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エッセイ「大寒のころの晩酌」
大寒を過ぎ、節分、立春に至るまでの間は一年のうちで、一番気温の低い頃で寒さが身に滲みる時期である。暑さ寒さも彼岸までという言葉があるが体感としての寒さはまだまだ続く。しかし節分(今年は2月3日)、立春(同じく2月4日)を過ぎれば精神的に違う。暦の上での春の到来は落ち込みがちな気分を高揚させるものである。とは言え、節分まではあと二週間ほどある。読者諸氏に於かれてもこの厳寒期をどう過ごされるか、色々と思いを巡らしておられるかたも多いことだろう。

ところで、私はインターネットという便利なデジタル媒体を使って全国のブロ友様と対話させて頂いているが、今まで知り得なかった様々な情報を頂けるという大きなメリットがある。その中には厳寒期を如何に快適に過ごすかのヒントも含まれる。きょうは或るブロ友様から頂いた寒い夜に相応しい飲み物を紹介したい。これはスコッチウイスキーのお湯割りと言いたいが少し違う。ウイスキーとお湯の比率を1:1.5で注ぎ、徳利ごと電気ポットに入れて沸騰する直前まで待つのである。直前と述べたのは沸騰させてしまうとアルコールが飛び、飲み口がややきついものになるからである。これにレモン果汁とハチミツ(砂糖でも可)を加えると出来上がりである。

つまみとしては意外であるがチョコレートが似合う。これはさほど芳醇でない安価なスコッチウイスキーのきつさを十分にカバーしてくれるからである。この組み合わせはウイスキーならではのものであり糖分を含んだ日本酒などでは考えられない。読者諸兄に於かれては是非一度試して頂きたい。



但し、このホットウイスキーはブロ友様のご教示以外にも或る経緯がある。それはフィクションではあるが、コナン・ドイル原作の「シャーロック・ホームズ」シリーズに登場するアイテムである。長短編を含めて六十数作のも及ぶ同シリーズの中に、数作に気絶しそうになった事件依頼人にホームズやワトソンがブランデーを含ませるシーンが登場するのである。あたかも魔法の如し。気絶しそうになった人間をシャキッとさせるほどのブランデーに心を引かれたのである。



文献を調べるとブランデーは元々フランスをその起源としているようだが、肝心のフランスではあまり好まれずイギリスで普及したというのである。私はイギリスこそがスコッチウイスキーの本場ゆえに、このブランデーをウイスキーに置き換えても少しもおかしくないと考えている。ウイスキーやブランデーは糖分を含まないので健康にも良い。そして寒い冬の夜には冷え切った人の心と体を暖めてくれる。私はこれに大いに着目し今宵も晩酌の友とするのである。私はこのホットウイスキーで己のテンションを上げ、今年も元気に厳寒期を乗り切り何事もなく節分、そして立春を迎えたいと思っている。
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