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 仙台市博物館で開催された歴史講座への参加
去る11月9日(土)、私は仙台市博物館で開催されたしろまち講座「伊達政宗と慶長遣欧使節団」に参加した。参加した動機は①現在執筆中(連載中)の歴史小説「金色の九曜紋とともに」のテンションを維持することと②歴史考察はけして主観に偏らず、時としていろいろな人の様々な考察を取り入れ、客観的に分析する必要があると思ったからである。

講座は13時半から始まった。定員の150席はもちろん満席であった。
講師は当館の学芸委員佐々木徹氏である。

佐々木氏からはまず慶長使節団の概要の説明があった。この辺は初級者でもわかりやすい内容でありがたい配慮であった。
 
一番注目すべきは伊達政宗がこの使節を派遣した理由である。これは慶長使節団を語る時、ずっと以前から物議を醸し出している事項である。
 
佐々木氏は最近にわかに浮上してきた震災復興説(派遣の目的は1611年の慶長の大津波の被害からの復興が目的だったとする説)を疑問視(伊達政宗は生涯4000通を超す手紙を残しているがその中で慶長地震(津波)について触れたものは一つもない。この時代は飢饉などの天災が多くこの津波だけが災害とは言い難い。また当時の建物の多くは粗末で復旧もさほど難しくはなかったと考えられる)し、スペインやメキシコとの通商実現による国力増強説(キリスト教布教と引き換え)を唱えた。
 
また倒幕説(政宗の謀反)は使節派遣前に幕府(家康と秀忠)に了解をとっているとの理由で考えづらいとの見解であった。
 
派遣目的別リスト(参考)
 
※倒幕説
静岡大学教授 小和田哲男
東北大学教授 平川新
青森中央学院大学教授 大泉光一
作家 山岡荘八
作家 長部日出雄
ミック
 
※震災復興説
サンファン館館長 濱田直嗣
 
※仙台藩国力増強説
仙台市博物館 学芸委員 佐々木徹
 
ちなみに皆さんはどの説を支持されるだろうか?

これは佐々木氏が推薦した参考文献である。
※赤線:ミック所有文献
※黄色線:現在仙台市図書館より借りている文献

受講したついでに「航」(慶長施設派遣400周年記念発行雑誌)のVOL3が発行されたので頂いてきた。

自分の視野を広げるという意味において非常に有意義な講座であった。
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