fc2ブログ

ひと夏、山陰松江で暮したことがある

 志賀直哉大正14年発表「濠端の住まい」 大正元年から三年にかけては志賀直哉にとっていろいろな出来事のあった年代だった。大正元年に麻布の家を出て尾道に一人住まいした直哉は夏目漱石から東京朝日新聞に連載する小説の執筆を依頼される。返事に詰まっていた直哉はいろいろと考えるうちにどうしてもペンが進まなくなり熟慮の末にこの申し出を断る。  尾道では後に暗夜行路の前身である時任謙作の執筆にも取り組んだ彼... 続きを読む