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築百二年:仙台市青葉区通町の老舗横山味噌醤油店

本日はつい一週間ほど前に訪れた仙台市重要構造物等指定建物の横山味噌醬油店を紹介したい。尚、拙ブログのカテゴリーとしては「明治の建物」(創業は明治6年で西暦1873年)としたかったが、建物の築造が大正9年(1920年)のため、敢えて「大正ロマン」とさせて頂いた。(建物自体は藩政期の商家の姿であり。けして大正ロマンとは言えない)同店が味噌と醤油の醸造を始めたのは明治42年(1909年)からということなの... 続きを読む

大正末期の仙台を走った路面電車

懐かしい路面電車を見たい…昔の仙台の街を走った路面電車(市電)を見るために、私は仙台市南部の富沢に向かった。航空写真で「仙台市電保存館」の位置を確認して頂きたい。位置はややわかりづらい場所にあるが、この富沢南ポンプ場が目印である。(ポンプ城から南西に200メートルの地点が「仙台市電保存館」である。住所:仙台市太白区富沢字中河原2-1 問い合わせTEL022-244-1267休館日・月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)... 続きを読む

アナログ文化がもたらすエスプリを心ゆくまで満喫する

 アナログ文化がもたらす古き良き時代への回想今回は去る6月28日に訪れた山形市の文翔館(旧県庁)の内部についてお伝えする。ここは玄関をくぐったばかりの前室であるが欄間にはステンドグラスが嵌め込まれていた。さすがに県庁だけあって、建物の顔とも言える玄関にこのような凝った演出が施されている。山形の米と言えばつや姫が有名である。ホールに来た私を迎えてくれたのはつや姫の販売コーナー(300gで370円)であ... 続きを読む

「縮図」に見る人間社会の冒涜

  辛い人の世の定めを哲学的な視点で描く 一週間以上前のことだが、私は市営図書館からある文豪の書いた小説の映画版DVDを借りた。文豪の名は徳田秋声。世に「事実は小説よりも奇なり」という言葉がある。しかし順風満帆で挫折を知らない作家の書いた小説の多くはインパクトがない。  数ある芸術家の中で小説家ほど、その歩んできた人生遍歴を重視されるものはないだろう。71歳にしてこの作品を著した彼にはそんな大... 続きを読む

亀井邸の大正ロマンに浸る春の好日

 港町の栄華を象徴する豪商ゆかりの大正ロマン 今回も前回に続き塩竈(塩釜)の散策を紹介する。私と知人は塩竈第一小学校から坂を降り、この鳥居をくぐって塩竈神社方面(北側)へと向った。気温は13度ほどで、もはや寒さは感じない。日増しに増えつつある木々の緑と港町特有の海風が心地良い。鳥居をくぐって小高い丘の麓に行くとこんな碑が立っていた。なんとこの場所に芭蕉が泊ったというのだ。しかし大変残念ながら今とな... 続きを読む

竹久夢二が泊った宿

   福島市への高速バスの旅♪おとといの11月24日(水)休みをとって日帰りで行って来ました。仙台駅近くの広瀬通りターミナルを9時に出発。仙台市中心地を西に向かい、仙台西道路のトンネルを通過高速道路が一部通行止めのため、仙台宮城ICから一般道を南に向かいます。(写真は茂庭方面です。)村田ICから高速(東北自動車道)に乗りました。右手に蔵王連峰を見ながら福島へと向かいます。そして福島飯坂ICを下りま... 続きを読む

重厚な津軽箪笥と落ち着いた和館

津軽の古都、弘前の市街に位置する藤田記念庭園ここは津軽氏の居城のあった弘前公園のそばにあるが、これも重要な立地条件の一つなのだ。弘前公園は昨年春に私も花見(桜祭り)で訪れたが、津軽の歴史の重みを感じる場所であった。そして弘前桜祭りでは、冬場に地吹雪に見舞われる津軽人のうちに秘めた情熱と力強さを大いに感じた。2009年、弘前桜祭りオートバイサーカスへのリンク:http://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/15745244.h... 続きを読む

藤田記念庭園(日本庭園)見学

 落ち着いた日本庭園をゆったりと探索する青森県弘前市の中心部に近い藤田記念庭園、前回は庭園内の洋館についてお伝えしたが、今回は記念庭園のキモとも言える日本庭園を紹介する。砂利道は庭師が均したばかりで、足跡を付けるのが非常に申し訳ない。道が二つに分かれるときにあなたはどちらを選ぶだろう?人生は後戻りができない。 でも、自分の選んだ道を後悔しないように歩んで行きたい。例え、失敗にそれが終わっても…... 続きを読む

藤田記念庭園見学(洋館編)

青森県弘前市の弘前公園のそばにたたずむ洋館と日本庭園地元弘前市出身の実業家で貴族院議員だった藤田謙一が大正八年に築かせた日本庭園と洋館、和館は弘前市の街の中心部に古きよき雰囲気をかもし出しており、庭木に囲まれた敷地面積は6600坪に及ぶ。赤い屋根の六角形の棟が古都、弘前の空にそびえる。右側の建物の屋根についた微妙な曲線(アール)は絶妙のデザインで意匠設計の秀逸が際立つ建物である。洋館の内部を紹介し... 続きを読む

大正ロマン薫る亀井邸見学

宮城県塩竃市亀井邸日本文化と西洋文化が融合(和洋折衷)した古き良き時代を偲ばせる気品と遊び心を兼ね備えた大正時代の建物、宮城県塩竃市亀井邸。江戸時代に俳人、松尾芭蕉が泊ったとされる場所のそばに建つ邸宅5月15日(土)に私はこの建物を訪れました。この時代の建物は例外なく立派な門がありますが、この建物もそうでした。純和風の落ち着いた門構えです。石灯篭、庭木こういったものも大事な屋敷を造形する一員なんで... 続きを読む

陸前浜街道沿いの古い建物を訪ねて

福島県浜通りの双葉町に現存する『大黒屋』この広い間口を見ると昔、商家として栄えたのでしょう。屋根は寄棟の瓦葺きです。雪の多い東北では比較的に雪の少ない太平洋沿岸に多く見られます。在りし日の栄華を感じさせる昔の商家植木の松は旧家の庭木に多く見られますが、門前のシュロの木はちょっと珍しい。東北では温暖な常磐地方ならではの植木と言っていいでしょう。 長年の月日を感じさせる格子戸古い商家の窓に多く見られま... 続きを読む

小坂鉄道豆機関車と貴賓客車

『走る貴婦人』上品な水色の似合う貴賓電車 建物だけが大正ロマンではありません。今はなくなってしまった蒸気機関車もその一つではないでしょうか?きょうは最近行った秋田県小坂町の小坂町総合博物館郷土館に展示している通称「豆機関車」と「貴賓列車」を紹介します。場所は東北道小坂ICから車で5分と便利な場所にあります。詳しい地図で見る] 「豆機関車」と「貴賓列車」を展示している小坂町総合博物館郷土館です。赤レ... 続きを読む

旧弘前無尽㈱社屋(三上ビル)

弘前で二番目に古い鉄筋コンクリートの建物 津軽出張時に行った旧弘前無尽㈱社屋(三上ビル)を紹介します。この建物は大正15年に着工、昭和元年に竣工した弘前市内の中心地(弘前公園の近く)にある当時流行したアールデコ調のデザインで、弘前市内では2番目に古い鉄筋コンクリートの建物です。3階部分の窓の凝った装飾などはまさに大正ロマンと言えるのではないでしょうか? 1階には喫茶店「珈琲時代屋」が入っています。... 続きを読む

木造町(現つがる市)駅前桜庭歯科

この建物を建築した年代は昭和初期か大正か微妙な感じですが、独断と偏見で「大正ロマン」としました。青森県北津軽郡木造町のJR五能線木造駅前に建っている「桜庭歯科」です。現在使われてないようですが、昔は駅前の洋風でハイカラな建物として存在感のあるものだったのではないでしょうか?この陸屋根(水平な屋根)から出てきている飾り桝(箱のような突起物)は全体のバランスからいくと小さめですが、洋風をアピールするアク... 続きを読む