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阿部次郎昭和6年随筆『丘の上から』

昭和6年(1931年)に阿部次郎が執筆した『丘の上から』という随筆を読んだ。この時の彼は東北帝国大学(現東北大学)の教授として脂の乗り切った48歳であった。東京から仙台に移って8年。三十歳前後の際、彼は東京を去ることを問題にしたことがあったが、第二の故郷とも言える仙台に移ってからは新たな境地を啓いたのだろう。文中で彼は「真人間になるべき可能性は場所には左右されず、置かれた場所で最善を尽くすことにあ... 続きを読む