fc2ブログ

JR小さな旅による塩竈ひな巡り

桃の節句の風情を一足先に楽しむ以下、三原良吉「宮城の郷土史話」より抜粋宮城県に塩釜なる港町がある。その存在は平安時代に既に京都に知れ渡っていた。在原業平は『伊勢物語』で「わがみかど六十余国の中に塩釜という所に似た所なかりけり」と絶賛している。但しこの句を詠んだ本人は塩釜に来たことがなかったという。       ※在原業平(825~880)(コトババンクより引用)平安時代初期の貴族、歌人。平城天皇の... 続きを読む

米沢市上杉家墓所を訪ねて

 上杉家廟所を訪ねてある所要のため、去る24日と25日山形県米沢市に行った。ここは市内の北西部に位置する米沢藩主上杉家の廟所である。比較的新しい立札は平成に入ってからのものである。赤:上杉家廟所、黄色:上杉神社、紫:JR米沢駅藩主の廟所が近づくとこのような旗が私を出迎えた。廟所は横一列に並び、初代謙信公から14代茂憲公(沖縄県令)までが眠っている。各藩主の廟所は雪で覆われていたが通路部分は除雪されて... 続きを読む

今話題の黒だいずラーメンとは

個性溢れるラーメン「黒だいず」週末の夕刻の気軽な散策を兼ね意中のラーメン店を訪ねることにした。ここは仙台と松島を結ぶ県道8号線(通称利府街道)である。私は以前、出張時の宿泊にインターネットカフェを利用したことがある。熟睡できないゆえ、さすがに毎日だと体に堪えるが、ビジネスホテルにばかり泊まるばかりが能でない。様々な地域を訪れその地域のインターネットカフェを利用して気づいたことがある。それは郊外のこ... 続きを読む

伊達と相馬の相克を振り返る

プライドを賭けた名門同士の戦い  はしがき4月から相馬転勤が決まった。そのような折、私が次の歴史研究テーマとして掲げたいのは「伊達と相馬の戦い」である。そのきっかけは二年前に遡る。2013年の2月16日に仙台市博物館で行われた仙台市史セミナー「戦国時代後期の伊達と相馬の相克」(講師、東北福祉大学岡田教授)の受講である。時は16世紀の半ば、この時期の伊達と相馬は各々の領土拡大をもくろみ、様々な場所で... 続きを読む

エッセイ「我が人生に後退という文字はない」

HINO NACIONAL DE PANAMA私は書庫の一画に「中南米国歌」を設けている。数あるヤフーブログでもこのような書庫を掲げるブログは存在しない。ゆえに多くの読者諸兄は疑問を感じていることだろう。今日はその疑問に答えたい。私は今までブログで自分を多くのものに比喩してきた。今宵このパナマ国歌を通して私が比喩したいのは同国の産んだ国民的英雄ボクサー、ロベルト・デュランである。彼は典型的なファイター(フットワークによ... 続きを読む

新天地での自己ゾーン構築

新天地に馴染むための自己ゾーンの構築相馬転勤が決まって一月以上が過ぎた。新しい住居も宮城県亘理町に決定し四月からは新天地が待っている。そんな折に、私は有給休暇をとって新しい住居である亘理町に向かった。目的は下水道利用の手続きと通電ブレーカーの確認(電気が入っていないとガス給湯器が凍結し最悪の場合破損に及ぶ危険性があるため)である。向こうに見える山並みは阿武隈山地である。この辺りの阿武隈山地は標高も... 続きを読む

独身の頃の叔父が父に宛てた一通の葉書

両親と父を労わる叔父の気持ちが滲み出た一通の葉書きこれは今は亡き叔父が昭和三十年代前半の頃、私の父に書いた葉書きである。この文面から非常に興味深いことが読み取れる。葉書きを出した時の叔父は研修医としての駆け出し時代と思われる。下痢気味の兄貴(私の父)に対して医師としての気遣いを感じるとともに、文中に「若の花」という部分が気になる。恐らく大相撲の夏巡業が来ていた頃と思われるが、ここでいう「若の花」と... 続きを読む

密封式バッテリー用充電器の購入

バイク用密封式バッテリーの充電器私の愛車であるKawasakiスーパーシェルパは速さこそないが、単気筒ゆえのトルクがもたらす低速走行の楽しさを味わわせてくれる頼れるオールマイティなバイクである。但し、セル付きのため冬場にバッテリーが上がりやすいという欠点も持っていて、ここ数年冬場になるとこの欠点に悩まされていた。これに答えを出してくれたのがこのバッテリー充電器である。これは四輪車に使われる開放式バッテリー... 続きを読む

第三回ブログ棚卸し公開します

 ブログ棚卸しからわかることとは?私は一年前から自分のブログの棚卸しを行っている。自分のブログを客観的に眺めることによって今後を展望し、時として路線の見直しにも繋がるからである。前回(2014年8月15日)と半年後のきょうの記事数の差は118記事、よって一日当たりの平均更新数118/182日=0.65である。平均するとほぼ3日に2回の更新頻度である。次に数の分析に移る。左が半年前、右が本日のカウント数である... 続きを読む

葛西家家臣末裔とのオフ会

 人脈は宝なり私は今までブログを通じて様々な人物と出逢い切磋琢磨してきた。これは今後もずっと続くことだろうし、私が心より望んでいることである。見聞を深めるのはなにも文献やインターネットだけではない。やはり生身の人間として顔を合わせて有意義な意見交換を交わす(オフ会)のは切磋琢磨への王道と言えるものである。本日彼と約束した時間は14時半、私はいまだかつて約束時間に遅れたことはない。何故ならば遅れるこ... 続きを読む

祖母から受けた恩愛

 未熟だったゆえ、生前返せなかった祖母の恩愛これは私が小学校高学年のとき、祖母からもらった葉書きである。この頃は7円で葉書きが出せる時代であった。実家石巻の祖母はどんな気持ちでこの葉書きを書いたのだろう?折しも祖母は数ヶ月前に祖父を亡くしたばかりで寂しく一人暮らしをしていた頃と察している。仙台の小学校に在籍していた時、偶然にも半年前の遠足は石巻であった。場所は日和山であったが、この時祖父母が逢... 続きを読む

ポエムSAD SAD SAD

The Rolling Stones SAD SAD SADポエムSADSAD SAD毎年今頃の季節になると感傷的になる。人生は思い通りに行かないとわかっていても総てが嫌になるんだ。そんなときは開き直るしかない。だから俺はこの曲を聴いて弾けるんだ。歳を取るにつれ、今まで回り道したことを悔いる。だが失敗してからが俺の人生なんだ。だから俺は自分を信じて後悔を省みず突っ切るんだ。今までの失敗はけして無駄ではなかったと信じるんだ。ああ、失敗した... 続きを読む

律儀に生きる理由

 私が律儀に生きる理由(わけ)これは生前の父方祖父の写真である。祖父は私の自叙伝などに何度か登場しているが、半農半士(下級武士)と思しき父(私から見れば曽祖父)や祖父(私から見れば高祖父)を祖とした軍人あがりの人物であった。祖父は子供を早く亡くした曽祖母(私とは血の繋がってない人物)の養子に入り、そこで嫁を娶った。その人物こそが私の祖母である。)この祖父から私は性格(頑固で実直で律儀)を引き継ぎ、... 続きを読む

今年初の古美術巡り

 古美術で煩悩を洗い流す至福のひと時そろそろ年度末が近くなってきた。ゆえに有給休暇を予定通り消化する。これはここ数年前から私が貫いてきたスタンスである。去る先週金曜日の午前、早春を感じる日差しを背に受け、私が向かったのは仙台市若林区土樋にある福島美術館である。同美術館はアートの分野なれど古美術を中心に展示した規模の小さな美術館である。※五橋通り行く某美術館から100メートルほどしか離れていない... 続きを読む

ミック流さりげない週末の過ごし方

Ben Webster-Perdidoブログを運営していると様々な地域のかたから季節の便りが届く。秋は北国のかたからの小さい秋の便りから、そして春先は南にお住まいのかたからの早春の便りが先駆けになる。今の時期、九州や四国、中国、近畿地方のブロ友様からは早春に相応しい記事を頂戴しているゆえ、私も待ち遠しいものを感じている。そんな気持ちが今日の散策に繋がった次第である。ここは仙台市北部の空き地であるが明治の頃まで競馬場... 続きを読む

紫桃正隆著「五月闇」読後感想

紫桃正隆著「五月闇」読後感想はしがき昨年12月29日、私は仙台市宮城野区の国分尼寺を訪ねて、伊達政宗の野望の犠牲となった一人の武将の非業の死(家臣とともに自刃)を知った。そして彼とともに殉じた七人の家臣の存在も知った。武将の名は和賀忠親、和賀家は全盛時は六万八千石余の大身の大名であった。  ※仙台市宮城野区国分尼寺山門名門和賀家が南部藩と伊達藩という隣国の大藩の谷間に置かれ、両者の軋轢に巻き込まれ... 続きを読む

寒中でのラーメン二態

 寒中ラーメン価千金きょうは最近食べたラーメン二態を紹介する。一店目は仙台市宮城野区の廣聚隆(こうじゅりゅう)である。仙台ラーメンチケットのクーポンを使ってのワンコイン(¥500)でのオーダーは廣聚隆ラーメン(ライス付き)である。麺はこれといって特徴のないものである。とろみがない澄んだスープだが味はニラが効きすぎており、やや臭みが強く、好みが別れるものである。ミック採点65点。次は石巻駅前の萬里(... 続きを読む

ミック流厳寒期の過ごし方

Mozart The Marriage of Figaro低気圧と寒波で大雪に見舞われた一昨日の仙台地方であるが、積雪のある際の外出には足元が肝要である。昨年の年末から三週間に渡って靴擦れに悩まされた私は積雪に備えて新たなブーツを用意していた。その名はビーンブーツである。初め見た時は何と武骨で不細工なブーツと感じたが、よく考えると性格そのものが武骨で質実剛健好みの私にピッタリでは?と思い直してホームセンターの冬物一掃バーゲン... 続きを読む