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  夜盗沢-奥武士林道の冒険探索
12月に入ったばかりの先週の土曜日(1日)、私は無性に林道を走りたくなり、愛車シェルパを仙台市西部郊外へと走らせた。時刻は午後2時ころ、私は南吉成団地から峠にアクセスしようとしていた。

航空写真で位置と本日のルートを確認して頂きたい。
現在地:○、活牛寺(かつぎゅうじ):□、黄色線:峠道、赤線:一般幹線市道

間もなく活牛寺に到着。航空写真を見てお気づきと思うが、このように山の中にぽつんと一つある寺は結構珍しい。

ここは権現森という山の登山口にもなっていた。

峠道とは言っても今は未舗装の道を見つけるのは難しい。この峠もこのように舗装されている。

峠道から少し脇に入ってみた。沼と木々の紅葉を楽しむためである。
実はここもある寺のそばであるがこの日のメインは林道なので寺の模様は省略する。

 黄色線の峠を抜けて広々とした田園に抜けた。写真では確認しにくいが遠くの山(泉ヶ岳)は既に雪化粧していた。
 
 もし「あなたはバイクでどんな道を走るのが好きか?」と問われたら、私は迷わず「この写真のような田舎道を走るのが一番好きです」と答えるだろう。バイクに乗っていると田舎特有の匂いと微妙な空気の流れや温度の変化が肌で感じられる。
 
 この日は少々肌寒いがエンジンの心地良い振動も手伝って、私の気分をこの上なく高揚させてくれた。バイクで田舎道を走るといつもそうだがこれらの感動の積み重ねは知らぬ間に私を非日常の世界に導いてくれ

航空写真を見て頂きたい。この細長い沢は芋沢と言われるが文字通り航空写真で見るとサツマイモのように細長い形をしているのがわかる。

 かなり散り際であった紅葉だが、私はいよいよ見納めと思い、林にたたずんでみた。
しばらくして、枯れ葉が一枚落ちた。初冬の林の中にある無常。
 
 落葉、新芽への準備…林は絶えず変化する。大河の営みがある一滴を河口へと運び、二度と戻ることがないように、今と同じ林の情景は今後二度とあり得ない。
 
 だがそれは特別なことではなく、ごく平凡なありふれたことである。
平凡をもって難を消し、これ以上はけして望まない平凡の中にこそ真の徳があることに気付かないのは煩悩の成せる業であり、凡人のサガなのかもしれない。
 
 ここに一人の人間があったとしよう。
よしんば、世の無双と無常を謙虚に認め、悠久の時の流れに中に身を委ねることを実感できた時、その時こそ人間は真の至福を感じることができるのではないだろうか?

私は再び田園に抜けた。初冬の太陽は気が早くあっという間に暗くなるが、きょうは幸いにもまだ少し私を待ってくれているようだ。

「大国神社」これは昭和30年代にできた比較的新しい神社である。

この辺は旧道だけあって祠が多い、これも馬頭観音だろうか?

夜盗沢!それにしても夜になると盗賊が出るような少し物騒な地名である。そして奥武士とは合戦で敗れた武者が落人になって逃げ延びた地にも思える??

航空写真で確認して頂きたい。○:奥武士地区、黄色:峠道。夜盗沢を抜けると大倉ダムに行けるようだ。

体感温度は既に氷点下、時刻は午後4時前。
好奇心との戦いも残念ながらここまで。
私は時刻と現在のコンディションを冷静に考え、熟慮の末引き返すことにした。

少し後ろ髪をひかれる思いがするが、この面白い名前の林道走破は次回への課題としたい。
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コメント

No title

冒険心をそそる、面白い地名ですね!
風景も田舎そのままで、心が広々と解放される気がします。
これから雪が降り、また溶けて、暖かくなったころに再挑戦でしょうか。

こちらも落ち葉が道路に積もっています。
冷えも強くなり、ああ、冬がやってくると感じます。

URL | みきてぃ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

紅葉も終わり冬の到来前に走ることが出来て良かったですね('∀`)
バイクで走る景色、今年は見納めでしょうか。
芋沢が実際に長いお芋の形をされているように
地名にも意味があるのですね。
初冬の林の中にある無常にも色々な想いや
思慮深い考えが素敵です。
お寺にもなにか、いわれがありそうですね。
また続きも楽しみにしています。

URL | joeyrock ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

とても物騒な名前の道ですね。
昔は、多かったのかも 盗賊とか。。。
空の色が 冬の色で寒そうです。
風邪ひかないよう気をつけて下さいね。

URL | まゆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ひがにゃんさん、実はこの日、寺や神社は誌面に紹介できないほど廻りました。
山の中にある寺はひかれますね。
こんな寺で座禅をして無常の境地に浸ってみたいですね。
この日のターゲットはいつもとは違い、心の平穏を求めるということでした。

文中のエッセイを見直しました。宜しければご覧ください。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

あぶさん、すっかり寒くなりましたね。
上方に比べ東北はハンディがありますのでこれで雪が降ったら走り納めになるのかも知れません。
この物騒な名前の峠の走破は来年に持ち越しになりそうです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ライトさん、仙台の雪は気まぐれで多い年は根雪になることもあります。
かと言ってほとんど降らない年もあります。
今シーズンンは降りそうな話なので少し残念です。
今後は乗っても短距離ツーになりそうです。

しかしこの道の名前にはビックリしました。
昔は本物の盗賊が出たのかも知れません。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

joeyrockさん、昨今の冷え込みを見ていると今年のロングツーリングはきつくなりました。
走っても近場になりそうです。
国木田独歩は小説「武蔵野」の中で一日中武蔵野の雑木林の中に居たことがあると語っていますが、私もこの日はそんな気持ちを抱いて目的地に向かいました。

文中のエッセイ、インパクトがいまいちでしたのでさきほど見直しました。
宜しければご覧ください。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

夜盗沢-奥武士林道とは、そそられる名称ですね~。。。また、詳しいレポが楽しみです~。。。

URL | boubou ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

まゆさん、航空写真をご覧になってわかると思いますが、このあたりは今でさえ人影がまばらで寂しいところです。
昔はその名の通り、おそらく山賊や追いはぎが出たのでしょう。
最後の写真は0度前後でかなり凍えました;
PS:熊は今でも結構出るようです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

以前、大倉ダムから自転車で江戸時代の道しるべを探しにこの道を進みました。。。
ちょっと不安になり、結局途中で引き返して道しるべも見つけることが出来ませんでしたhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_a443.gif">
なるほど・・・ここに出るのか!? 今度こそ私も走破してみますhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_a287.gif">

URL | M.ROSSO ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん、おはようございます。

バイクでしたら、小回りがきいて細い道に入れ何処までもいけますね。
私もバイクが乗れたら、この道を走りたいですね。
最近、里山の写真が撮りたくて良く山奥に車を走らせます。

走るだけでも気持ちが良いものです。
でもバイクは寒さとの闘いですね。

ナイス!です。

URL | 好日写真 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

boubouさん、今度こそは夜盗沢の模様をお伝え出来ればと思います。
それにしても怖い名前ですねー(笑)

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ロッソさん、この道路は間違えなく旧道のようですね。
旧道の多くは文明の発展と共に多くが消失していますが、この道は別です。
奥武士とはなにか落人を感じさせる地名です。
夜は全くひと気のなくなるところですが歴史を語り継ぐ貴重な道ですね。
私も再度チャレンジしてみます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

好日写真さん、この道はマタギが出てきそうな道です。
実際熊が出てもおかしくない感じがします;
道の両側に目をやれば林の中に点在する沼もあり、谷もあります。
被写体としては最高の場所でないでしょうか。
この辺りの四季の移り変わりを撮影するもの趣のあることかも知れません。
次回こそは「夜盗沢」の様子をお伝え出来ればと思っています。

ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

これからは濡れ落ち葉や日陰の凍結を気にしながら走る季節ですね。
こちらは晴れる事が少なくなってきたので暖機運転しかしてません。
防寒対策をしてバイクライフを楽しまれてください。

URL | スミチカ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

スミチカさん、さきほど牡鹿半島沖を震源とする地震がありましたが、大きな混乱はないようです。
寒くなっていよいよバイクもシーズンオフですね。
来年またオフ会でお会いしましょう!

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん こんばんはぁ~☆!

昨日の夕方の地震、かなり大きかったですが、
大丈夫でしたか?
余震が不気味に続いて、嫌ですよね・・・

芋沢の辺は、本当に落ち武者が潜んでいたと言う
話しを聞いたことがあります。
地名は、何らかその地の状態を表している気が
しますね。と言うことは、「夜盗沢」は、やっぱり・・・

今回ミックさんが探訪した場所は、私は行ったことが
無く、興味深く見させていただきました!!
それにしても、同じ林であっても、二度と同じ
風景は見られないって、本当ですよねぇ。
紅葉ひとつ取ってみても、同じ木が毎年違う色に
紅葉するのを見ると、時は後戻りすることなく
ドンドンと流れているのを感じます。また、
二度と同じ物が見られないからこそ、感動もあるのかも
知れないですねぇ!!
今日も素敵な光景を見せて頂き、ありがとうございました!!

ナイス!☆

URL | Maya ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

Mayaさん昨夜の地震は不気味でしたね。
エネルギーはまだ蓄積されており、まだプレートが滑り切ってないことが改めて実感されますね。

今まで探検をおこなってきて傾向として言えるのは山奥に点在する民家には落ち武者らしき子孫が見られるということですね。
これは書庫の「南部探検隊」の中の十和田市近郊の落人部落でも紹介ています。
落ち武者の多くは追手を逃れ、素性を消すために姓を改めたことでしょう。
私はここに彼らのたくましさ、強い生命力を感じます。
或いは落人(ルーツを含め)にテーマを絞っての探索もありなのかも知れません。
治安のない昔は追いはぎや盗賊が多かったのでしょうが「夜盗沢」とはいかにも物騒な名前ですね。

この日は多くのいにしえ人も見たであろう見納めの紅葉を見ながら、散策しいろいろと瞑想にふけりました。
冬将軍がやってきてますね。
この歴史ロマンあふれる道が雪で覆われるのも近いのかも知れません。

ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

地震。。。怖かったでしょう。大丈夫でしたか?
まだまだ地震が続くみたいで落ち着きませんね。
無事でいらして下さいね。

URL | まゆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

まゆさん、昨夕は久しぶりの中規模の地震でした。
けが人やあわてた人も居たようですが大きな混乱にはなりませんでした。
お気遣いを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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