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志賀直哉唯一の時代小説「赤西蛎太」

志賀直哉「赤西蛎太」粗筋江戸の仙台坂(現JR大井町駅近く)の伊達兵部の屋敷に赤西蛎太という三十台半ばの侍が居た。彼は雲州松江の出身で訛りがあり、醜男、武骨を絵に描いたような男だった。酒も女もやらず菓子と将棋だけが唯一の楽しみで真面目だけが取り得の男だった。彼には銀鮫鱒次郎という親友がいたが、鱒次郎は蛎太とは対照的に生き生きとした美男子であった。実は二人は伊達騒動の不穏な動きを察した片倉小十郎景長(仙... 続きを読む