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本日は私が小学校から中学校の頃に流行ったアナログゲームを紹介したい。バンカースゲームである。昭和28年(1953年)にできたと言われるこのゲームは直訳すると銀行ゲームとなるのだろうが、実質的には不動産ゲームと言ったほうが近いのかも知れない。
※画像は「60年代 懐かしの宝箱」様から引用させて頂いた。



箱の中にはこのようなものが入っている。サイコロも入っていて原型を辿ればすごろくに行き着くのかも知れない。ゲーム用紙幣と家のような形のものがいっぱい入っているが、ここがミソである。ゲームではこの家のような形をした白いものを家作と呼ぶのである。

家作を換算すると、家作一個で「地代」の二倍、二個で四倍、三個で八倍、最大の四個で十六倍にもなる。これで莫大な富が築けるわけで、ギャンブル性も持ち合わせたゲームでもあった。ちなみに最大の地代設定は日本橋、銀座、一番街の50ドル、従って家作を四個にすると、一度に800ドルという大金が転がり込むことになるのである。



4人のプレイヤーが順番にサイコロを振って駒を進め、周回ごとに50ドルの報酬を受け取り、マスやカードの指示に従い、2周目からは止まったところの土地を買う権利が生まれる。買う買わないは自由だが、自分の家を建てた後は他の駒が止まれば、金額をもらえる。こうして各々が収益を競うというものである。



土地の固有名詞には日本橋、銀座、一番街(これは日本にはない)、山手台、元町通、神宮通、市場通、栄町、昭和通、中央通、京町、取引所通、明治通、都通、本町通など、日本全国の都市に実在する街の名前が使われた。私はこのことが、このゲームを一層リアリティなもの(恰も己が実業家なったと錯誤させるような演出)としていたと考えるのである。

古き良き時代である昭和の頃は「デジタル」と言う言葉さえなかったが、我々くらいの年代でこの時代に戻りたいと考えるかたは結構多いのではないだろうか?プレーヤーは誰しも事業を軌道に乗せ己の成功を望むものの、そうは問屋が卸さない。賽の目が悪ければ破産へと突き進むことさえあるのである。現実は甘くないが、これはバンカースゲームでも言えることである。抱いた野望は必ずしも成就しない。経済社会では勝者が居れば必ず敗者も存在する。これは資本主義社会の構造そのものである。



横町挨拶
バンカースゲームに興じて、自分が少しだけ大人になった気が致しました。それまでは人より速く走れる。人よりスポーツが出来る。人より喧嘩が強い…など、物事の価値観を単純な’力のものさし’だけで判断していた未熟な自分にとって、「経済」という言葉の持つ意味の重さがわかってきたのです。経済力は必ずしも幸福に直結するとは言えませんが、多少なりとも影響を及ぼすものです。(これを否定する向きもお在りかと察しますが、本日は敢えて横町の本音で申し上げます)

デジタルゲーム全盛の昨今、こうしたアナログ的なゲームは時代遅れとも言えますが、私はメンバー(4名)さえ揃えば今でもこのゲームをやりたいのです。その理由は昭和の頃の古き良き時代を回想できるという点です。ちなみにこのゲームは復刻版が出来、価格は一万円以上とプレミア的な設定となっているようです。もちろんターゲットはシニアと察しております。軍人将棋など他にも自分が興じたアナログゲームはいろいろとありましたが、分散を避ける意味で今回はバンカースゲーム一本に絞らせて頂きたい所存です。本日も最後までご覧頂きありがとうございました。


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