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イメージに最も近いシャーロック・ホームズ

4年3箇月ぶりのシャーロック・ホームズの書庫の更新である。インターバルがあったのは別に熱意を失ったからではない。実は半世紀近く前から自分の中でシャーロック・ホームズのイメージが出来上がっているので、最新の映画には興味を感じてないからである。2009年の英米合作映画の「シャロック・ホームズ3」ハロバート・ダウニーJr演ずるホームズとジェード・ロウ演ずるワトソンはともにイケメンで現代風のシャーロック・... 続きを読む

失踪した名馬の謎「銀星号事件」

1892ストランド誌発表、シャーロック・ホームズ銀星号事件銀星号事件(原作SilverBlaze1892年12月ストランド誌発表)粗筋ロス大佐の所有する銀星号という名馬が失踪した。ホームズはワトスンを連れてキングス・パイランドへと出向くことになった。グレゴリー警部からの依頼だった。彼はホームズが一目を置く敏腕な警部であったが搜索に四方八方手を尽くしたのだが、不思議なことに一週間経っても銀星号は見つからなかった。※... 続きを読む

誰でも短時間の楽な仕事で高収入を得たいものである

 シャーロックホームズの冒険 赤毛連盟  シャーロックホームズの冒険「赤毛連盟」あらすじ(1891年8月ストランド誌発表) 1887年10月末のある日のことだった。ベーカー街を燃えるような赤毛の太ったウィルスンと言う中年の質屋が訪れた。そこに偶然ワトソンが来る。そして二人は一緒に質屋の話を聞く。ウィルスンが言うには昨今の好景気のため、本来の質屋のほうの業績はさっぱりだという。そんな彼の質屋にある日... 続きを読む

プライオリースクールに登場する1901年のダンロップタイヤ

シャーロックホームズの帰還「プライオリースクール」※ストランド誌1904年2月号発表シャーロックホームズの帰還「プライオリースクール」あらすじ(作成者:横町利郎)それは1901年の5月半ばのことだった。ベーカー街に学者風の年配の紳士が狼狽した様子で訪ねてきた。彼の名はハスクテブル博士、博士は哲学者でもあり英国屈指の名門校であるプライオリー学校の校長であった。到着と同時に気絶した彼はドクター・ワトソ... 続きを読む

19世紀末の英国における美しき自転車乗り

 19世紀末の英国サリー州の田舎の素晴らしさThe Adventure of the Solitary Cyclist「美しき自転車乗り」、直訳:「孤独な自転車乗り」:ストランド誌1904年1月号発表、1905年発行『シャーロック・ホームズの帰還』収録。              「美しき自転車乗り」 あらすじ 1895年4月のことだった。土曜の昼下がり、ベーカー街に一人の女性が自転車で... 続きを読む

19世紀に存在したロンドンのアヘン窟とは?

 シャーロック・ホームズの冒険「唇のねじれた男」 オーディオブック サンプル シャーロック・ホームズ「唇のねじれた男」きょうはシャーロック・ホームズのある作品を通じて、19世紀後半の英国にあった『合法的なアヘン窟』について紹介する。尚、この作品の本筋は二の次にしたい。その理由は読後感想のところで説明する。 「唇のねじれた男」The Man with the Twisted Lip)は、イギリスの小説家、アーサー・コナン・ド... 続きを読む

コナンドイルが現代に遺した英国紳士

 41年ぶりのシャーロックホームズ映画の鑑賞 あれは確か小学5年の時だった。当時遊び友達だった同級生宅にしょっちゅう訪れていた私はあるとき彼の本棚のなかに奇妙な名前の本があるのに気づいた。その本とは名探偵シャーロックホームズシリーズの「赤毛連盟」。  さもない赤毛の中年男がその髪の色ゆえに、ごく簡単な仕事で高額な報酬を得るという夢のような話にありつく。しかし…そんなうまい話には必ずといっていい... 続きを読む