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国境の長いトンネルを抜けると雪国だった
今週も無事に一週間が終わった。サラリーマンにとって週末の息抜きは肝心なことである。サラリーマンは家庭を大切にしつつ、仕事と趣味のバランスをとり、上手にやり繰りしていくのが理想でありス、トレスを溜めないコツでもある。
 
昨日の夜は昔の映画で純文学の世界にどっぷりと浸りたかった。私は会社が終わると最近行きつけとなった図書館に向かった。この日鑑賞したのは川端康成の名作「雪国」の映画版である。この季節に何故この作品を鑑賞したか?その理由は早春を迎え、そろそろ雪の季節も終わりに近づくからである。

舞台は昭和十年の越後である。温泉場のひなびた趣のある建物もこの映画の大きな見所となっている。

「国境のトンネルを抜けると…」、列車はSLで小説「雪国」の通りのシチュエーションは極めてインパクト大である。

「ゆむら」という温泉場が物語の舞台である。

大正ロマン薫る雪の温泉場は風情があり、思わずストーリーに引き込まれてしまう。※逢引きする主人公島村と駒子

木村功演ずる島村は翻訳家である。これは当然康成自身と解釈できる。相手役の芸者駒子は岩下志麻、二人ともはまり役で最高の組み合わせという感じがする。

インテリの島村は妻帯者だが物腰が極めてクール、脂ぎった男ばかりを相手にしてきた駒子はそんな島村に惚れる。

島村の立場から言って純愛とは言えないのかも知れないが、舞台もストーリーも非常に素晴らしいので例外的な純愛とも捉えられるのかも知れない。
この映画は原作である名作の美しさを損なわないばかりか、却って引き立たせるものであり、極めて演出が光る作品である。

三味線を弾く駒子、まさにはまり役である。

この地方の名産であるチジミ織りを干す作業に見入る島村。
彼は三年に渡り、三度この地を訪れたがこれ以上駒子と逢うのは彼女を不幸にするとの思いを抱き、駒子と別れる決心をした。
この辺も後味の良さであり名作と言われる由縁である。

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