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新撰組サミット(福島)に於ける星亮一氏(6分9秒以降)
最近、幕末に関する本を二冊読んだ。左が歴史小説「旗巻峠の密書」、右が奥羽越列藩同盟、筆者はいずれも星亮一氏である。

これは星氏の出身校である宮城県丸森町立小斎小学校で行われた「旗巻峠の密使」の上映に関する案内である。小斎は相馬から伊達に寝返った佐藤為信という武将が代々所領として治めてきた土地である。佐藤宮内は為信の子孫で幕末時に於ける小斎の殿様である。

「旗巻峠の密書」の中での宮内は一千石の禄を持つ大身で伊達藩の大番頭(おおばんがしら)を務める殿様である。宮内はお屋形様(仙台藩13代藩主、伊達慶邦)の命令により家臣を引き連れて戊辰戦争に参陣する。郡山、白河と転戦し官軍と勇敢に弓矢を交えるものの小斎からは一人の死者も出さなかったと書かれている。

小斎にとっても、星氏にとっても佐藤宮内は郷里の英雄として位置づけられているようである。やむなく官軍についた隣国相馬藩に佐藤官兵衛という武将が居たが、その祖は宮内と同じ血を分けており、遠い親戚筋である。そしてストーリーの辛いマックスとして、官兵衛から宮内に停戦協定への進言を記した密書が送りつけられる。

本書を読むと佐藤宮内は民に愛された信望の厚い殿様という印象が強い。これも星氏の一途な郷土愛がもたらしたものと察している。

去る10月31日、東北学院大で星亮一氏歴史講座「奥羽越列藩同盟 東北政権樹立の理想と挫折、そして今」を受けてから彼の著物に対しての興味が一層湧いてきた。同時に同郷の産んだ偉大な歴史作家ということが彼への畏敬へと繋がった。

この作家の書いた作品なら面白いし、間違いない。読書欲をもたらすのは作家への畏敬の念が先立つというのは私の考えである。講座に於いてもこのような彼の柔和な表情が非常に印象的であった。

彼は故郷小斎を紹介している。小斎はまさに日本の原風景とも言えるのどかな農村である。「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川」といったシチュエーションが似合う土地柄とお見受けした。

萩と会津を語る会の「萩」とは宮城野萩のことで仙台藩の暗喩である。
星氏の歴史小説は戊辰戦争をテーマとしたものが非常に多いゆえ、こうした討論会にも出席されているようである。

星亮一氏の著物の一部を紹介する。幕府側から見た戊辰戦争。榎本武揚から見た戊辰戦争…と広角的な視点でこの戦争を捉えている。

新選組の土方歳三、源義経、河井継之助、伊達政宗の著物も出版されている。

これは今は絕版となった著物であるが、出版社(スポンサー)募集中とのことであった。(野口英世への著もあるのに注目)

現地取材、見聞を広めるため、歴史作家にとって旅行(取材)は不可欠である。星氏は各地に足を運んでいるがこれは庄内を旅した時のものである。

同氏は国内のみならず、海外にも足を運んでいる。これはチベットに行った時のものである。

    まとめ
郷土愛がもたらした探究心は私も同様である。未熟、且つ端くれながら、私も歴史ものを書いている。歴史ものは非常に奥が深いゆえに地道な情報収集とともに先学を見習うのが有効と心得る。星氏は郷土史研究に於いても、歴史作家としても偉大な先輩であり、尊敬する人物と受け止めている。

時代やテーマに固執することなく、今後も彼の作品に親しみ、吸収することによって己の視野を広げるとともに、執筆へのヒントとすべくその優れた業のおこぼれに授かりたいと考えている。
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