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家族思いで几帳面な父の性格を知り得る一通の葉書き
本書庫では過去に於いて
①祖父が私に宛てた葉書き
②祖母の葉書き(同)
③独身の叔父が親父に宛てた葉書き
を紹介してきた。(興味のあるかたはブログのバックナンバー機能でご覧頂けます)
本日紹介するのは五十数年前に親父が出張先(宿泊先)である福島県相馬市の初音旅館から宛てた葉書きである。

水色には私の本名が記してある。往時一家は川べりに住んでおり、やんちゃ盛りの私が引越しをした当日、岸辺で玩具の自動車(自分で漕ぐタイプ)を河原に落とした(私は無事)経緯もあり、母に対しくれぐれも私への監督を怠らないようにと書かれている。親父は農林技官(役人)ゆえ、東北の様々な地方に出張し、河川の治水に関する調査や企画、設計に携わったと思われる。ここで言う「矢吹」とは福島県南部の矢吹町か?

相馬の初音旅館で一人で温泉に浸かりながら早寝をして、家庭の煩わしさから解放され清々していることを語っているものの、妻子や石巻の両親を気遣う言葉も見て取れるものである。ちなみに相馬の初音旅館をインターネットで検索したがヒットしなかったゆえ、恐らく廃業したか改名に及んだものと思われる。

宛名の○○様方というところには親父の名が書かれている。敢えて母の名を書かずにこうしたところに世帯主(家長)としての親父のプライドを感ずる。今思うに、親父は封建的な色合いが強い家に育っただけに家督という意識が強かったのでは?と受け止めている。

ちなみに、独身時代の親父が母に宛てた葉書きも三通ほどあるが、ややリラックスした感のあるこの葉書きとは趣向が異なり、真っ直ぐに行を乱すことなく、インクで丁寧に書かれたもので、親父の律儀で几帳面な性格を彷彿するものである。
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