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   大津波の1年10カ月後の現況
 今日の仙台地方は気温6度、この寒さはバイクでの快適性の限界と言っていい温度である。私がこの日KRで仙台市沿岸部に出かけるきっかけとなったのは午前中にNHKで放映されたTV番組だった。この番組では歌手の谷村しんじがレポーターとなって、荒浜という津波の被害にあった地区の震災復旧工事に携わる人たちのために食事を提供する店(兼カフェ)を訪ねるものであった。きょうその店が開いていれば私も訪ねる予定である。
 
 この場所は若林荒井にある農業園芸館である。もうすぐ2年にもなるのにいまだに熱帯植物園が再開していないのが気になるところである。震災前は冬場にここに来るのを楽しみにしていた私だが非常に残念である。

荒浜地区に入った。工事現場も年末休みに入ったのだろう。
この日重機は稼働していなかった。
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この地区の入口に地元民と工事関係者以外の車両は立入禁止という看板が掲げられていたのでバイクを降りて歩いてゆくことにした。

航空写真でこの日のルートと位置を確認して頂きたい。赤○:荒浜(深沼)地区、黄色○:蒲生地区、オレンジ○:仙台港フェリーターミナル

この写真は今から42年前の昭和45年に撮影された同地区の貞山運河沿いの写真である。(無明舎出版「40年前の仙台より転載)この運河は伊達政宗の水運事業として掘られた運河で石巻から亘理に及ぶ大規模なものである。これは8月20日に撮影された送り盆の模様であるが、運河の岸に船がつながれているのが確認できる。

そして震災前の写真(同誌より転載)、撮影時期は2005年ころと推定。

そしてこれがきょう撮影した写真である。写真を見て頂ければ多くの説明は不要だろう。
不揃いな海岸林が痛々しい。
荒浜の町はほぼ壊滅と言えるほどの被害である。木造住宅は基礎を除いて全てなくなっている。

空き地にこんな看板が立っていた。一日も早くこの荒浜の町を再生してもらいたいものだ。
谷村しんじの訪ねた食堂兼カフェはどうしても見つけることができなかった。やむを得ず次の目的地に向かうことにする。
この日は西寄りの季節風が非常に強く、バイクを真っすぐ走らせるのも大変だった。私は七北田川を渡り、やや押さえ気味の運転で蒲生という沿岸沿いの部落に向かった。
まん中に立っている塔は津波で亡くなったかたのために立てられた供養塔である。
荒浜と同様にこの部落もほとんどの建物が無くなっていた。

私はすぐ隣に目を移してみた。確かこの地蔵と祠には小屋が架かっていたはずだが今はむき出しとなっており痛々しい。

もうすぐ2年経つのに…。荒浜、蒲生地区の壊滅的な状況を改めて実感した。私は意気消沈しながら、逆に今営業しているものを探すことにして、名古屋、苫小牧行きのフェリーが発着する仙台港に向かった。
 
これはフェリーターミナル近くの仙台メッセという催し物会場である、建物は復旧していたが年末とあって催し物は何もなく閑散としていた。

そしてフェリー埠頭へ到着、釣り客はわずかに2人、他にバイク曲乗りに興じる若者が3、4名という寂しさだった。
尚、向うに見える塀は工事の仮囲いで痛んだ埠頭の補修工事を行っている模様(この日は休業)であった。

大型船も着岸していたが、埠頭が地盤沈下しこのように水たまりができていたのが気になる。
原因は地震による陥没だろうか?

私はフェリー乗り場に行ってみることにした。

仙台港のフェリーはきそ(木曾)ときたかみ(北上)の2台であるがこの日はきたかみが着岸していた。午後から苫小牧に向かう便のようだ。

人影はまばらだったが、フェリーが通常営業しているのを見てホッとした。
震災の爪痕の深さを改めて実感した年末の一日であった。
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コメント

No title

復興は遅れています。本当に残念、今までの日本ならこんな事はなかったと思うのですが・・・!

URL | 行雲流水 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

行雲流水さん、これが仙台の被災地の現状です。
政権も変わりましたので建設投資に期待したいところですね。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

人間の行うことは、石部金吉ばかりじゃことが進まない、今は船頭ばかり多くて
復興という船が山を登ってる印象ですね。^^;

URL | 不来方 条 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんばんは。
復興はなかなか進んでいないのですね。写真からは、もの悲しい雰囲気が漂っていますね。
被災された方達の、痛みや苦しみを完全に理解する事は出来ませんが、一日も早い復興と、被災地の皆さんの心の傷が癒される事をお祈り申し上げます。

URL | ひがにゃん ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんばんは。

私も今年の2月に新港に行ってみましたが、とても胸が苦しくなりました。この供養塔にも手を合わせてきましたが何年が過ぎようとも忘れられませんね。そしてこの時の気持ちを「adagio アダージョ」というブログにしました。
悲しみは悲しみとして心にとめておきたいと思いました。

ミックさん、お疲れ様でした。
また、どうぞ宜しくお願いします。

URL | ミント ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

不来方さん、岩手沿岸の復旧のお仕事、お疲れ様です。
仙台の沿岸は片付けが相当進んだ他、いまだに先が見えない感があります。
私もこの看板に書いてあったように各沿岸の再生を祈りたいと思います。
並びに岩手沿岸の復興を心からお祈り致します。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ひがにゃんさん、お地蔵さんの画像をご覧頂くとわかりますが花が添えてありました。
死者へのいたわりは日本の美しい心として印象に残りました。

昨日は廃墟となった集落や供養塔に震災の傷跡の深さを改めて実感しました。
東北再生が待たれますが、新政権に期待したいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミントさんそういうブログを作られたのなら是非拝見したいと思います。
早速検索をかけてみたいと思います。
今年は復興も3年目を向え正念場になります。
東北の力強い足音を聞き、復興が大幅に進むことを心から望みたいと思います。

本ブログへのご愛顧を感謝しております。
こちらこそ宜しくお願い致します。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

まだまだ復興作業が進んでいない箇所も多く残っているのですね。
報道などを見ていると未だに不自由な生活をおくられて
いる方達も多く何とか今年中には、と思います。
埠頭の写真を拝見すると水害の被害も多くありましたので
早く完全に以前のような姿に戻ることを望みます。

被害にあわれた方には一日も早く心休まる日が来ることを
祈っています。

URL | joeyrock ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん、もう。1年10ヶ月ですか、あの時のテレビで放映された津波がまだ、目に焼き付いています。

一刻も早く復興できるといいですね。

新PCの設定がうまくできず、コメントがおそくなりました。

今年も宜しくお願いします。

URL | 好日写真 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

joeyrockさん、年末にあえて沿岸に足を運びました。
防波堤が優先するのでしょうが、いまだに先が見えない二集落の現状です。
この看板からも地域のかたのお気持ちが伝わります。
フェリーにももっと活気が戻ることを望みたいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

好日写真さん、沿岸のいろんなところに行ってもあの高さまで津波が及んだということがトラウマになります。
あの日のことは忘れられませんが復興も急いでもらいたいものです。
農業園芸センターの熱帯植物園も早く復旧して欲しいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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