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 古美術で煩悩を洗い流す至福のひと時
そろそろ年度末が近くなってきた。ゆえに有給休暇を予定通り消化する。これはここ数年前から私が貫いてきたスタンスである。

去る先週金曜日の午前、早春を感じる日差しを背に受け、私が向かったのは仙台市若林区土樋にある福島美術館である。同美術館はアートの分野なれど古美術を中心に展示した規模の小さな美術館である。

※五橋通り行く某

美術館から100メートルほどしか離れていないところに哲学者(美学者)阿部次郎の住まい跡がある。敷地にはまだほんの少し雪が残っていた。

松や樅の木が生い茂る隣家の脇を通ればクリーム色の福島美術館が姿を現してくる。
頭の中にアルファー波が流れるような心地よさを感じる瞬間である。

この日のテーマは春に相応しい「めでた掛け」である。

もうすぐひな祭りゆえ、私はこんな作品に目を奪われた。「立雛図」である。

作者は近藤浩一路である。彼は大正12年の「松島金華山漫画の旅」に参加したとされるが、興味を引かれるものを感じた。

高泉性豚潡書「竹色連雲緑」(ちくしょくれんうんみどり)とはどんな意味なのだろう?

竹の節には上下の区別があるが優劣はないという意味である。「組織社会に於いて出世をしなくても悲観するに及ばず。あくまで人間としては対等である。」私はそのような自分なりの解釈に及んだ。

美術館を出た後、三連休初日という気軽さもあって広瀬川の河畔道路を河口側に向かって歩いた。風は冷たいが日差しは早春を感じさせるものである。

上流側を振り返ってみると河原の散歩に興ずる人が見られた。春はすぐそこまでを感じた一こまであった。

私は早春特有の気分の高揚を感じ、清々しい余韻を噛み締め帰途に着いた。
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