fc2ブログ
2013米独英合作映画
RUSH
雪もだいぶ融けてきた仙台市内であるがきょうは話題の映画「RUSH」(ラッシュ/プライドと友情)を観に仙台フォーラムに出かけた。

舞台は1976年のF1、主人公はジェーム・スハント(左)とニキ・ラウダである。二人は1970年のF3時代から無二のライバルであった。そして75年にフェラーリチームのラウダはハントよりも一足先にワールドチャンピオンとなっていた。
 
対するハントはフェラーリと並ぶ名門マクラーレンになんとかドライビングシートを見出し、これに挑む形となった。「同じマシンに乗れば俺のほうが速い」と意気込むハントであるが、冷静なラウダは「マシンの速さも実力のうち」とクールに返した。果たして勝負の行方は?

ラウダのアニメ、実はこの年の8月ラウダはドイツGPのニューブルリンクで大事故を起こし、生死の間をさまようほどの大やけどを負っていた。そして周囲のストップに耳を貸さずたった42日でレースに復帰した。映画では火傷で肺にダメージを受けた彼が強靭な精神力でこれに耐えるシーンも見られ、打倒ハントにかける凄まじい執念が伺える。

これがラウダ本人、あだ名はスーパーラッド(素早いネズミ)である。

こちらはジェームス・ハントのアニメ、短絡的な志向で女にもて、派手な性格がよく出ているアニメである。

ジェームス・ハント本人、ニックネームは壊し屋(F3時代に荒っぽい運転で何度もマシンをクラッシュさせたため)だが、それに似合わぬ甘いマスク。残念ながら彼は93年に45歳の若さで他界している。

左:ラウダ役のダニエル・プリュール、右:ハント役のクリス・ヘムズワース
事実は小説よりも奇なりと言われるが全てにおいて対照的な二人の対決がこの映画の肝である。


 
監督はアカデミー賞受賞のロン・ハワード(1954アメリカ生まれ)である。

左:ハント夫人役、オリビア・ワイルド、右:ラウダ夫人役、アレクサンドラ・マリア・ララ

左:レガッツォーニ(ラウダのチームメイト)役、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、右:ヘスケイ卿(ハントのチームオーナー)役、クリスチャン・マッケイ

ミック感想
好対照な二人のドライバーはお互いを罵り合うなど随所に心理戦とも言える舌戦が展開さるがこれは表面上だけのものである。深層において二人はお互いをライバルとして認め畏敬の念を持っていた。それを証拠に大火傷から復帰したラウダの記者会見時、ケロイド状になった彼の顔をあるジャーナリストが揶揄し、これに激昂したハントが殴りかかるシーンが登場するのである。
 
私自身、このシーンがなければ二人の関係を誤解してしまったのかも知れない。ハントは遊び人風に見えるがそこは英国紳士である。我が友の名誉を汚されたため騎士道精神に準じ、これに立ち上がったのだ。ラウダの大火傷からの再復活を誰よりも望んだのはほかならぬハント自身であった。このシーンはとても感動するシーンであった。
 
ラウダの復帰で混沌としてきたこの年のチャンピオンシップの行方だが、勝敗を決めたのは富士スピードウェイで開催された日本GP、このクライマックスは映画を観てのお楽しみである。
 
また車好き、レース好きの視点でこの作品を観るならばノンフィクションで66年のF1GPを描いた映画「グランプリ」から10年。マシン技術の進歩は十分感じ取れるものとなっている。ターボが登場してからは腕よりもマシンの占める割合が高くなっていったF1界だけにこの辺も見所の一つと感じた。更にタイレルの6輪車や走るピアノと言われたジョンプレイヤースペシャルカラーのロータスも登場するシーンも見られ、マニアにはたまらないものとなっている。
関連記事

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)