伊達騒動入門編その2 伊達騒動に関連する仙台藩重臣屋敷跡を訪ねて※昨日投稿した記事に伊達騒動関連の重臣に新たに①奥山大学②茂庭周防定元③里見十左衛門の三人を加えたので興味のあるかたはご覧頂きたい。昨日は半日かけて伊達騒動に関係した仙台藩士の屋敷跡を七箇所回ってみた。まずこの概略図をご覧頂きたい。(データ提供:ロッソさん)主な人物の敵対関係を赤線で、同盟関係を青線で、どちらとも判定のつかない関係を黄色線で表してみた。上段右か... 続きを読む
伊達騒動入門編その1 山本周五郎「樅ノ木は残った」概要「伊達騒動(寛文事件)の研究」について筆者挨拶伊達騒動(寛文事件)は江戸時代に於ける三大お家騒動の一つとも言われ、仙台藩の内情と幕府の思惑(外様大名取り潰し)の重なった非常に複雑な事件として存在し、これまで様々な人々が解明に挑んだが全容が解明されていないものである。伊達騒動は伽藍千代萩などの大衆演劇の題材として江戸時代から人々に親しまれてきており、人々の間には劇か... 続きを読む
陸軍墓地高台の散策 仙台市北部高台から望む絶景連休初日の昨日私は仙台市北部の小松島に散策に向かった。行き当たりばったりのあてもない気楽な探索である。やや古い団地のため擁壁は石垣積みである。車もすれ違えないような細い道が私の好奇心&アドベンチャー精神を大いに刺激してくれた。すぐ下に見えるのは陸軍墓地である。入口の鉄扉には鍵がかかっており、普段は入れないようなので中へは入らなかった。私はそれを見ながら、お国のために散... 続きを読む
エッセイ「無頼な渡世の道を歩む」 木枯し紋次郎 中山道は血に染まった エッセイ「無頼な渡世の道を歩む」きょうまで六十年弱、我ながら意地を張った人生を送ってきた。野武士のような生き方、それゆえ失ったものも多い。いつ敵に襲われるかも知れないゆえ懐刀こそ我が命、野武士たる者一時たりとも油断は許されない。敵が多いので油断は即刻命取りに繋がる。頼れるのは己の腕のみ、そんな某にも仁義はある。それはけして自分から進んで揉め事に身を投じないこと... 続きを読む [タグ] 木枯し紋次郎 無頼な渡世の道を歩む
朗読、志賀直哉「城の崎にて」 志賀直哉作、大正6年発表「城の崎にて」※その1※その2※その3※その4※本作品は一度本ブログで取り上げたものでこれの朗読版である。私は先日これを仙台市泉区図書館のビデオで鑑賞に及んだ。この時(大正2年)の直哉は東京に住んでいたので汽車に乗ってはるばる関西の兵庫県まで来たことになる。このあたりは父親の財力の恩恵に授かったと解釈していいだろう。ビデオのアニメに登場する主人公はやや面長で鼻筋が通っていて少し... 続きを読む
仙台市内の桜の見納め 先週の土曜日のことだった。私は仙台市内の桜の見納めを意識し、或る穴場に柄にもなくしだれざくらの鑑賞へと向かった。※しだれざくらを鑑賞した場所(宮城野区鶴代地区)は七北田川と支流梅田川が交わったあたりである。私を出迎えたのはしだれざくらのカーテンであった。しばし夢心地に酔い、浮世の憂いから遠ざかった。あまりの見事さに全てを忘れて見とれる某、この花は儚いがゆえに感動も大きい。儚いのは桜だけでない。人の... 続きを読む
米どころ宮城の地酒紹介します 宮城の名酒「浦霞」とは?酒飲みは立派な道楽である。実は私が好んで日本酒を飲むようになってからまださほど経っていない。震災前は焼酎やビールのほうが多かった。ここで人様から「何故日本酒が好きになったか?」と聞かれたら「どっしりとした落ち着きとキレの良さの両立が魅力です」と答えるだろう。また季節によって燗、常温、冷を飲み分けられるのも大きな魅力である。「私にとっての飲み道楽」http://blogs.yahoo.co.jp/bgy... 続きを読む
エッセイ「三十数年前の友人Sの結婚式」 Bill Evans Night And Day 気候もすっかり良くなり仙台でも桜が咲いた。そして今週も週末を迎えた。きょうの土曜日の午後に私が向かったのはつい先日出会ったカフェ「モン・サン・ルー」である。北仙台駅前をひたすら南に向かう。私は仙台市北部のマンション街の建ち並ぶ小路を目的地へと向かった。その小路の名前は堤通である。ここは北四番町という四車線の広い通りである。この通りは今でこそ広いがきょ... 続きを読む
高僧鑑真の帰化を描いた小説 「天平の甍」最近、私は「あらすじで読む日本の名著」と映画版の同ビデオで1957年発表井上靖「天平の甍」を鑑賞した。「天平の甍」概要(インターネット、「あらすじで読む日本の名著」を基にミックが編集)時は今から1300年近く前の天平の頃、課役逃れの農民の出家が社会問題となっていた。この時期厳しい戒律(各自が自分で心に誓うものを「戒」、僧侶同士が互いに誓う教団の規則を「律」という。)が備わっておらない故... 続きを読む
【警告】コメントで誹謗中傷をしている方へ コメントで誹謗中傷をしている方へ コメントでの誹謗中傷行為を直ちにお止めください。Yahoo!ブログでは、いやがらせ、悪口、脅しなど、他人を攻撃したり、傷つけたりする目的でコメントを利用することを禁止しております。引き続き誹謗中傷行為が確認された場合、利用規約違反としてYahoo! JAPANの判断により、Yahoo!ブログの利用停止、およびYahoo! JAPAN IDの利用停止といった措置を、予告なく実施いたします。また、「公... 続きを読む
エッセイ「栄光とともに生きる」 エッセイ「栄光とともに生きる」私は何事にも拘りが強く、ひどく人から仕切られ指図されるのを嫌ったために若い頃から苦労してきた。とうにサラリーマンには向いてないとわかっていても性格は簡単に捨て切れるものでなく、徐々に社会の渦にはまっていった。常に私は反逆者の捺印を押され、「潰し」の恰好の標的にされながら、一方でそれに対する反骨精神も養い、ボクシングのファイターのような相打ちを恐れない姿勢を貫き今日まで... 続きを読む [タグ] 事実の屈曲や色付けは一切不要
仙台西公園の夜桜見物 春宵一刻価千金、夜桜見物に興じる週末の夜の一時昨夕の金曜日のことだった。4月7日の桜の開花情報を受け、私は仕事が終わると週末の息抜きを兼ねた花見(夜桜見物)へと向かった。それにしてもだいぶ日が長くなった。18時半近いのにこの明るさである。薄暮の中に浮かぶ青葉通りのオフィス街の明かりは私の精神を高揚させ、夜桜見物への期待を促すのに十分なものであった。広瀬川に沿って、かつ都心部に近い好立地、青葉城(仙... 続きを読む
Alain DelonほどGYPSY役がはまる俳優も珍しい 1975 Alain Delon主演Le Gitan私はつい最近ある映画が観たくてDVDを借りた。それが1975年フランス映画ル・ジタンである。皆さんはこの口髭を生やした俳優が誰だかわかるだろうか?そして彼のこの悲壮な表情(反抗心を持った者がもつ険しい目つき)をよくご覧頂きたい。なんと二枚目俳優アラン・ドロンである。※この映画はかなり前に本ブログで一度取り上げたことを予めお断りする。Le Gitan内容“ジタン"の通り名で呼ばれる... 続きを読む
11年前の奄美大島土産発見! ネリヤカナヤの国からの土産※ネリヤカナヤとは奄美大島で信仰される人間に様々な豊穣や幸福をもたらす神々の国のことである。 先週の土曜日のことだった、物置の片付けをしていてふとしたものが私の目についた。それは11年前の奄美大島出張で持ち帰った丸い石三個(書庫のNF小説「ネリヤカナヤからの授かりもの」にも登場する)とサンゴの欠片と巻貝である。左の大きな石は手元に置いていたが、他のものは私の記憶では... 続きを読む
シルクロードから発掘された美女のミイラとは? シルクロードの砂に埋もれ二千年後に発掘された謎の美女 1958年井上靖「楼蘭」概要 楼蘭は敦煌の西に存在した幻の小国である。この楼蘭が歴史上に名を現わすのは紀元前百二三十年頃から同七十七年までであり、わずか五十年ほどであった。この頃の楼蘭は匈奴(現モンゴル辺りに居着いた遊牧民)の脅威におびえていた。 ※写真はインターネットから借用楼蘭はこれを解消するために漢の庇護の下に入ろうとするが思うよ... 続きを読む [タグ] 井上靖 楼蘭 スウェン・ヘディン シルクロード
或る上司の命日を偲ぶ散策 JET STREAM Ending リンク曲についてこの日、もし出来ることなら私はこの曲とともにすべての過去を忘れ去り、新たな自分に生まれ変わりたいと思った。 世話になった上司の命日を偲んで一昨日の4月2日(水)のことだった。私はこの日の勤務を終えるとほとんどの社員が今や忘れかけていた或る上司の供養をするために仙台市内の桜の名所に向かっていた。 その場所とは宮城野区の榴ヶ岡公園である。ここは青葉区の西公園と... 続きを読む [タグ] 榴ヶ岡天満宮
あんかけ揚げ焼きそば他の食い歩き きょうは春の十連休の時、私が訪れた仙台市内の中華飯店、三店を紹介する。まずは仙台駅のすぐそば(徒歩三分)にある東海一品香(とうかいいっぴんこう)である。ビルの一階に入っている中華飯店である。昼時はかなり混むようだ。私が注文したのはあんかけ揚げ焼きそば(¥750)である。塩味のあんかけ、野菜たっぷり、ボリューム満点であった。揚げた焼きそばは歯ごたえ十分、硬いので歯が強くないと食べられない。また体調が... 続きを読む