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両親と父を労わる叔父の気持ちが滲み出た一通の葉書き
これは今は亡き叔父が昭和三十年代前半の頃、私の父に書いた葉書きである。この文面から非常に興味深いことが読み取れる。葉書きを出した時の叔父は研修医としての駆け出し時代と思われる。下痢気味の兄貴(私の父)に対して医師としての気遣いを感じるとともに、文中に「若の花」という部分が気になる。

恐らく大相撲の夏巡業が来ていた頃と思われるが、ここでいう「若の花」とはもちろん若貴兄弟ではなく、彼らの祖父である先々代の若の花のことである。この葉書きが書かれてから、疾うに半世紀を過ぎたわけであるが昭和中期の時代を感じるものである。

水色で塗りつぶしたところは私の本名が書かれているが、これは石巻の両親(私の祖父母)に孫である私を見せに行って欲しい孝行の心の現れと受け止めている。文中の「論文」とは医師としての博士論文であろうか?十月の結婚を前にして、張り切る叔父の姿が十分に見て取れるものである。

※自作エッセイ叔父の結婚式への回想http://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/30570263.html

この年に叔父が結婚式を挙げたのは仙台市青葉区一番町の紅葉ビルであった。叔父の結婚式はここで盛大に行われた。当時、病弱であった父が出席したか否かはどうしても思い出せない。

後に、当時やんちゃ盛りであった私は会場の赤い絨毯の上に寝転んではしゃぎまくり、周囲から失笑を買ったと或る親族から聞き及んだが、今となってはこれもいい思い出である。

叔父は父に下痢に効く薬を紹介するとともに主治医にこれを相談するよう進言している。ピンクの部分には私の母の実名が書かれている。

差出人である叔父の住所は福島市となっている。叔父は結婚した後に福島県の現いわき市の舞子浜というところの病院で、やがて来るべく開業に備え、雇われ医師として就業したものと思われる。

叔父は祖父や父とともに尊敬する人物である。この律儀で優しい人となりを感じる叔父の葉書は今でも大切な宝物である。
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