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 命と引き換えに仙台藩を存続させた武将
薫風香る五月も今日で終わりである。好天に恵まれた本日私はJR仙台駅7時46分発の小牛田行きの列車に乗り込んだ。

目的地は宮城県北部の涌谷町(わくやちょう)である。この町にどうしても行きたいと思った動機はこの小説「樅の木は残った」(山本周五郎作)である。

土曜日とあって車内はご覧の通りがら空きである。境遇、心境、天候…すべてがそろわないとこのような探索には及ばない。私はその意義を改めて認識し、神妙な思いを胸に東北本線の下り列車に揺られていた。

1971年NHK大河ドラマ「樅の木は残った」より、この描写は1671年5月、江戸の大老酒井雅楽頭忠清屋敷での惨事である。手前の血まみれになって倒れている侍は伊達安芸宗重である。その向こうでうずくまっているのは仙台藩士古内志摩である。

この小説によると安芸を討ったのは原田甲斐でなく酒井雅楽頭忠清の仕向けた幕府家臣とされている。『甲斐~~!』絶命に至る前の安芸のセリフは何を意味するのだろう?小説のストーリーはともかく彼は命と引き換えに仙台藩を守った忠臣であった。

涌谷町の位置を地図で確認して頂きたい。
黄色:仙台市、赤:涌谷町

東北本線小牛田駅で乗り換え、石巻線へ、涌谷が近づくとご覧のような美田が広がる。この美田もその武将の存在が関わっていると思うと胸が熱くなる思いがした。

涌谷駅に着いた。列車には石森章太郎の描いた漫画が描かれており、非常に人目を引くものであった。彼は亡くなったが、その志はけして色褪せることなく、これからもずっと青少年に夢と勇気をもたらす存在であることを改めて感じた。

涌谷駅はご覧の通り、ローカルな雰囲気に満ちた駅である。

航空写真で涌谷駅と目的地を確認して頂きたい。
黄色:涌谷駅、赤:涌谷城、オレンジ:伊達安芸墓「見龍寺」

AM10時に知人と落ち合った私だが、腹ごしらえはやや石巻よりの「源三」であった。

私が注文したのはもりそば(三人前)である。ボリューム満点で食べごたえがあった。

明日は伊達安芸の居城「涌谷城」について史料を交えて紹介したい。
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