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 私が律儀に生きる理由(わけ)
これは生前の父方祖父の写真である。祖父は私の自叙伝などに何度か登場しているが、半農半士(下級武士)と思しき父(私から見れば曽祖父)や祖父(私から見れば高祖父)を祖とした軍人あがりの人物であった。祖父は子供を早く亡くした曽祖母(私とは血の繋がってない人物)の養子に入り、そこで嫁を娶った。その人物こそが私の祖母である。)この祖父から私は性格(頑固で実直で律儀)を引き継ぎ、大きな影響を受けた。

これは亡くなる三ヶ月半前に祖父からもらった葉書である。折しもこの夏休みには祖父母と三人で一泊二日の金華山(牡鹿半島の先端に浮かぶ離島)旅行に行ったばかりであった。

この小旅行については「祖父からのメッセージ」として自叙伝に綴っている。
当時の私は小学生だったゆえ、祖父の気持ちなどは臆するに至らず対して気にも止めていなかった。但し、還暦を前にした今となっては涙なしでは読めない葉書である。

祖父はどちらかと言えば朴訥な人物であった。口数は多くなかったが筋の通った人物という印象は今でも私の脳裏に焼きついている。これは金華山で祖父が泳いでいる絵(私の回想を基に描いたもの)である。

神社にお参りした後、游泳池でもない岩場で褌一本で悠々と泳ぐ姿はとても75歳には見えなかった。今思うに、この時の祖父は寡黙に振る舞いながらも私に家督たる者の心構えを教えてくれたと捉えている。何事にも浮つくことなくどっしりと構える。そういう私は古風な人物である。

ゆえに祖父から受け継いだ人格(頑固で実直で律儀)は財産と自覚している。私はくじけそうになった時にこの葉書のことを思い出す。祖父は私の心の礎であるとともに誇りである。そして、私は祖父の孫として生まれた意味を噛み締め、葉書きを書いた祖父の心中を察し、いつも泣けてくるのである。


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