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エッセイ「春の雨のもたらすもの」

 ストラヴィンスキー 春の祭典  エッセイ「春の雨のもたらすもの」有給休暇を使った私の春休みもきょうで最後となった。初日の3月21日はは実家の墓参りにあて有意義に過ごしたものの、十連休は長いようだが今となってはあっという間に過ぎたというのが実感である。これを客観視するならば、その根底には欲張りすぎた私の主観があると踏んでいる。時節柄気候に恵まれ、気温も上がり、今日はどこへ行こうと悩むのである。この... 続きを読む

仙台平野の田園に存在する謎の古墳

 仙台平野沿岸に根付いた豪族の古墳?きょうの仙台地方は春本番を思わせる気候で気温は20度を越した。こういう日はバイクで史跡巡りでも…。そんな私の脳裏に浮かんだのは一昨年2012年11月1日のある古墳探訪への雪辱だった。 雪辱と言ったのは1年5ヶ月前の当日、太白区の城丸古墳は発見できたものの、数百メートルしか離れていない弁天囲古墳をどうしても発見できなかったからである。私は城丸古墳を訪れた時にた... 続きを読む

Cafe Mon St.Louで過ごす春の休日

John Coltrane - Coltrane Plays The Blues (1962)十連休もきょうで七日目となった。気温は昨日の18度には及ばないが16度と四月上旬並みとなり、バイクライディングにはまったく問題ないコンディションである。私はKRを駆って意中のCafeへと向かった。 途中で立ち寄ったのはかつて勝山ボーリング場があり、その後ネットカフェやショッピングセンターとなった青葉区の上杉地区の一画である。都心に近いにも関わらずこの広... 続きを読む

造成50年を経た玉石擁壁の団地を訪ねて

 古い団地の玉石擁壁の見物年度末の10連休もきょうで5日目、前半最後の日となった。きょうの仙台の天気予報は午後から雨の予報、従って折りたたみ傘を持参してのウォーキングである。私は地下鉄南北線に乗って河原町駅で下車した。この道路は旧国道4号線、天気はうす曇といった感じである。河原町のマンションの通路を通り抜ける某、予想気温は18度と四月中旬~下旬並みのため、ジャンパーの軽装である。きょうの歩行ルート... 続きを読む

早春の阿武隈河畔歩き

 宮城県南部の大河阿武隈川の川歩ききょうの宮城県は太平洋高気圧に覆われて雲一つない天気となった。気温も16度まで上がり、春本番が近いことを十分に感じる。こういう日はリフレッシュ休暇の恩恵に授かりたい。私は東北本線上りの福島行に乗って9時に宮城県南部の槻木(つきのき)駅に着いた。きょうは相当長い距離を歩くことが予想されたので、私は頑丈で信頼の置ける靴(多少の悪路も対応できる靴)を履いた。25年近く愛... 続きを読む

シルクロードの基点であった敦煌には何があったのか?

 井上靖 敦煌(とんこう)               井上靖「敦煌」概要11世紀の始め、漢人である趙行徳(ちょうぎょうとく)は、進士の試験の面接時の待合室で居眠りをしたためこれに失敗する。落胆した行徳は開封の町の郊外の市場の辺りを魂が抜かれた者のようにふらふらと彷徨い歩いた。そこで行徳が見たものは食肉として売られている生きた西夏の女であった。 行徳が情けをかけ救ってやろうとと言い出すと、女は「... 続きを読む
[タグ] 井上靖 敦煌

穏やかな彼岸の墓参り

  Mendelssohn Spring Song 彼岸の入りだった昨日の悪天候とうって変わり今日の宮城県地方はまあまあの天候であった。私は早い時間、家族とともに菩提寺のある石巻へと向かった。ご覧のように旧北上川河口両岸では相変わらず護岸工事(堤防のかさ上げ)が行われている。向こう岸の造船場も操業を開始しているようで昨秋より更に活気を呈してきている。墓参りの済んだ私は家族とともにいつもの場所へと足を運んだ。いつもの... 続きを読む

仙台近郊、三店のお勧め中華料理店

 良質な料理は人にプラスαをもたらすきょうは今年の一月~三月にかけて行った仙台近郊の中華料理店三店舗を紹介する。まずは六豊園である。場所は連坊小路沿い、連坊小学校の南側である。五目焼きそば¥750はボリュームも味もそこそこで街中の店としては及第点である。写真には写ってないがちゃんとそばに焦げ目がついている店も評価したい。六豊園の位置を航空写真で確認して頂きたい。 仙台市若林区連坊小路81熊谷ビル 1F ... 続きを読む

10連休を前にして

 SO IN LOVEリフレッシュ休暇(有給休暇)のため明日から10連休に入った。サラリーマン生活はなにかとストレスが溜まるものである。従って連休くらいは息を抜きたい。木曜までの四日間を無事に勤め上げた私は年度末特有の安堵感も手伝い、帰り道に昨今の週末のパターンともなった市立図書館に赴きビデオ鑑賞に及んだ。「海賊ブラッド」1935年のイギリス映画である。舞台は17世紀末の英国である。植民地時代というところに... 続きを読む

74年前の早春の旅で志賀直哉が泊まった宿

 或る作家にとっての3月19日とは?あと数時間で3月19日になろうとしている。私は昨年ある小説を読んだ。そしてこの3月19日がこの作家とその息子にとって記念すべき日であったのを生涯忘れることはないだろう。その作家とは志賀直哉、わたくしが尊敬して止まない近代文学の巨匠である。 直哉は57歳となったばかりの昭和15年3月、持病の胆石の痛みからもようやく解放され、無事に進級が決まった中学生の息子(志... 続きを読む

多賀城の地方豪族の城館跡を訪ねて

古代から中世にかけての豪族らの居城を訪ねてきょうの仙台地方は張り出した太平洋高気圧の影響を受け気温が14度近くまであがった。今年になっての最高気温である。こういう日は史跡探索にでも出かけたい。そのような欲求がこの日の私の背中を後押ししてくれた。私はJR仙石線に乗って多賀城市下馬駅でおりた。下馬という地名の由来をご覧頂きたい。中世のころ、留守氏、大崎氏、葛西氏の豪族たちの往来が激しく、下馬札(馬に乗っ... 続きを読む

珈琲館モカで過ごす至福の土曜日

  JAZZ Take Five The Dave SrubeckブログにYOU TUBEの音楽をリンクさせているかたの多くは返しコメントを書くのにご自身がリンクしたBGMつきでこれをされているのではないだろうか?実はこれはくせになるような快感を伴うのである。このくせになる快感とは自分だけの世界に閉じこもれるという意味である。 概して閉じこもるという語感は余りいい印象を与えないが、自分の世界を持つことはストレスを上手に発散させる常... 続きを読む

茶の道への憧れ「本覚坊遺文」

1981年発表井上靖長編小説「本覚坊遺文」 読書動機私の読書スタイルを一口で述べるなら尊敬する作家ありきというタイプになる。最近井上靖の書いた「孔子」を読み、孔子自身の真髄に迫る人物像を描くとともに彼を取り巻く人物の表現の巧みさに引かれたことが本書への読書欲に繋がった。孔子という思想上に於ける聖人もそうであるが、茶の聖人と称される利休などの人物を描くには筆者自身の力量と実績が多く問われるはずであ... 続きを読む

震災当日の朝の村上海岸とこれを描いた島尾敏雄の純文学

震災当日の朝に撮影した南相馬市村上海岸※日時指定投稿きょうで震災から三年が経つ。あっという間に過ぎた三年であったが、この震災は自分の人生観をも変えるような大きな出来事でもあった。三年前の私が携わっていたのは福島第二原発内でのある仕事であった。震災当日の夜は地震でズタズタになった道路と大津波の爪痕で仙台への帰路に関しては命かながらの脱出であった。当日の様子はこの書庫「震災を越えて」の中の一番古い記事... 続きを読む

今年初のバイブラ(短距離バイクライディング)

 雪も融けいよいよバイクシーズン開幕今年は二月に大雪が降ったのでしばらくバイクに乗っていなかった。しかし三月に入ってようやく春の兆しが見えてきた。バッテリーを交換したばかりのシェルパで向かったのは仙台市北部のあけぼの団地内の三本松である。 ここは仙台の隠れ名所と言えるのかも知れない。名所と言ったのは何も人が集まるところだけが名所とは限らないからだ。人気がないほうが雑念が入らず瞑想にふけることが... 続きを読む

川端康成「雪国」のビデオ鑑賞

国境の長いトンネルを抜けると雪国だった今週も無事に一週間が終わった。サラリーマンにとって週末の息抜きは肝心なことである。サラリーマンは家庭を大切にしつつ、仕事と趣味のバランスをとり、上手にやり繰りしていくのが理想でありス、トレスを溜めないコツでもある。 昨日の夜は昔の映画で純文学の世界にどっぷりと浸りたかった。私は会社が終わると最近行きつけとなった図書館に向かった。この日鑑賞したのは川端康成の... 続きを読む

エッセイ「3月の二面性」

 Brahms ハンガリー舞曲第6番         エッセイ「3月の二面性」イギリスの古いことわざに『3月はライオンの如くやってくる』という言葉がある。緯度や海流などの条件は違うもののこれは我が国にも当てはまる言葉なのかもしれない。ハンガリー民謡であるこの曲は寒暖が烈しく、時として冬将軍の台頭を見ながらもあるときは女神のような微笑みをもたらす3月の二面性がよく表れているものである。 緩んだと思えば... 続きを読む

シェルパのバッテリー交換

通販を利用した廉価バッテリーの購入&装着私のシェルパはセルモーターのみのエンジンスタートであり、ナビもつけているので意外とバッテリーの消耗が早い。なんと二年も持たずに寿命が来てしまった。一昨年の春もこれと同じバッテリーを福岡市のバッテリーストアから通販で購入したが今回も同様にして購入することにした。 何故同社から購入したのか?コストパフォーマンスを比較してみよう。A、国内一流メーカー品税込¥1... 続きを読む

愛宕山横穴墓群の探索

 千数百年前に作られた横穴墓群を訪ねて昨日の3月1日、米ケ袋地区の縛り地蔵を見た私は向こう岸に目を向けた。そう言えば以前Yahoo Blgのkurorainaさんより愛宕山横穴墓群の情報をご教授頂いたことがあった。いい機会なので行ってみたい。米ケ袋地区を通っている間に向こう岸がよく見えるところがあったので覗いてみるとなるほど横穴らしきものが見える。愛宕大橋の上から上流側の横穴墓群のある方角を望んでみた。目的地は左の... 続きを読む

3月1日、仙台市街地にて

さあ3月だ。街に飛び出そう!3月に相応しい曲をお届けする。  コバルトの空 きょうから待望の3月、この月は冬から春への季節の移り変わりを如実に感じる月であり私が5月の次に好きな月である。なにか早朝からテンションが上がり気味であるが、そんな私の思いをよそに天気のほうはうす曇で気温は平年並み(最高6度)でいまいちである。 しかしこれをけして疎まず、むしろ中庸こそが徳と捉え、逆に尊ばなければならない... 続きを読む