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摂氏2度の仙台平野をひたすら歩く
昨日の仙台の最高気温は2度、この時期としては極めて異例で厳寒期である1月末~2月初旬を更に下回る気温であった。こんな休日、ずっと家にたてこもれば一日暖房がつけっ放しになる。

私はへそ曲がりのせいか、「毒をもって毒を制する」なる言葉が殊のほか気に入っている。昨日はこの言葉にヒントを見出し、「寒をもって寒を制する」という発想に及んだ。とは言え、早朝は路面も雪化粧、所々凍結していたゆえ出発を避け7時過ぎに自宅を出て、選挙投票を済ませたその足で、再度気合を入れて目的地に向った。

目的地である仙台市東部に達すると朝の眩しい日差しが私を迎えた。首にはマフラーを巻き、寒さ対策は十分だが、長距離を歩くと体の内面から暖まってくるので時に熱くなり過ぎることがある。その時はウールのシャツを脱ぐ必要もあるだろう。昨日はこれに備えて少し大きめのリュックを背負ってのウォーキングと相成った。

日曜の朝とあって周囲の住宅地も閑散としている。しかし日の光は寒さで沈みがちの気分を高揚させるには十分である。

ウォーキングのルートの一部をご覧頂きたい。大雑把に言えば七北田川下流周辺ということになる。

住宅地の中に延命地蔵を見つけた。花差しには花が供えられていた。今まで多くのかたが願をかけにきたに違いない。苦しいときに神仏にすがる気持ちは古今を問わない人々の普遍的心理であるがこれを改めて感じたひと時であった。

右側が川の堤である。多くの立ち木は津波で倒され、切り株となっていたがこのように生き残った老木もある。生と死は恒に紙一重であり、けして離れたところにあるのではない。生き残ったこの老木を見て私はそのように感じた。

この辺は川を挟んで蒲生という地名であるが、橋を通って対岸である岡田地区を訪ねた。ここから河口までは徒歩で十分ほどである。

護岸工事のため堤防のサイクリングロードは途中で通行止めとなった。
私は堤防からの小路を降りて海を望んだ。以前のような美しい海岸林は望めないのはわかっていたが、震災の傷が少しでも癒えているのを肌で感じたかったのである。

この松は立ち枯れすることなくしっかりと大地に根を張っていた。松の持つ自然治癒力に力をもらった気がした。

ウォーキングを始めて2時間近く経った。岡田地区の住宅地を抜けると眺望が開けた。南に広大な仙台平野が広がった。

福田町のそばの川べりでバードウォッチングに興じた。トビが川の小魚を目がけて川面を滑空する姿に勇ましさを感じた。

時間から推測して十キロ近く歩いた気がする。昼食をとったら帰りは行きつけの図書館で歴史ビデオの鑑賞にでも及ぼう。寒さを制するといったら嘘になるが、少しは寒さを忘れることの出来た昨日のウォーキングであった。
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