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   仙台泉区の散策
或るブログ仲間のかたから「ミックさんはブログで様々な分野の記事を取り上げている。例えばブログそのもののあり方についての記事の発想には驚いた。」とのお言葉を頂戴した。私はそのお言葉を大変ありがたく承まわった。

即ち、私はあまり日記的な記事を書かないのである。どちらかといえばその時の心境的なことやブログ仲間との心の通ったお付き合いをメインとした更新を心がけているゆえ、そのような対面上だけの付き合いでない運営スタンスへの深いご考察には特に感謝申し上げる次第である。

さて、昨日は有給休暇を使い、朝一番で5年ぶりの運転免許書き換えを行った。更新に及び気になったのは昨今老眼が進んで眼鏡使用の条件が付加されないかという心配であった。視力検査は3メートル離れたところでの視力(普通免許は両眼で0.5、片眼で0.3以上)が基準とされているが、念のため老眼鏡持参で試験に臨んだが、なんとか裸眼でクリアすることが出来た。

眼鏡使用となるとバイクライディング時にサングラスが掛けられないので懸念していたが無事にパスできて胸を撫で下ろした。還暦が近いながらも、あと五年は眼鏡なしで車やバイクに乗ることが出来る。そう考えただけで私は何かに感謝しなければならないと考えた。

感謝の対象は私を天から見守ってくれる先祖であり、家族を始めとした周囲の人々である。この感謝の気持ちを何か形で表せないものか?そうした末に思いついたのが復路十キロ以上、往復15キロ(往路での地下鉄使用を除いた歩行時間からの推定)に渡るウォーキングである。



頼れるのは己の足と二十数年愛用しているGTホーキンス ヘビーデューティシューズである。万が一に備え靴、擦れ防止にやや厚めの靴下を着用し準備は万端である。

二キロほど歩いて七北田河畔公園に到着、土日は家族連れなどで賑わう同公園だが、金曜日とあって人出が少ない。

ところで私の尊敬して止まない仙台藩祖伊達政宗公は晩年に句を詠み「楽しまざればこれ如何」(人生を楽しまなくてどうしよう)と語っている。

この日の私は心境的にまさにこの言葉と同調するものであった。今の自分には四連休の初日ならではの余裕がある。私は晩年の政宗公にあやかり、その余裕をアドバンテージと捉え、散策をとことん楽しんでやろうと考えたのである。

のんびりとした河畔道路をジョギングする熟年女性、最高気温は25度である。ようやく日差しも気にならなくなってきたのが嬉しい。

近年、年齢とともにこのような河畔の景色を見るのが楽しくなってきた。若いときは何の感動も感じなかった風景が数十年の時を経て別なものに感じられるようになってきたのだ。

こうした心情の変化をもたらしたのは自然とも捉えられるがある著物と接したことが一因と受け止めている。その著物とは国木田独歩の「武蔵野」である。武蔵野とは関東地方の広範囲を指す呼び名であるが、当時誰も表すことのなかった武蔵野の雄大な自然と人工の織り成す調和を彼は非凡なる筆力で大パノラマとして描き出している。この著に感動した私は及ばずながらも彼に少しでもあやかりたいと思った。

河畔道路を離れ住宅地の中を歩いた。生まれて一度もあるいたことのない道との遭遇はあたかも実人生に於ける初対面の人との遭遇に似ている。即ち、こうした局面に瀕したとき、年甲斐もなく心のときめきを感じるのである。但しこのときめきとはけして大脳が支配するところではない。

あくまで直感である。人にはどんな理論家たれとも直感というものに左右されるという普遍性がある。まして私如き煩悩の塊のような人間は直感に支配される度合いがひと際強いと自覚している。

私は間知ブロックに生えた苔に目を奪われた。これを見て素朴な疑問を感じた。苔には適度な湿り気が必要となろう。従って乾燥する南斜面には生えないのでないだろうか?人に様々な個性があるように植物にも個性がある。人間関係においては各々の個性を理解し尊重してこそ和というものが生まれる。

それはなんとなく道徳としてわかっていながら、自分がいざその局面に立たせられるとそう思えなくなってしまう。私はそんな自分に矛盾を感じた。

みずほ台、丸山地区。このあたりも初めて訪ねる場所であった。雲は多いが盛夏の頃とは明らかに異なる秋空が広がる。現存する多くの高台は中世において豪族の館や城が存在したが、或いはこの地もそうなのかも知れない。

泉区の副都心を望んでみた。秋空に抱かれ高層雲と浮雲が同居している。昨今の自分の心情を含め、改めてきょうの好日には感謝しなければならないと思った。

街路樹と道端の林が心地のよい緑陰を創りだす。
木漏れ日の下で二の腕に注ぐそよ風の感触を味わう。
私にはこのそよ風がぬるま湯のシャワーのように優しく、尊く感じられた。


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