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震災からもうすぐ2年、仙台市沿岸の現状

   大津波の1年10カ月後の現況 今日の仙台地方は気温6度、この寒さはバイクでの快適性の限界と言っていい温度である。私がこの日KRで仙台市沿岸部に出かけるきっかけとなったのは午前中にNHKで放映されたTV番組だった。この番組では歌手の谷村しんじがレポーターとなって、荒浜という津波の被害にあった地区の震災復旧工事に携わる人たちのために食事を提供する店(兼カフェ)を訪ねるものであった。きょうその店が... 続きを読む

光る海の輝きの中で一瞬見えた幻

 ADORO FRANCK POURCEL  私は昨今ほうぼうの海を見るとある曲を思い出す。特に天気がはっきりしない薄曇りの日、遠くの海原ににぶく輝きを放つ光った海を見ると…。  情熱の裏に潜む悲哀、一見相反するものに見えながら極めて薄く実態のない陽炎で仕切られた二つの感情。その二つの感情に挟まれながら奥深げに流れる人生の哀しいメロディーが突然思い浮かぶのである。   1972年フジテレビ放映・沖雅也主演「光る海... 続きを読む

年忘れゴルフがもたらすもの

 ゴルフがもたらすアドバンテージを改めて実感する 年末の行事として定着しつつあるショートコースゴルフ同好会主催の「年忘れゴルフ」、今年は雪の影響が少ない角田市民ゴルフコースが会場となった。角田市民ゴルフコースの位置を航空写真でご覧頂きたい。阿武隈川河川敷に設けられた9ホールをに2巡するシンプルなコースである。近くに蔵王の主峰を望め、非常にローカルであり解放感に溢れたコースである。この日の参加メンバ... 続きを読む

元祖走り屋?若き志賀直哉のやんちゃぶり

 志賀直哉昭和27年作「自転車」(69才時執筆)読者の皆さんは志賀直哉と言えばどんな印象をお持ちだろうか?極めて強い自我が作りだす倫理観、背筋を伸ばしたような毅然たる姿勢は一見近寄りがたい存在でもあり、気難しささえ感じさせる。事実生前の座談会では同席した同業の作家やマスコミも、志賀が居るだけで一種の緊張感を感じるような雰囲気であったという。 そんな硬派とも言える彼が学習院中等科~高等科時代に傾... 続きを読む
[タグ] 志賀直哉

杜の都のもう一つの美術館

 恒例の「めでた掛け」で震災復興と新春を祝う一昨日の天皇誕生日、私は震災の被害で1年9カ月の間休館していた仙台市内のある美術館を訪ねた。美術館のオープンは9時、善は急げ。この日私は仙台地下鉄南北線を利用し開館時間に間に合うようアクセスした。富沢行きの電車に乗り、降りたのは愛宕橋駅である。美術館の名は福島美術館、震災によって休館を余儀なくされ実に1年9カ月ぶりに開館したのだ。目指す福島美術館は若林区... 続きを読む

半世紀前の我が人生を振り返る小旅

半世紀前、私が生活した某所への小旅 本ブログでは昨年の11月15日、私が半世紀前に住んでいた仙台市青葉区梅田町地区を訪ねた記事を紹介するとともに、亡き父の勤務していた役所跡地も皆さんにお伝えした。本日はその第2弾とも言えるものである。 ※半世紀前の父の面影を偲ぶ小旅へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/29744943.html  実は当時は親父の仕事の転勤で非常に引っ越しが多く、仙台においても一... 続きを読む

海の見える小さな美術館で過ごす冬至のひと時

 港町塩釜を見下ろす高台にある菅野美術館 21日と25日に年休を取ったのできょうから5連休である。明日から天気が下り坂ということもあり、5連休初日のきょうは以前から気になっていたある美術館を訪ねることにした。私はJR東北本線下り小牛田行き9時42分発に私は乗りこんだ。通勤通学ラッシュが終わった後ということもあり社内はガラ空き状態である。仙台駅を出て5分も走るとご覧の通り、仙台平野ののどかな田園地帯... 続きを読む

仙台東口の寺町「新寺小路」の探索

 暗夜行路のような「無我の境地」を求め寺町へ  前回紹介したように、先週の日曜日(16日)の午前中は仙台駅西側を循環するバス「るーぷる」に乗り要所を廻ったが。午後からは西口とは反対側の東口方面の寺町の散策をすることにした。  ここが仙台駅東口である。戦後はバラックの多かったこの界隈も近年は都市計画が進み、目抜き通りは6車線化され、周囲には近代的なビルが立ち並び、もはや仙台の第2の顔になりつつあ... 続きを読む

循環バスるーぷるによる仙台の名所廻り

一日六百円で乗り放題、仙台の観光循環バス 今年も残すところあと二週間にせまったが、昨日の日曜日私は市内循環バス「るーぷる」に乗り、年末の仙台の名所を廻ってみた。ルートは主に観光名所とされているところである。最初にお断りしておくが昨日は女子駅伝開催の関係でバスの運行時間が限られていたのでバスにずっと乗った状態での車窓からの眺めを基にした案内であることをご了承頂きたい。  まずこの日の私のいでたち... 続きを読む

厳寒対策したバイクでの冒険

 ハンドルカバーを装着し仙台市郊外住宅地へ日本ブログ村カワサキランキングに登録中です。クリックすると同サイトにリンクします。 https://bike.blogmura.com/kawasaki/ 今月からバイク通勤に切り替えた。走るのは朝と夜なので12月でも冷え込めば気温は0度くらいになる。バイクの防寒対策の中で大きなウエイトを占めるのが指先のかじかみ対策である。これを怠ると凍傷になりかねない。  実は今週初め、防寒手袋をして... 続きを読む

私にはすべての重いものが軽く感じられる

 すべての重いものが軽く感じられる 仮面を被って踊る舞踏者、このような快適でリズミカルなワルツを聞けば誰しも楽しげな踊りを踊りたくなることだろう。 だが人生はいつも凪とは限らない。もし貴方が人生に行き詰まり普遍的なものを見出したくなった時にはこんな本もいいだろう。  以下、ニーチェ 「ツァラトゥストラはこう語った」第三部七つの封印を基にミックがアレンジ 私にはすべての重いものが軽く... 続きを読む

穴場発見!仙台地下のラーメン店

仙台の中心地からやや外れた地下にあるラーメン店先週の日曜日、私は図書館の帰り道にラーメンを食べたい衝動にかられ急きょ美味い店を探しに街中を走った。ラーメン店が入っているのは一見雑居ビルのような雰囲気の大功ビルである。このビルの周辺を紹介する。この方向は仙台市の歓楽街がある国分町方面だが、この界隈は国分町の北に当たるところで二日町という町名となっている。ちなみに右の建物は二日町ゲームセンターという仙... 続きを読む

志賀直哉に学ぶ雪の日の楽しみ方

自分には雪だとじっとしていられない妙な癖があった                    志賀直哉1883~1971 志賀直哉は雪の日の情緒を好んだ作家でもあった。この作品は志賀が千葉の我孫子の手賀沼に移り住んでから4年を経た37歳の時(大正9年2月8日)の日誌を基にして作られた小説である。※千葉県我孫子市の位置を地図で確認して頂きたい。以下白樺文学館HPより転載 写真は「二階家」と呼ばれた書斎(資料提供 ... 続きを読む

仙台城一般登城口、扇坂の探索

鬱蒼とした林の中に存在する藩政時代の古い坂 藩政時代、仙台城の諸氏登城口として使われた扇坂、この坂について本ブログは、先日東北大学百年記念館脇の「三太郎の小径」を紹介した際、坂の上から撮影した写真を掲載した。私はこの坂をもっと詳しく調べたいと思い、後日改めて足を運んでみた。 ※扇坂の上からのビューを見たいかたはこちらをクリックしてください。http://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31265516.html  ... 続きを読む

盗賊や武士が出てきそうな名の林道

  夜盗沢-奥武士林道の冒険探索12月に入ったばかりの先週の土曜日(1日)、私は無性に林道を走りたくなり、愛車シェルパを仙台市西部郊外へと走らせた。時刻は午後2時ころ、私は南吉成団地から峠にアクセスしようとしていた。航空写真で位置と本日のルートを確認して頂きたい。現在地:○、活牛寺(かつぎゅうじ):□、黄色線:峠道、赤線:一般幹線市道間もなく活牛寺に到着。航空写真を見てお気づきと思うが、このように山... 続きを読む

大津順吉に見る若き日の志賀直哉の未熟さ

          若き日のとまどいと父との対立 本ブログでは志賀直哉の作品として①短編「城の崎にて」、②中編「和解」、③長編「暗夜行路」④短編「小僧の神様、⑤短編「清兵衛と瓢箪」、⑥短編「山形」と六作取り上げてきた。私はこれらをあえて分類するならば①と②と③と⑥が私小説、④と⑤が比喩を用いた自己表現と捉えたい。  今回紹介するの... 続きを読む