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松本清張『鴉』のあらすじと読後感想

松本清張『鴉』あらすじ浜島庄作は風采が上がらない男(小説の中では松本清張の外見とそっくりに描かれている)だが、仕事でもうだつの上がらない中年サラリーマンだった。中堅家電メーカー「火星電器株式会社」に勤めていたが、38歳になっても平社員(既婚)のままであった。販売部の所属だが、複数の後輩から出世で先を越され、会社では肩身が狭く仕方なく漫然と毎日を過ごしていた。そんな時にどういう風の吹き回しか、浜島は... 続きを読む

松本清張の生い立ちと文章の特徴を櫻井秀勲が氏が語る

【松本清張】推理小説作家の意外な原点とは!?櫻井秀勲の書斎リンク動画解説最近、私は仕事の合間(送迎の待ち時間のインターバル)の時間に松本清張の作品(今のところはすべて短編)を読むようになった。これについて作家の櫻井秀勲氏(92)が興味深いことを語っている。櫻井氏は大学卒業後の駆け出し時代(光文社の記者)に、複数の著名作家に可愛がられたというが、そのうちの一人が松本清張であり、その後の自己の文章に多... 続きを読む

私の新たな読書趣向:山田風太郎ミステリー文学との邂逅

徹子の部屋 山田風太郎 ルーティーンリンク動画解説「徹子の部屋」に出演したミステリー作家山田風太郎(1922~2001)である。薄いサングラスを掛け、ほとんどカメラに視線を向けないところに、彼独自の世界観を重ねる。初めにプロフィールに触れておきたい。娯楽小説家、東京医科大学卒業、医学士号取得。『南総里見八犬伝』や『水滸伝』をはじめとした古典伝奇文学に造詣が深く、それらを咀嚼・再構成して独自の視点を... 続きを読む

今、泉麻人氏のバス旅エッセイ読んでます。

エーザイ ユベロンゴールド 新登場 15" 1989リンク動画解説大手製薬会社エーザイの1989年のCMである。人気若手作家(30代~40代)の顔触れに注目。東京都知事を経験した猪瀬直樹氏、NHKの人気番組『COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜』のキャスターを務める鴻上尚史氏 (演出家・作家)も見える。影山民夫氏(作家)に関しては、大変お気の毒だが、不慮の事故(自宅で深夜にプラモデルを作っていて、接着剤のシン... 続きを読む

生前の池波正太郎の食道楽、そして酒

生前の池波正太郎 死生観インタビューリンク動画解説池波正太郎(1923~1990)は食と酒にこだわった歴史小説(時代小説)作家だった。『鬼平犯科帳』、『剣客商売』、『仕掛人・藤枝梅安』…には多くの食事のシーンや酒飲みシーンが登場するが、放送化された作品にもそれらは色濃く反映されている。もちろんこれらはストーリーから見れば枝葉でしかない。但し、この枝葉があってこそ、ストーリーが真実味を帯び生きてくる... 続きを読む

元首相細川護熙の悠々自適なセカンドライフと創作活動

はしがき 最近元首相の細川護熙の著物を読んだ。『不東庵日常』である。 細川護熙氏の略歴を紹介したい。 細川護熙(1938~) 旧熊本藩主細川家第18代当主。東京都生まれ。朝日新聞記者を経て、参議院議員、熊本県知事、日本新党代表、衆議院議員、第79代内閣総理大臣を歴任。公益財団法人永青文庫、鎮守の森のプロジェクト理事長 。90年代の国会の答弁で細川総理大臣が野党から質疑を受けた際「あなたは殿様の子孫だか... 続きを読む

東北の偉大な歴史作家星亮一氏を偲ぶ

 星亮一 仙台藩士・玉蟲左太夫を語る 【コラム】東北の偉大な歴史作家星亮一氏(1935~2021)が昨年の12月31日に亡くなった。謹んでご冥福を祈りたい。星亮一氏のプロフィールをご覧頂きたい。仙台に生まれ、戦時中は丸森に疎開し、その後は一関(岩手県)に住み、高校までを過ごし再び仙台で学生時代(東北大学文学部)を送っている。そのご福島民報の記者として活躍され、福島中央テレビ報道制作局長を経て作家に... 続きを読む

作家・安岡章太郎との邂逅

 作家安岡章太郎について、作風など はしがき 作家にはいろいろなタイプがある。近寄りがたい孤高さを感じるタイプ(森鴎外、志賀直哉、伊集院静…)もあるが、逆に気取らずに庶民的な雰囲気を作風としている作家(井伏鱒二など)も存在する。今回紹介する作家は安岡章太郎(1920-2013)のタイプは明らかに後者のほうである。先入観を取り払い、彼の作品を読んでみると何の違和感を感じることなくすらすらと活字を追える... 続きを読む

追悼 青森出身歴史作家長部日出雄の生涯を偲ぶ

  伊達政宗、百万石への挑戦  リンク動画について本日紹介する歴史作家がゲストとして出演したYOU TUBEスレッドをリンクした次第である。波乱万丈な生涯を送った伊達政宗だが、彼を上回る宮城県人は残念ながら死後400年近くを経ても現れていない。さてこの番組にゲスト出演した作家は長部日出雄氏である。つい最近尊敬する二人の歴史作家の死を知った。一人は星亮一氏(仙台市出身 1935~2021)、もう一人の名は長... 続きを読む

日本史新聞というユニークな歴史本

最近、図書館で「日本史新聞」という本を借りた。内容が非常にユニークで史実を、現代のメディア視線で捉え論評を加えている。執筆されたかたは恐らく新聞か歴史読本の記者のキャリアをお持ちなのでは?と考えている。扱う年代が幅広く、何と石器時代から近代までとなっている。紙面の中の宣伝広告(月刊アルカイックなど)はもちろんジョークだが、これがなかなか面白いのである。一例を掲載する。史実を挙げた上での寸評は嫌みが... 続きを読む

紫桃正隆歴史作品『五月闇』に描かれた或る武将の悲哀

いよいよ五月も今日で最後である。五月晴れ、薫風と清々しい語感を漂わせる五月だが、必ずしもそうでないイメージがある。五月闇とは五月にも関わらず、気温が上がらず日照に乏しく小雨や霧に見舞われた暗くて肌寒い日を指すということだが、自分はここに東北のやませ(東北の太平洋沿岸部の農作物に冷害をもたらす冷たい風)を重ねるのである。それはさておき、著者の紫桃正隆氏(1921~2008)の略歴を紹介したい。彼は石... 続きを読む

童門冬二エッセイ「定年後の過ごし方」

 50歳からの学びは「発見」と「総点検」である|童門冬二 リンク動画について私は以前から歴史作家の童門冬二氏を尊敬している。先日仙台市図書館で童門氏の執筆したエッセイを借りた。『上杉鷹山』など、東北を舞台とした歴史作品は何作か読んだがエッセイは初めてである。エッセイを読んでみたいと思った理由は彼が心から尊敬できる作家であると確信に至ったからである。そのエッセイを読むために向かったのはのカフェ... 続きを読む

藤本義一の多彩な才能と味わい深いエッセイ

  笑福亭松鶴(六代目)と藤本義一の対談   仙台市図書館(せんだいメディアテーク)で藤本義一のエッセイ集『人生はいつも始発駅』を借りた。本日はエッセイの中で彼が述べた心に残る言葉を紹介し、人々を魅了したという彼の人柄に迫りたい。藤本義一(1933~2012)は大阪府堺市出身の直木賞作家(脚本家・放送作家・テレビ番組司会者)であった。大阪を舞台にした作品を書き、エッセイも数多い。 日本放送作家協... 続きを読む

新訳「漱石詩集」を借りてきました。

 9分で簡単に分かる!】夏目漱石の生涯!!! リンク動画について夏目漱石の秀でた文才は多くの人が認めるところだが、このYOU TUBE動画は漱石の49年の生涯を超特急(9分)で説明している。時間のあるかたはご覧頂きたい。漱石の幼少期は、その後の波乱万丈な人生を彷彿とさせるようなものがあった。肉親との別れや養子先でのアクシデントは不遇と言うしかないが、波乱万丈な幼少期~青年期の実生活での出来事がその後の漱石... 続きを読む

大佛次郎エッセー集

本日は朝のカフェタイムで読んでいる本(先日、仙台市図書館より借用したエッセイ集三冊の中の一冊)を紹介したい。大佛次郎エッセー神奈川新聞社発行の「ちいさい隅」の四季である。12の月ごとに四作から五作のエッセーが掲載されている。今朝はこのうちの数作に目を通してみたが、どれも作家大佛の才気を十分に感じた。もちろん神奈川新聞に掲載された作品ばかりである。フランス文学者の河盛好藏(1902~2000)は大佛... 続きを読む

埼玉県北東部を舞台に書かれた田山花袋『田舎教師』

 田山花袋『田舎教師』の舞台を訪ねて(ハイビジョン編集作品) リンク動画について一昨日の6月20日、NHKテレビでドキュメントを見た。内容は文豪田山花袋著『田舎教師』である。番組では埼玉県北部の行田市、羽生市を舞台にした作品を紹介している。モデルとなった人物は小林秀三(作品では林清三)である。秀三は1904年(明治37年)に弱冠21歳で世を去っている。秀三は現羽生市の三田ヶ谷の弥勒高等小学校に1901... 続きを読む

渋沢栄一・古河市兵衛・相馬家共同経営の足尾銅山

大河ドラマで実業家渋沢栄一を描いた「青天を衝け」が放送されているが、本日は恐らく今回の筋書きには登場しないと思われることを掲載したい。先ずは渋沢栄一について簡単に説明したい。埼玉の名主の長男として生まれた後に、一橋家に仕えて幕臣となり、パリ万国博覧会幕府使節団に加わって渡欧している。維新後は大蔵省官吏を経て第一国立銀行など複数の会社の設立に参画し、実業界の指導的役割を果たした人物であった。彼の思想... 続きを読む

山本周五郎時代小説『壺』

初めに久しぶりに山本周五郎の時代小説を読んだ。時代小説は歴史小説とは一線を画し、登場人物や出来事を史実に合わせる必要がない。それだけに自由度は高いのだが、反面作家は時代背景、仕える藩の状況、屋敷の佇まい、庭に咲く草花に至るまで、非常に幅広い知識が要求される。少なくとも、読者に対して真実味を与える作品とするならば、このようなことを知り尽くしていなければとても書けないのである。山本周五郎の作品を読んで... 続きを読む

心に残る明言の数々 守屋洋著『恢恢録』

本日は最近自分が読み終えたエッセイ集:守屋洋氏著『恢恢録』(かいかいろく)について紹介したい。守屋洋氏は昭和7年(1932年)生まれなので、御年89際になるが、つい最近まで講演会や大学の講義などで活躍されていたようで、YOU TUBEには氏の講座の様子が収録されている。守屋氏は宮城県の港町気仙沼の出身である。 守屋氏は中国の古典の翻訳を数多く手掛け、年代は自分と異なるものの今回『恢恢録』を読み、様々... 続きを読む

歌人河野愛子が愛した仙台定禅寺通り

  仙台探訪  定禅寺通り  リンク動画についてユーチューバー・いつだってアウトドア様からの初のリンクである。欅並木を有する定禅寺通りは仙台人の誇りである。初夏の若葉の頃も素晴らしいが、枯れ葉の季節も趣のある風情を見せてくれる。そして間もなく始まる光のページェントも見物である。本日は定禅寺通りに関わる、或る女流歌人の話をしたい。その話はさておき、私は本日のAM仙台市図書館から借りている本の更新をする... 続きを読む

笹沢左保原作・木枯し紋次郎「大江戸の夜を走れ」感想

 だれかが風の中で 木枯し紋次郎 リンク動画について映画やドラマを鑑賞された時のことを思い起こしてほしい。成りきりは誰にでもあり得ることだろう。但し私の場合は少し事情が異なる。それは過去に躁うつ病を発症した際、様々な人物に成りきり、現実との境界を彷徨った経緯があったということである。成りきった人物は武士が多かったが、木枯し紋次郎のような任侠物の主人公もあった。自分が紋次郎に成りきったのは、今から8... 続きを読む

ブログで志賀直哉を扱った私が得た恩恵とは?

 志賀直哉旧居 リンク動画について本日は久しぶりに尊敬する作家・志賀直哉(1883~1971 宮城県石巻市出身)のことを書きたい。動画をご覧頂きたい。志賀直哉ほど引っ越しをした作家も珍しい。一説に生涯23回と言われる彼の引っ越しだが、その数値とて定かでない。だが彼はけしてネガティブな理由で引っ越しをしたわけでない。想像するに、常に作家としての自らの感性を研ぎ澄ませたかったからなのかも知れない。引っ... 続きを読む

私と指向が良く似た一人の先賢

先日仙台市図書館からこのような図書を借りてきた。「きたかみ」と題打った随筆だが、本日はこの作品について述べさせて頂きたい。著者は石巻出身ではないものの。北上川河口の港町・石巻に思い入れの強いかたである。この本が出版されたのは昭和45年(1970年)ゆえ、今からおよそ半世紀前になる。著者は小学校の教員を勤められた(執筆時は現役と思われる)だけあって文学的な指向の強いかたである。冒頭に登場する徳田秋声... 続きを読む
[タグ] 須藤良吉

永井荷風とカツ丼

130320京成八幡・永井荷風の散歩道(1)「大黒屋のカツ丼」https://www.youtube.com/watch?v=AwcG7q6b8kAリンク動画について皆さんはカツ丼は好きだろうか?カツ丼は私の大好物の一つである。本日はカツ丼をこよなく愛した一人の作家を紹介したい。作家の名は永井荷風である。彼は晩年に千葉県市川市の八幡に住んだ。彼が毎日のように通ったのが食道・大黒屋である。永井荷風が好んだカツ丼と日本酒のセットは8分頃から登場する... 続きを読む

街道をゆくシリーズの再放送

 街道をゆく OP https://www.youtube.com/watch?v=JCRi0-CIbJMリンク動画について私は司馬遼太郎(1923~1996)の笑顔が好きである。彼は日本が誇る歴史の大家であり、時空の旅人とも言われる。それでも彼はけして東北を冷めた眼差しで見なかった。それどころか東北贔屓と言っていい視点を持っていた。彼は王道を歩んだ者よりも、弱者やマイナーなものに脚光を浴びせる傾向があった。今の自分もそうである。歴史を俯瞰... 続きを読む

司馬遼太郎街道をゆく「河内みち」

 司馬遼太郎 街道をゆく「河内みち」の鑑賞と考察 昨日、仙台市図書館の視聴覚コーナーで久しぶりにビデオを見た。司馬遼太郎の「街道をゆくシリーズ」の「河内みち」である。司馬遼太郎が昭和39年に東大阪市に居を構える前に、彼は道頓堀とさほど遠くないところに住んでいた。番組の冒頭の「大阪の雑踏や喧騒さが好きだ」とい言葉に彼の限りない郷土への愛着を感じる。ところで、NHKの製作したこの番組は朝日新聞社出版の「... 続きを読む

司馬遼太郎の英国紀行

 The Beatles - Penny Lane リンク曲についてビートルズのペニー・レインは非常に軽快なリズムの曲である。ペニーレインはビートルズのメンバーの出身地である。この曲には彼らのリバプールへの郷土愛を強く感じるとともに、正統派として王道を行く、音楽的な才能を改めて感ずる気がする。※リバプールの街中に立つビートルズの銅像(インターネットより)司馬遼太郎が「街道をゆく」取材の為に英国とアイルランドを訪れたのは1... 続きを読む

街道をゆく「横浜散歩」読後感想

街道をゆく「横浜散歩」読後感想司馬遼太郎が横浜を訪れたのは1982年(昭和57年)のことだった。「横浜散歩」が書かれたいきさつについて週刊朝日MOOK「司馬遼太郎の街道2」によると同年に発刊された「神戸散歩」と対であったという。往時の横浜を案内したのは涌井昭治氏(故人・当時の週刊朝日新聞出版局長)である。涌井氏は所謂ハマっ子で「生粋の関内生まれ」である。涌井氏が案内した横浜港に対して、司馬遼太郎は「街... 続きを読む

菊池寛「仇討三態」と私の接点

つい先日、菊池寛の「仇討三態」を読んだ。歴史小説というより時代小説の要素の強い作品だが、史実が全く含まれてないこともない。三態のうちの一話に、宮城県の石巻(往時は牡鹿郡渡波)で起きた新発田藩士・久米幸太郎による実話も登場する。本日は「仇討三態」の粗筋を記すとともに、自分にとっての「仇討ち」とが一体何なのかについて考えてみたい。その一主人公は二十二歳から父の敵討ちを果たす為、六十余州を訪ね歩く。国を... 続きを読む

史跡「石巻城跡」を訪ねて

端書き本日、書庫に「紫桃正隆の研究」を追加した。既に二つの記事を移したが、これから自分が葛西氏、大崎氏のことを研究するに当たり、郷土の先賢史家である彼の著作の数々は避けて通れないと思ったからである。奥州葛西氏については既に末永能登守氏(LIVEDDOORブログ)が多くのことを書いておられる。彼とは過去に二回ほどお会いしたが、執筆を続ける上でこれからも様々な接点が出てくるものと考えている。 ここで私が葛... 続きを読む

司馬遼太郎・街道シリーズ「神田界隈」

街道をゆく「神田界隈」はし書き昨日の3月17日、久しぶりに市民図書館(仙台メディアテーク)で司馬遼太郎の街道をゆくのNHK放送版(VHSビデオ)を鑑賞した。本日はその概要と感想などを述べたい。司馬遼太郎が東京都千代田区神田界隈を訪ねたのは平成2年のことだった。探訪は一ツ橋に始まり、湯島聖堂、ニコライ堂の坂、神保町から神田駿河台と続いた。放送(VHSビデオ)では原作を端折り①物学びの町・神田の起源とも言える湯... 続きを読む

私が敬愛して止まない紫桃正隆氏

本日は私が敬愛して止まない宮城県の郷土史家・紫桃正隆氏のことを紹介し、彼の遺した功績を改めて、振り返ってみたい。なぜ私が彼の著物に惹かれたかを明かせば、自分の祖が伊達氏と葛西氏(岩手県南部~宮城県北部を支配した戦国大名ながら秀吉の奥州仕置きで滅亡)に深く関わったと思われるからである。紫桃氏の遺作は40にも及ぶが、特に葛西氏を研究した実績が高く評価されている。しかも彼は教師と郷土史家(作家)という二... 続きを読む

真冬日の仙台を有意義に過ごす

    ヴィヴァルディ 「四季」より「冬」    https://www.youtube.com/watch?v=OLClkB9cnHYリンク曲について今日の仙台の最高気温は0度と真冬日であった。12月での仙台の真冬日は非常に珍しい。仙台市内での雪道は今シーズン初めてである。馴れない冬道による交通事故も市内のあちこちで多発したようだ。そんな日にはヴィヴァルディの四季「冬」でも聞いて季節感を味わいたい。ミスマッチと思われるかも知れないが、この... 続きを読む

街道をゆく「甲州街道」鑑賞

「街道をゆく 甲州街道」昨日の12月13日(水)、私は例によって図書館で司馬遼太郎の「街道をゆく」をビデオで鑑賞した。鑑賞したのは新シリーズの「甲州街道」編である。本日はその概要について箇条書きで述べたい。但し概要を述べるだけでは余りにも能がないので、処々に自分の所見を加えながら、この記事へのオリジナリティを高めて行きたい。甲州街道のルートを航空写真で確認して頂きたい。1、太田道灌が歌った武蔵野の... 続きを読む

司馬遼太郎『街道をゆく神戸散歩』ビデオ鑑賞

司馬遼太郎『街道をゆく 神戸散歩』本日の午前中、私は若林図書館を訪ねた。目的は現在借りている本の更新と視聴覚コーナーで司馬遼太郎の「街道をゆく」のビデオを見ることである。今回もいつもと同様に、ビデオと著物の双方を見て、内容をまとめ、自分なりの考察を加えてみた。1、神戸人が大阪人に対して抱く優越感とは?大阪湾は単に国内貿易のみでなく、古くからグローバル的な意味合いを帯びた港だった。古くは遣唐使船、遣... 続きを読む

街道をゆく「芸備の道」ビデオ鑑賞

街道をゆく「芸備の道」本日は「勤労感謝日」だが、私にとっては「文化の日」の第二弾のような印象がある。立冬をとうに過ぎだいぶ寒くなってきたが、文芸に励む気持ちは「芸術の秋」と少しも変わっていないのである。私は10時半ころ、若林図書館を訪れた。入り口を前に、私は今日も文芸にどっぷりと浸かってやろうという思いを深めた。図書館で三冊の本を借りた後で2階の視聴覚室に行ってビデオを見た。司馬遼太郎原作の「街道... 続きを読む

筆力トレーニングの再開

私は司馬遼太郎のファンである。但し、彼の作品が私の歴史に関する感心を誘ったのではない。郷土史に傾注することで、日本史全般に興味が広がったのがあくまで最初である。その後「街道をゆく」シリーズなどに親しむうちに、彼の真摯な姿勢に畏敬の念を抱くようになったのである。仰ぎ見るような高い処に居る彼だが、井上ひさし氏の言うようにに膨大な資料に目を通し、また現地取材にも及んで、生み出される透明な雫は今なお、現代... 続きを読む

私が老境になってから目指すべき人物

神様にあいたい(志賀直哉76歳時NHKインタビュー)本日は久しぶりに志賀直哉の登場である。初めのほうの動画は昭和34年に収録されたもので、直哉が76歳の時のものである。この笑顔を見て頂きたい。親友の武者小路実篤とともに仏文学者の河盛好蔵のインタビューを受ける直哉は温厚そのもので、若い頃のギスギスした印象はすっかり影を潜め、それどころか好好爺と言っても良い印象さえ受ける。自分が76歳になった時のことは... 続きを読む

次に読みたい本

次に読みたい本着々と断捨離を行い読書環境を整えつつある私だが、本日は次に読みたい本を紹介したい。本日AM雑誌類の断捨離を進めていたところ、このような雑誌が私の目に止まった。2000年のサライ深秋特大号である。この雑誌は広告にしても内容にしても中高年にピッタリといった感じがする。40代の頃はやや背伸びして読んでいたこの雑誌が、今の私の感性にピッタリとはまるのは、何か不思議な気がする。井伏鱒二が58歳... 続きを読む

「街道をゆく」南伊予・西土佐編動画鑑賞

「街道をゆく」南伊予・西土佐編編動画鑑賞について前書き定年を間近に控え、幸いにも今の私には自由な時間が相当ある。時として図書館に足を運び、文献に接することも多いが、こればかりだと滅入ることもある。そんな折によくしているのがDVDやVHSなどによる動画鑑賞である。最近は古い映画の他、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズなどを市立図書館で見ている。本日紹介する南伊予・西土佐編は一昨日の12月20日に見たもので... 続きを読む

司馬遼太郎『桃太郎の末裔たちの国』読後感想

司馬遼太郎『桃太郎の末裔たちの国』読後感想司馬遼太郎は時空の旅人と呼ばれる。その様は、客観の域を離れ彼が取り上げようとする時代に時空を超えて自らタイムスリップしようとするが如し。彼の「街道をゆく」シリーズにはそのような魅力を感じている。最初にお断りしておくが、私は生まれてこのかた関西に足を運んだことがない。従ってもちろん岡山には行ったことがない。それだけに、東北生まれ、東北育ちの私にとって、温暖で... 続きを読む

司馬遼太郎『加賀百万石の長いねむり』読後感想

【日時指定投稿】前書き今回、本著の読書欲に繋がったのは私の大切なブロ友様であられるともたん様の影響である。ともたん様は北陸の金沢にお住まいの主婦のかたである。既に子育てを終えられ、ご主人とお二人でボランティアをされ、家庭菜園を営まれるなど、悠々自適の生活をしておられる。また料理が大変お上手で良妻賢母の鏡のようなおかたである。この本を読むことがともたん様への誼に繋がる。そういう気持ちが私の活字を追う... 続きを読む

司馬遼太郎『竜馬と酒と黒潮と』読後感想

司馬遼太郎『竜馬と酒と黒潮と』読後感想前書き今回、本著の読書欲に繋がったのは土佐出身のA氏と知り合って日の浅いブロ友様のだっき~さんの存在である。A氏は戦国時代に土佐を統治した長曾我部元親の弟・香宗我部親泰(こうそかべ ちかやす)に仕えた重臣の末裔とのことである。詳しくお知りになりたいかたは2014年9月27日更新の拙ブログ「或る土佐武将末裔との宴」をご覧願いたい。http://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/3... 続きを読む

司馬遼太郎『重庵の転々』読後感想

「重庵の転々」荒筋土佐出身の医者・山田重庵は南伊予の山中で医者を営んでいた。この地は古くは愛比売(現在は愛媛)とも言われ、温暖な気候や豊後水道に面した穏やかな風土は伊予の人々の温和な人柄を重ねるに相応しい土地柄であった。そんな中にあって土佐出身というだけで土地の人は重庵に対して猛々しいものを感じていた。しかし彼は往診もこなし、徐々に土地の人々に受け入れられ、尊敬を集めていった。※舞台となった愛媛県... 続きを読む

1976年に司馬遼太郎が見た山形羽州街道

新規書庫◆司馬遼太郎の研究◆増設について先日、司馬遼太郎の作品「有隣は悪形にて」、「街道をゆく」について触れたが、実は拙ブログに於ける司馬遼太郎に関する記事は過去にも存在している。それは2年前の11月8日に更新したエッセイ「郷里石巻の今昔」である。このエッセイを書くのに大いに役立ったのが街道をゆくシリーズの「仙台・石巻編」である。今回紹介するのは同シリーズのうちの羽州街道編である。本記事を執筆するに... 続きを読む

司馬遼太郎『有隣は悪形にて』読書感想

司馬遼太郎著『有隣は悪形にて』読書感想はしがき私は今年の6月16日、自分のブログに富永有隣に関するエッセイを書いた。長州出身の幕末時の儒学者・富永有隣については作家の国木田独歩が『富岡先生』の中で描いている。独歩は富岡先生のモデルとなった富永有隣は「尊大であり、容易に人と相容れない人物」と語っている。その際、後書きの中で司馬遼太郎の富永有隣観(ハリネズミのような人物)について少しだけ触れた。このこ... 続きを読む

俊英・秋山真之が用いたT時戦法とは?

その時歴史が動いた「秋山真之が日本海海戦で用いた作戦」秋山真之が用いたT時戦法(丁字戦法とも)とは?最近、NHKで過去に放送された「その時歴史が動いた」に接することが多くなってきた。これによって、以前は近世が中心だった私の歴史指向が徐々に他の時代に広がってきた。本日紹介するのは近代の日露戦争にまつわる英傑・秋山真之の活躍である。20世紀初頭の帝政ロシアの南下政策は我が国にとって大きな脅威であった。清... 続きを読む

吾輩は小説家である

NHK歴史ヒストリア「漱石先生と妻と猫」リンク動画解説(時間のないかたは30分過ぎの黒猫の登場するシーンからご覧ください。)YOU TUBE版のNHK放送のリンクは何れ消去される運命になる。「今が旬」という言葉があるが、読者様に於いては消去される運命の儀、何卒ご了承頂きたい。本日私がリンクした「歴史ヒストリア 漱石先生と妻と猫」夏目漱石が処女作『吾輩は猫デアル』を発表し、文壇にデビューしたころの逸話である。※※※※... 続きを読む

愛弟子二人による志賀直哉インタビュー

志賀直哉 肉声 ①昭和30年5月 ②昭和34年9月つい最近YOU TUBEでお宝映像を見つけた。それは志賀直哉の愛弟子二人による生前インタビューである。26分のうち前半のインタビューは四人の弟子の中で兄弟子となる尾崎一雄氏の「朝の訪問」(NHK)である。尾崎一雄(1899~1983)このとき(昭和30年5月)の直哉は72歳、弟子の尾崎氏は56歳である。尾崎氏のインタビューで印象深いのは直哉の学習院時代である。... 続きを読む

昭和30年に愛知県の常盤館を訪ねた志賀直哉

志賀直哉 愛知県蒲郡の常盤館滞在一ヶ月ほど前、或るブロ友様から文豪・志賀直哉が愛知県の常盤館に滞在した期間についてお尋ね頂いた。本日はその返答を兼ね、往時のことを偲びたい。この写真が愛知県蒲郡市にある蒲郡クラシックホテル(常盤館)である。直哉がこのホテルに滞在したのは今から60年前の1955年(昭和30年)10月下旬のことだった。彼は1883年(明治16年)生まれゆえ、72歳の時であった。※写真は... 続きを読む