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  論語に触れ儒教の心を学
最近、会社帰りの図書館でよく見るビデオはNHK人間講座「論語紀行」全十巻(放映時間述べ10時間)である。

番組では孔子の生家や生い立ち、ゆかりの地について現地取材をし、これに論語の言葉の実例をあげ、解説を加えた構成となっている。

講師は孔子研究で有名な愛知文教大学副学長の坂田新氏である。
坂田氏のわかりやすい解説によって論語を身近に感じることが出来るという好番組である。

実は先週末、あることでストレスを感じた。ここ数年来からのことで恥ずかしながら憤りさえ感じた。このことを考えているうちに胸の鼓動が速くなり頭に血が上った。私はこのストレスに負けまいと強いもの(武者)に成りきり、まともにこのストレスに立ち向かおうとした。その強い思いが「合戦に臨む伊達武者の覚悟」という記事に出てしまった;

この記事に何か違和感を感じた読者も多いと受け止めている。こういうストレスを剛直な心で受け止めると精神的に疲れるものである。思い悩んだ私が昨日と今日の朝の通勤電車の中で読んだのが論語(中国古典名言事典に掲載)である。風にたなびく柳は強いと言われるが、不思議なことにこの論語を読むことで肩の力が抜け、柔軟な思考に及ぶことが可能となるのである。

きょうは苛立った気持ちを静めるのに効果覿面な言葉を三つ紹介する。

①己に克ちて礼にかえる
(意味:私欲に打ち勝って自我を殺し、節度を守って社会と一体となる。これが道[人生の本筋]である。)

②礼に非ざれば視ることなかれ
(意味:非礼なものは出来るだけ避けるがよい。見ることも聞くことも言うことも非礼に近くなると、いつの間にか正しさを失うので慎むことが仁道[仁者の歩む道]に至る由縁である。)

③内に省みてやましからずんば、それ何をか憂い、何おか懼れん
(意味:省みてやましさがなければ、人は心配することも恐れることもない。)

人を悟りに導く言葉はこの世にいっぱいある。キリスト教で言えば聖書も然り、仏教で言えば経文もそうである。これは論語の言葉とてまったく同じである。私は昨日と今日の二日間に渡ってこれらの言葉を何度も繰り返し心に刻んだ。そしてこの蟻地獄にはまったような焦燥から無事逃れることが出来た。論語はこれからも私の善き心のパートナーとなって、こうした難局を乗り切るヒントをもたらしてくれることだろう。

※今回の記事から「論語の研究」を書庫に増やした。ビデオはまだ二巻目を観たばかりなのでこれからが楽しみである。
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コメント

No title

いらだった気持ちを静めるには
人それぞれなんですね・・・。 年齢も
あるかも知れません。 ミックさんは
先人の言葉からいろいろ納得して、自分自身を
沈静化し、向上されていると思いました。
そのエネルギーも素晴らしいと思います。

URL | と記ど記に記 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんはんは。
いずれも含蓄のある言葉ですね。
特に、内に省みてやましからずんば、それ何をか憂い、何おか懼れん、いい言葉ですね。迷った時に勇気のでる言葉ですね。
ミック様がおっしゃる通り、「合戦に臨む伊達武者の覚悟」でのミック様の文章のリズムや、呼吸はいつもと違うと感じていました。しかし逆に、何かを決意した覚悟のような心が感じられました。
ミック様の心の小波が消え、平穏な大海にもどられるようにお祈りいたします。

URL | ひがにゃん ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

おばんです。
私は、論語の事は、よくわかりませんが、人間が生きて行く行く上で宗教とは大切なことのように思います。
日本人は、とかく宗教と言うと敬遠しがちですが、心の支え、信念、いろいろなことで役に立つものだと思います。
その信念によって争いなども起こることがありますが、心の中に宗教と言うか、教えのようなものがあると 安心して生きて行けるような気がします。

URL | やまめ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ことじさん、ここ数日のそれがしの心の微妙な動きを記事に表してみました。
論語を読むことでやや主観視に走った先週末の記事から客観側に移行することが出来ました。
コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

boubouさん、以前貴兄から頂いたアドバイス「もっと肩の力を抜いたら如何なものか?」を実践してみました。
儒教の心をもっと知るためにこれからも論語に親しみたいと思います。
コメントを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん、こんにちは。

最近、図書館へは行ってませんが、前は行くと写真集ばかり見ていました。

ミックさんの勉強熱心さには尊敬します。

論語は私には判りませんが、今度行く時が有れば
見たいと思います。

ナイス!

URL | 好日写真 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんにちは

3の 内に省りみてやましからずんば。。。
この言葉が好きです。

この言葉で生きていきましょうよhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s14.gif">

URL | つや姫日記 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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不あがりさん、武士道を知るには儒教の心を知らなければならない。それには論語を学ぶのがよしと考えました。
それと頭に血がのぼった時にはこれに限ります。先週の週末の某は我を失った感がありましたが、論語の教えに接し我に返ることが出来ました。
これからもこれを良薬にして己を諌めたい所存です。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

joetrockさん、週末に伊達武者に成り切った某に不足していたのは自己客観視と考えます。
伊達政宗の有能な家臣、片倉小十郎は政宗が18歳で隣国蘆名氏を攻めたとき拙攻に及び、手痛いしっぺ返しを食らい、これに逆上しましたが、小十郎に次のように諌められます。
「成算もなくして猪突猛進するは匹夫に勇にあらずしてこれなんぞや」
小十郎は兵法や儒教を学んでいたのだと思います。某はこれを含みに考え、論語に接してみました。
果たして効果は覿面でした。昨日はことのほか落ち着いた気持ちになったのです。
論語には今後も親しんでいく所存です。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

アアイアウさん、確かに先人の言葉から得るものは多いと思います。それにはまずその先人を尊敬することが肝心と考えます。
孔子の偉大さはかつて井上靖の「孔子」を読んだときにその念を抱きました。
昨日は幾分煩悩から遠ざかることが出来たと思っています。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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ひがにゃんさん、先週の週末から今週始めにかけてちょっとした心の移り変わりがございました。
主観視が主点だった先週末から今週は客観視に至ることが出来たのです。
やはり論語の力は大きいと思います。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

やまめさん、我が国に於いて言論と宗教は自由が保障されておりますので、これを尊重したいと存じます。
某の場合はこれを尊重しながら悟りへの道を哲学に求めたいと心得ます。
コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

好日写真さん、いつも芸術的な写真を拝見させて頂き感謝しております。
某も図書館で写真集を見ることがあります。御自身のことを語って頂き感謝しております。
コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

つや姫さん、論語は悟りへの道をいざなうヒントに溢れております。
書庫の「論語の研究」は熱意を持って運営して参りますので今後とも宜しくお願い致します。
コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんばんは^^

論語は解説の意味を見て初めて納得です。
普段殆ど関わることのない世界ですが、こうして書いてくださると
有難いばかりです。
これからも楽しみに勉強させていただきます。ありがとうございます。

URL | 和奴 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

和奴さん、本日は暖かいお言葉を頂戴し感謝しております。それがしこそ修行の身であります。
今後とも宜しくお願い致します。本日はありがとうございました。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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儒教とは。。興味はあるけど難しい。。。
と言うのが印象です。
私のお客様の中には読書家の方が多くいらして
話を聞いたことはあるんですけど手を出せません。
論語ともなると更に難しそうですね。
いつか勉強してみたいと思ってはいます。

URL | まゆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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まゆさん、加齢とともに、行き詰まった時に事態を打開してくれる手段をこうした自己の内面に向けることが肝要と思うようになってきました。
先週末、ちょっとしたことで浮き足立ったそれがしですが、論語の言葉に触れているうちに心が落ち着いて参りました。
迷いが吹っ切れてやがて信念に変わる。安定した気持ちで盆が迎えられるのも論語のお陰です。
それがしは思想は先ずその思想家の人柄から入るのがベターと思っています。人柄に心酔すれば吸収が速くなるからです。
そういった意味に於いて、論語に親しむには井上靖著「孔子」から入るのも一考と思います。
コメントを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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六歳の時から「論語」の素読を始めた小生としては、
ミックさんが、こと「論語の研究」を書庫の一つに増設なさったと存じ上げ、
欣快の至り。静かに読み進め、思索なさって、それらを
ミックさんの言葉で語り伝えて頂きたいものだ・・・と。

楽しみにいたしております。

URL | paxchina ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

paxchinaさん、お言葉に恐縮しております。本日はありがとうございました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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