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仙台都心にありながらも奥州街道の趣を残す建物
連休後半の初日となった昨日、私は地下鉄南北線の愛宕橋駅で下車した。この日の目的は市内の福島美術館の古美術を鑑賞することである。この日は休日の午前中ということもあり交通量もまばらである。この閑散が日常の煩雑を忘れさせてくれて非常にいい。

この太い通りはかつての国道4号線(大動脈)であるが、これと交わっている小路が姉歯(あねは)横丁である。この町名の起源を見ると江戸時代に姉歯八郎右衛門なる侍の屋敷があったことに所以するとこの道標の脇に刻まれていた。

それではこの日のルートと主な立ち寄り先を航空写真でご覧頂きたい。
黄色線:姉歯横丁、赤線:順路、オレンジ□:地下鉄愛宕橋駅、赤□:福島美術館、黄色×:中華料理「龍華園」、青×:金毘羅神社、オレンジ×:旧丸木屋

愛宕橋駅から徒歩3~4分で福島美術館に到着、来館者は私一人であった。

 この日のテーマは花と女性と広瀬川である。なんとも優雅な催しでないだろうか。広瀬川の水彩画は一階に展示されていた。花と女性は掛け軸を主に三階に展示されていた。これは桜にちなんだ掛け軸である。
 
 骨董、古美術の醍醐味の一つとして、作家がとうに没した後でも時空を越えて主張や趣向を未来に残し、それに後世の多くの人々の感化、共鳴が得られる点でないだろうか?また作品一つ一つの様々な背景を想像しながら見入っているうちに自分自身の雑念が徐々に洗い流される感覚もしてくる。心の贅沢というのだろうか?この趣味においてまだ日が浅い私だが、古美術鑑賞はこの辺がたまらない魅力のような気がする。

これは美人画の掛け軸、美人とされる基準は今とは違い、平面的な顔立ちの色白な女性が好まれた傾向があったようである。

こういった風景画風の掛け軸も展示されていた。

そして皿の古美術も展示されていた。この辺は常設展である。

この語腹が減ったので荒町本通りの「龍華園」に向った。

龍華園の店内

この日オ―ダ―したのはあんかけ海老焼きそばであった。
塩味で筍、インゲン豆、白菜、人参…野菜がいっぱい入っておいしかった。
但しこのコショーだけは最初から入れないで客の好みでかけるようにしてほしかった。

このあと南鍛冶町を通って南材木町に行った。

ここは航空写真で青×のところである。左は金毘羅神社、右は老舗っぽい雰囲気の建物である。

門構が立派で豪商といった感じがする。この屋根はなんと銅板で葺かれていた。年代からいって建て替えられたものには違いないが、よく往時の面影をとどめている。都心の近くの目抜き通りとしては珍しい。江戸時代にはおそらく様々な物資の流通で栄えたのではないだろうか?

石に刻まれた年代を見ると金毘羅神社は戦後に建てられたようである。

金毘羅神社から南に約200メートル来た。ここは南材木町のはずれの当たりだが左手前の建物に注目してほしい。ここも如何にも老舗っぽい。

この建物はきれいにリニューアルされていた。河原町との辻に建つ建物である。

建物の名前は丸木商店、平成15年に仙台市景観重要建造物に指定されているようである。1781年築、江戸時代後期の建物であった。

ここから南の長町(宿場)とは少し距離があるので昔の感覚でいえばここは町はずれという感じだったのではないだろうか?この町はたまに通り過ぎる程度でめったに探索しない場所だったが、詳しく周ると新たな発見があり、とても新鮮な気持ちがした。
古美術見物の帰り、気まぐれに巡った旧道(奥州街道)であったが、藩政時代の仙台の南端の発展ぶりを実感した探索であった。
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