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 Where the rose is sown 
※BIG COUNTLYのこの曲は私の気に入った曲であるゆえ、読者諸兄に於かれては先週末の選曲との重複をお許し願いたい。
  エッセイ「羅針盤を信じ大海原を行く」
今でも時々不安に駆られることがある。大海に躍り出た自分の船の進む向きがこれで正しかったのか?と。若い頃の私は航路を水先案内人の誘導に任せていた。所謂他人任せというやつだ。それだけ自分に自信がなかったのだ。従って水先案内人から誤った航路を教えられれば方向を誤る懸念があった。

だがある時私は気付いた。航路を決めるのに水先案内人という他人をあてにしてはいけないと。人生の航路を決める羅針盤は己の内面に持つべきものである。こうして私は正確な羅針盤を求めて彷徨い続けた。

その後の私は試行錯誤を繰り返し、五十台になってようやく羅針盤を手に入れた。しかしその精度には今でも自信がない。羅針盤の精度はそう簡単に上がらない。私は必死になってどうしたら上がるのかを考えた。そしてもがき苦しみつつ、ようやくわかってきた。己の羅針盤の精度を磨くのは思想哲学の修養にほかならないと。

私にとって机上の理論のみへの依存は無用である。思想の吸収は日常に於ける実務との連携があってこそ、初めて実践哲学に繋がるものと考える。これを心に念じ私はきょうもたった一人で大海原の真っ只中を行く。頼れるのは己の羅針盤のみである。船の行先には嵐や船底を痛めつける岩礁が待っているのかも知れない。だがそれを恐れずに突き進む。一度心に念じたからには己の羅針盤が正しいと信じて進むのである。
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