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SUGAテック、博輪舎の叡智を結晶させた日本最速KRの見納め
 昨日私にある情報が入った。なんとSUGAテック(金属加工業)の所有するレーシングKRが新たなオーナーのもとに嫁ぐと聞いたのである。私は午前中、彼にアポを取った上でバイク仲間のとっちゃんとともに工場を訪れた。尚、博輪舎とはカスタムバイクやレーサーを製作し、SUGAテックのレース参戦時のメカニックを務めるほどの優れた技術を持った腕利きの業者である。SUGAテックのレースでの活躍は博輪舎と切っても切れないほどのものがあるのは多くの人の認めるところである。
※博輪舎KR350製作へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/29293549.html

これが某オートバイ雑誌に日本最速KRとして紹介されたマシンである。

転用のため多くの部品が剥ぎ取られているもののフレームやホイール、エンジン、シートなどはまだ参戦当時の面影を留めている。マシンの詳細に関してはこのURLを参照して頂きたい。とにかくエンジンとフレームを除いては原形を留めないほど改造されている。
 
※「究極のレーシングKR」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/19842643.html
※KROGホームページへのリンクhttp://redwings.dip.jp/rpp/krog.html
※KR310製作鉄馬再生LIFEへのリンクhttp://motor.geocities.jp/tetsuma3ya/index.html

エアクリーナーを取り払った剥き出しのキャブは33Φ(ノーマル28Φ)、最高出力がものをいうレーサーにビックキャブは不可欠である。ちなみにこれは川崎重工業のチューニングマニュアルにも出ていない。チャンバーは全くのオリジナル。これは博輪舎とSUGAテックが試行錯誤で試みた集大成でもある。

KROGのRED WINGS会長からも絶賛された前後シリンダーヘッドの分割加工、ここまでやるのは並大抵のものではない。この理由についてSUGAテックは燃焼室の冷却効率を上げるためと答える。ここにまさに極限までパワーを追求した足跡が見えてくるのである。

日本最速KRと私のKRを並べてみた。こうして見ると勝つために作られたレーシングが如何にコンパクトであるかわかる。

この後、とっちゃんと南海部品仙台店に向かった。駐車場が砂利道だったので慎重にバイクを止めた。実はこの場所は震災の津波に襲われた場所であるが、現在はその面影は微塵もない。

南海部品では数社の販売店による中古車の販売が行われていた。これは刀のカスタムである。バイクの世界は自己満足魅力である。従って魅力のあるバイクは新旧を問わない。だからこそ80年代に作られた刀が現代の新鋭機種と並べられるのである。バイクの価値観を古い、新しいで決めない…これは昨今のライダーの間では常識となってきている。

これはモトグッチである。V型に張り出したシリンダー、シングルシートが圧倒的な存在感を誇る。この重厚感がマニアにはたまらないのではないだろうか?

強烈な個性の塊を彷彿させるドゥカティ、モトグッチとは違い縦置きのVツインである。

由緒正しきカフェレーサーのノートン、値段はなんと240万とのことであった。

これは南海部品に来たお客さんである。Kawasakiが誇るツーサイクル最大排気量マシン750SS。デンコーチャンバー装着で素晴らしい音を発していた。

バイク趣味ほど個性の溢れる趣味はない。一言でバイクと言ってもその分野は無数に存在するのである。そんなバイクをノーマルで乗るのもいいだろう。或いはカスタムを楽しむのも悪くないだろう。但し同じ機種のカスタムバイクでも仕様を観察すると微妙に異なるのである。従ってツーリングなどで見かけるカスタムには各人の個性やセンスが見え隠れするのだ。これを見るのもバイク趣味の大きな醍醐味である。
 
ここにバイクに全く興味のない人が居たとしよう。その人たちにも拘るものはあるはずである。それは音楽であったり、お洒落であったり、芸術品であったり、動物であったり、植物であったり、ゴルフであったり、自転車であったり、旅行であったり、写真撮影であったりする。この拘りとは何なのか?そしてその拘りは一体何がもたらすのだろうか?
 
こう人から聞かれたとき、私は明確にこう答えるだろう『拘りと言う言葉を言い換えれば自我という言葉になります。自我は人様と自己を分ける上で必要不可欠なものです。人は自と他の区別がつくからこそ自分を磨き、これを高めようとするのではないでしょうか?またこの本能を突き詰めるならば各々の先祖から受け継いだDNAに源を発しているのではないでしょうか?』と。
 
私はこの日見納めとなったSUGAテックの日本最速KRを脳裏に浮かべながらそんなとりとめもないことを考え帰路に着いた。
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