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 三連休の初日に今年初の古美術を楽しむ
昨今の私はブログを通じて様々な趣味を持ったかたとお付き合いさせて頂いている。これは自身のブログの中でも「趣味は二の次でお人柄第一」をキャッチフレーズに掲げる論拠でもある。ブログでのお付き合いが講じて今までまったく興味のなかった分野に興味が及ぶ。そして新しい知識が自分の感性を豊かにしてくれる。自分の知らないことを教えて頂く。これは中世から近世にかけての世界の東西交流にも酷似している。これだけでブログ運営者冥利に尽きるというものである。
 
古美術、骨董のたぐいは以前は若干の興味はあったものの、数年前までは自分から進んで鑑賞するということはほとんどなかった。しかし一年半ほど前にブログでひがにゃんさんと出会い、お付き合いさせて頂いてからはまったくスタンスが変わった。この趣味は非常に落ち着いた趣味であり、己の煩悩を和らげてくれるのに気がついたのである。そしてこのことが不あがりさんとことじさんの出会い、お付き合いへと繋がることになったのである。
 
それと同時にもう一つの理由についても述べなければならない。それは尊敬する作家志賀直哉からの影響である。この二つの理由が古美術、骨董という私の新たな嗜好の導火線に火を点けてくれたのだ。
 
きょうの午前中、私は川歩きと神社仏閣巡りとともに昨今の三大趣味の一つとなった古美術を鑑賞するために、仙台市地下鉄を利用して若林区にある福島美術館を訪ねた。この美術館には既に十回近く足を運んでいる。

この車屋の路地を左に入ったところが福島美術館である。

いつものことだが、美術館に行く前に数十メートルしか離れていない阿部次郎邸跡地を訪ねた。美術館や博物館は立地も大切な要素になるが、ここに彼の住居があったということだけでこの周辺地域には大きな箔がつくというものである。

今年初の福島美術館であるが、この日は他の行事があったため駐車場はいっぱいであった。

この日のテーマは「一富士、二タカ、三○○」である。縁起のいい初夢をもじったのだろうが三をナスビとしないのはそれなりの理由があったようである。
 
※遠藤速雄画「富士」こういう絵を見ながら私はゆったりとした気分で銭湯の湯に浸かりたい(笑)

遠藤速雄は宮城県出身ということで興味を引かれた。この「富士」は百数十年前の画とは思えない迫力がある。

次は鷹の画である。華崖筆「御所車に鷹」、鷹の絵ではこれが一番印象に残った。今にも鷹が絵から飛び出してきそうな勢いを感じた。また御所車には品格と誇りを感じた。

三の○○(ナスビの代わり?)である。熊耳耕年筆「寿対鳥松竹梅」昭和9年作なので80年前の作品ということになる。松竹梅も雉も正月に相応しい縁起物という印象を受けた。

歌川広重「東海道川尽大井川の図」この絵には本日一番のインパクトを受けた。
橋のなかった江戸時代の風物がよく反映された画である。手前右の三度傘を被った女性は花魁?のようにも見える。

「東海道川尽大井川の図」の説明である。

これは二階の常設展コーナーにあった粉彩双竜文輪花皿である。

↓の説明書きを見ると19世紀?の中国(清時代)作品ということであった。

アンケート(どの作品が一番良かったか?)に答えて空クジなしの景品を頂いた。プラスチック製の「昆虫の大名行列」の本のしおりである。頂いて嬉しかった。

日中は日照があって風も弱くそこそこの天候だったがきょうの夜は冷え込みそうだ。きょうは三連休の初めに際し、幸先の良いスタートを切れた気がする。私は少しだけ心が軽くなるのを感じて帰路についた。
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コメント

No title

美術館は行くと気持ちが落ち着きますね。
その中に好きな作家さんや好みの作品に出逢えた時の
感動は心に残るものだと思います。
日本の芸術はやはり見ていても繊細なイメージで
独特の色使いや作風で年代を感じさせてくれる物が
多いと思います。
とても素晴らしい作品ばかりです。
御所車に鷹が、崇高なイメージと優雅さを感じました。

URL | joeyrock ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんばんは。

福島美術館は私も一度いってみたいと思っていたんですよ。土樋辺りでしたか・・・
そのお皿に描かれている翼の有る龍~応龍というのですね。伝説の龍と言えば説話などによく出てくる鳳凰は知っていますが応龍は初めてです。

それにしてもミックさんの休日の過ごし方には時間の無駄が無く、そして素晴らしいバイタリティです。
見習わなくちゃ・・・ ナイス

URL | ミント ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん こんばんは

美術館の作品も素晴らしいですが、ミックさんの一人写真も芸術ですね!
いつか真似てみたいものです^^

古美術・骨董は未知の世界ですが、銭湯の富士山は馴染みがあります(笑)
広重の絵も興味深いです。いくらで乗ったのでしょう・・・

青森美術館で古民家写真展開催中です。
限定チラシでおみやげもらえそうです^^

URL | 和奴 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

つや姫さん、ブログをやってて良かったと思うのはこういう趣味が自分の中に自然と吸収されていくことです。
このきっかけがなければ興味を持てたかどうかは自信がないのです。
尊敬することで自分と違った趣味を持っているかたが眩しく感じられる。これほど心ときめくことはないのです。
ヘッダーは少し恥ずかしいです(笑)コメントを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

行雲流水さん、自らが楽しみながら煩悩を減ずることが出来る。このあたりは神社仏閣巡りにも共通するものを感じます。
それと川歩きを含めたこの三大趣味は健康増進にも効果覿面なのでここにも大いに注目しております。
コメントを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

不あがりさん、非常にいいきっかけを作って頂き感謝しております。
まだまだ初心者のわたくしですがこういった美術館巡りで少しでも見る目を養いたいと思っています。
この日は正月ならではの縁起物も多く展示されていましたが誌面の関係上かなり端折って掲載しました。
端折るには当然自分の感性が働くわけですがこのあたりにこの世界の難しさ、奥の深さを感じております。
これからもご指導宜しくお願い致します。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ことじさん、日頃はひがにゃんさん、不あがりさんとともに古美術、骨董の奥義をご教授頂き感謝しております。
この世界はまずものを見定める確かな目を養うのが第一と考えています。
人様の目と自分の目で見た評価が違うのはよくあることですが、このへんも皆様と論ぜるようによく勉強していきたいと思います。
これからもご指導宜しくお願い致します。コメントを頂きありがとうございます。
PS:広重の大井川徒渡しの絵は確かに圧倒的な迫力がありましたね。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

joeyrockさん、休みの日に求める非日常の世界は私の追い求めるテーマでありますが、この古美術鑑賞はバイクやゴルフとは全く異なるものをもたらしてくれます。
厳密にはこの三大趣味は趣味の中の一部であるわけですが、心の平穏を得るための三大趣味と言い直さねばならないのかも知れません。
この美術館巡りは寺社仏閣巡りとともに自分を客観視するのに相応しい趣味と言えるような気がするのです。
コメントを頂きありがとうございます。PS:御所車と鷹の組み合わせは確かに素晴らしい取り合わせだと感じました。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミントさん、福島美術館は旧国道四号線から側道を入って間もないところにあります。駐車場も完備していますので安心してお越しください。
この美術館、規模は小さいのですが他の美術館や博物館のような雑踏がないのが大きな魅力になります。
応龍とは素晴らしいところに目をつけられましたね。私も15世紀後期に作例が見られるというところに興味を惹かれました。
コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

和奴さん、モデルが悪くて恐縮ですが、昨日はセルフタイマー撮影を多用して皆様のガイド的なものにしてみました(笑)
この美術館は非常に規模が小さく仙台市博物館とは比べ物にならないのですが、雑踏が一切ないので心の平穏を感ずるには最適な場所です。
私はいつも同美術館訪問を散策とセットで楽しんでおります。
富士や広重の大井川私には圧倒されるような迫力を感じて参りました。
コメントを頂きありがとうございます。PS:青森美術館の古民家写真展も興味を惹かれます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんにちは^^

陽射しは穏やかでも、空気は冷たかったと思います。
お疲れ様でした~^^
福島美術館の観賞、ご一緒させていただきました。
ありがとうございます。
古き時代の方々の作品に出逢うと、その時代の生活が見えますね。
これがとても魅力的です^^
三連休初日、楽しめましたね~!
感謝と共に、ナイスhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s317.gif">

URL | Rain ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん、こんにちは。

私も古美術には興味がありますが、集める趣味は有りませんが、良くテレビで「なんでも鑑定団」を良く見ます。
美術館に展示品は本物でしょうが、紛いものも多く
あるとお聞きします。

目の保養には良い古美術を見たいものです。

ナイス!です。

URL | 好日写真 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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Rainさん、天候と気温はおっしゃる通りでした。昔人の感性への共鳴、この非日常の世界がこの日のわたくしの煩悩を和らげてくれました。
連休はやはり初日の出だしが肝心と考えております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

好日写真さん、「なんでも鑑定団」は私もよく見ます。まだ初心者ですが古美術、骨董を見る目を養いたいと思います。
遠い時間と空間を経ながらも昔人の感性と共鳴を感ずるのは大きな至福であります。
コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

古美術に気持ちを傾けることができるミックさんの心の余裕を感じます。
私の知人に同じく美術館に行くのが好きな人がいますが、その人は相当な知識人ですがそのような知識人の心を掴むものがやはりあるのでしょう。
最後の昆虫のしおりをもらって素直にうれしいと思う気持ち。読み流してしまいそうな部分ですが、非常に大切ですね~。

URL | gt_yosshy ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

gt_yosshyさん、スピード感溢れるバイクと古美術は一見するとまったく別な分野に見えますが、実は一体なのです。
何故ならバイクランディングにはオールマイティな平常心が不可欠だからです。古美術や神社仏閣巡りで培った心の平穏は必ずバイクランディングに影響します。
公道でのバトルを断つのは強い自制心が必要になります。その手段は人に拠っては家庭であったりもしますが、それだけではどうも…というかたにお勧めなのがこの趣味です。
yosshyさんも是非試してみてください。即効ならずとも効果は徐々に出てきます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

素晴らしい趣味をお持ちですね。
趣味とは時代ともに代わって行くもの。
私はそうは行っても今でも単車ですかね。

URL | 単車男 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

単車男さん、すぐ↑のgt_yosshyさんへの返コメントにも書きましたが、単車とこの古美術趣味は二つでセットなのです。
もっともこれは私の単車に乗るスタンスが元々なってないことに所以するものであります。
正確に言えば単車に乗るスタンスの改善の具体的な方法について長年模索したところ、年が行って、それもいい歳になって初めて気づいたということになります;
コメントを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんにちは。ご無沙汰しております。
わたくしごときのブログをきっかけとして、古美術の世界に興味を持たれた事は、面映ゆくも有りますが、非常に光栄に存じます。
私がブログを始めたのは、骨董の楽しみを多くの人にお伝えし、裾野を拡げたいと考えたのが、一つの理由です。
すっかり更新のペースが落ちてしまいましたが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。宜しくお願いします。

URL | ひがにゃん ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ひがにゃんさん、大変お世話になっております。お陰様で古美術鑑賞が定着し心地のよい休日を過ごさせて頂いております。
心の豊かさ、平穏さを得るには最高の趣味であると認識しています。この出会いに感謝しております。
またこの出会いが不あがりさんとことじさんとのお付き合いに繋がったのは大変素晴らしいことです。
こちらこそ宜しくお願い致します。きょうは訪問&コメントを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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