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1880Johann Strauß Rosen
 aus dem Süden
ヨハンシュトラウス「南国のバラ」
 週末の帰宅時のささやかな楽しみ
今宵は昨今の私のささやかな楽しみを披露したい。それは相馬駅~亘理駅JR代行バス車内(帰宅時)の晩酌である。

但しこれは毎日でない。こうしたことを許容すれば自制、節度が亡くなるゆえ、必ず週末(金曜日)の一日だけと決めている。これは一週間無事に勤め上げた自分への褒美でもある。一方で曜日のアクセントを心の中に強く意識させる(意図的に単調な毎日の繰り返しを回避する)という狙いもある。

酒のつまみを紹介する。それは阿武隈山地に沈む夕日と相馬の郷土史の本である。バスが発車して10分が経過した。間もなく待望の若葉の季節到来である。幾重にも及ぶ阿武隈山地のなだらかな陵線が水を張った田に反射し、仕事で疲れた私の目を楽しませてくれる。そんなシチュエーションで、すっかり日の長くなった夕刻時に価千金の春宵を心行くまで味わいながら相馬野馬追いの本を読む。この本で相馬人の心意気をあれこれと察するひと時が心地よいのである。

私の先祖は伊達に仕えた下級武士であった。よって宿敵相馬には着目せざるを得ない。武士道では相手に対して、徳(礼節、仁義、忠節)を感じた時は敵と味方の関係を越え、これに応じなければならない(相手の名誉を重んじる気持ち)という鉄則が存在する。然るに、小藩ながら数々の困難を乗り越え、今生にその血を残した隣国相馬には深い畏敬の念を感ずるものである。

乗車率は15パーセントくらい、1時間余りの運行を経てバスは終点の亘理駅に着いた。スコッチの心地よい酔いがこの日の朧月を一層際立てるものとしていた。

今週も無事に一週間を終えた。私は自分ゾーン構築に誤りがなかったことを改めて心に刻み、三日月のもたらす魔力を意識しながら帰宅に及んだ。
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