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「松の花」に見る我が国の良妻賢母像

山本周五郎「松の花」1942『婦人倶楽部』発表山本周五郎「松の花」あらすじ紀州徳川家の佐野藤右衛門は千石取りの家老である。彼は六十四歳になるが髪に少し白髪が増えたのと視力がやや衰えたのを除けば壮年の者を凌ぐほどの健康を有していた。彼は年長者への配慮により長年勤めたお勝手役の職を解かれ、代わりに藩史編纂の担当を任ぜられていた。昨今彼は「松の花」と言われる紀州家中の烈女、節婦といった誉れ高い女性たちの... 続きを読む