fc2ブログ
  名君が残した名木にあやかる
 ここは仙台市青葉区東昌寺の脇道にあるマルミガヤという我が国のみに生育する固有種である。萱は比較的温暖な場所に生育するところから、北限が福島とも宮城とも言われるだけにこのような大木が宮城県の寺にあること自体非常に珍しい。

航空写真でこのマルミガヤの位置を確認して頂きたい。赤○の中が萱の木がある場所である。

樹齢500年で伊達政宗公が鬼門除けに植えたとされるこの木だが…

 伊達政宗が仙台城を開城したのは1600年のことなので今から412年前で、樹齢500年の萱の木とは計算が合わないのだ。不思議なことにこれについては宮城県の公的なHPを含めて、他のHPには一切触れられていない。
 
 そこで私はこう解釈した。「政宗公は既に80~90年ほど経過した萱の木を他の場所からこの場所に移植したのではないか。」と。

仙台城(凸印)と東昌寺の位置関係を地図で確認して頂きたい。
ご覧のように東昌寺は仙台城のほぼ北であり鬼門とされる北東にはないことがわかる。
 
これについても私はあまり深く考えないことにした。
なぜなら当時政宗公の設けた北山五山の五つの寺の中に東昌寺が含まれているからだ。

ある資料によると代々の仙台藩主が食したと言われる萱の実はナッツと食感が似ているとのことである。今宵は伊達者らしく地酒を飲みながらナッツを味わってみることにした。
ナッツの実は歯ごたえが適度にあってなかなか美味しかった。
 
おそらくこの木の実は近所の人々の食用にもなっていたのではないのだろうか?
また江戸時代には天明や天保など、数度の飢饉に見舞われたわけだが、この木の実は飢えに苦しむ多くの人の命を救ったのではないだろうか?
また萱の実からは良質の油が取れ、髪油や燭台の燃料にも使われていたと聞く。
 
こうしてみると萱の木は厄除けになる他に、人々の役に立っていたと思われる。
「虎は死して皮を残す。君子は死して名木を残す。」
私はこの木を植えた明君、伊達政宗公の叡智にあやかり今日のささやかな晩酌を楽しんだ。
関連記事

コメント

No title

こんばんは!
今夜も一つ勉強させてもらいました。萱の木についても初めて知りました。
それにしましてもミックさんは勉強家、そしていろいろ調べるのがお好きなようで、とても素晴らしいことだと思います。このような探訪をされる事で、人生が豊かになると思うのです。
これからも貴兄の記事を読ませて貰います。

URL | 行雲流水 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

私もこのマルミガヤというツインタワーのような巨木に非常に興味をそそられました。
かやという木は1000年もの樹齢のものがあるそうで、その長寿ぶりに驚きます。歴史の生き証人、しゃべれるなら色々話を聞きたいもんですね?

URL | gt_yosshy ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

一の蔵にナッツは思いつかない組み合わせですねえ 超辛口をチョイスするのは
ミックさんらしいですねえ スプーンが可愛いです。

URL | とっちゃん ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

政宗公が食した?萱の実を食べてみたいですねぇ~!!
藩でお酒を作らせるほど、呑んべぇ~だったのが納得いきます。。。
ミックさんのように酒のつまみで、月を見ながら飲んだのでしょうか???

URL | M.ROSSO ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

初めて聞く名前の木です。
樹齢500年と言うだけでも素晴らしいですが、こんな歴史的な
言われがあると更に浪漫のようなものも感じますね('∀`)
一つの木にも色々な役目や人を支えた事を考えると
漠然と見ているよりも歴史的な価値もあり興味深いです。
木の実を食べてるミックさんは更にロマンを感じながら
お酒が美味しく感じられた事でしょうね♪

URL | joeyrock ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんにちは
立派な萱の木ですね
大阪には私鉄の駅のホームに残る楠の木があります
ホームの屋根から樹が生えてておかしいですよ
駅名が萱島だからおかしい

URL | - ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ひがにゃんさん、萱の木は成長も遅いですが極めて長い時間をかけて巨木になるようです。
バブルのころは将棋盤や碁盤を作るために多くが伐採されたと言いますので現在残っている古木は貴重ですね。

萱の古木には木の精が宿っていそうな気がします。
この木を見た時も政宗公のお志の他に何か神々しいものを感じました。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ライトさん、この木に相応しいシーンをいろいろと想像してみました。
まず初めに宮城県民謡で以前ブログで紹介した「さんさ時雨」が連想されました。
それはこの木が藩祖である政宗公によって植えられ、長きに渡って仙台の繁栄を祈り、ずっとその眼下に見守ってきたからです。

またこの木は江戸時代の飢饉だけでなく、ライトさんのおっしゃる通り昭和20年の仙台空襲の戦火も生き証人として見てきました。

そういう意味でこの木は仙台人の思いが熱くこもった古木と言えそうです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

行雲流水さん、大木の紹介は以前楠と松はありましたが萱の木は初めてになります。

評価を頂き大変恐縮しております。
この萱の木はインターネットの記事を参考にしましたが、ただありのままの事実を伝えるだけでなく、自分の考察をできるだけ多く残したいと考えました。
この方針は本ブログのビジョンでもあります。
自分の考えを多く述べられるよう修行を積み、自己啓発していきたいと思います。
これからも宜しくお願い致します。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

gt_yosshyさん、萱は寿命も長いのですが成長も極めてゆっくりと大きくなっていくようです。
まさにこの木には大器晩成を感じますね。

おおらかに大きく…この感性こそ人生の理想なのかも知れません。
yosshyさんにこれまで、これと矛盾するいろんなことをお伝えしてきた私ですが、そろそろ歳ですので考えねばなりません(笑)

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

とっちゃん、もう一つ言わせて頂きたいのは海老ミソです。
これは蟹ミソとも似ていますがはっきり言って珍味です。
やはり酒飲みの行きつくところは辛口ですね。

逆に言えば肴にこだわるからこうなるとも言えます。
記事が記事だけに昨日は伊達https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s428.gif">https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s76.gif">の酒をあおるしかNigthttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s422.gif">いうものです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ロッソさん、兜の装飾がhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s76.gif">であるように風流だった政宗公も月を見ながら飲んだことでしょう。
ナッツは思ったよりも日本酒https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s281.gif">に合いますね。

萱で丸い実https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s205.gif">が珍しいということは一般の萱の実はもっと細長い形状だということでしょうね。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

joeyrockさん、昨日インターネットで調べたこの木の情報は非常に少なく、この立て札と同じようなことしか書いていませんでした。
これだけではつまらないので私の想像を膨らまして肉付けしてみました。
飢饉のとき食糧として飢えた民を助けたり、油が珍重された…それを考えるとこの木の功は政宗公の思し召しとも考えられます。

また歴史の生き証人であるこの木は飢饉や戦火などの窮地だけでなく、めでたい祝いの席も横目に見てきたのかも知れません。
それこそさんさ時雨(前に紹介した宮城県のめでたい席での民謡)の世界ですね。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

あぶさん、南のほうは萱の大木は多いのでしょうね。
宮城県は北限のようなのでこのような萱の大木は珍しいのです。
今回は伊達藩の救世主とも言える名木を紹介させて頂きました。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんばんは。
大きな立派な木ですね。
厄除けとして、実は食用に又その油は灯にも使われて、政宗公お手植えの萱、担った役割は大きいですね。
それだけの威厳を感じさせる大木ですね。MN

URL | はぐれ雲 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

はぐれ雲さん、この木の生い立ちで年代や方角に若干の疑問を感じたものの、注釈つきで概ね信じたいと思います。
また注目したいのはこの木が多くの人に信仰と安堵をもたらしたことです。
仙台の繁栄を願った政宗公の御心に触れ、心が熱くなる思いがします。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん、おはようございます。

各地に名木、巨木が有る中で、マルミガヤの名木は珍しいですね。
500年の名木ですね、見事な枝ぶりですね。

ナイス!です。

URL | 好日写真 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

好日写真さん、マルミガヤは我が国だけの固有種らしいです。
北限に近いということもありますが、政宗公が植えたと言われることで特に意義深いものに感じられました。

厄祓いということは伊達藩の守護的な役割をになっていたのかも知れません。
ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん あけましておめでとうございます!!
今年も宜しくお願いいたします m(_ _)m

クリスマス時期のバタバタから今まで、様々なことが
原因でご訪問出来ずに本当にすいませんでした。

恥ずかしながら東昌寺の存在を全く知りません
でした。そして、樹齢500年にもなる、萱の木が
植樹されていることも・・・
こんなに北の地に育った萱の木というだけで、
驚きを感じるのに、その木が飢饉の時に人々を救ったとの
話しを知ると、余計に特別な木に思えますね。

ナッツに一ノ蔵は、伊達正宗になった様な気持ちに
なられたのではないですか?
その横の「えびみそ」も、とっても気になります!!

ナイス!☆

URL | Maya ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

Mayaさん、気になさらないでください。
お仕事柄、Mayaさんは年末年始お忙しいのではとお察ししました。
この日はこの木の由来と人々へもたらしたものについて考えてみました。
政宗公ならこうお考えになるだろうという推測も入れました。
飢饉に見舞われた人々を飢えから救う…こういう木を植えられるのはやはり明君であり今でも人々から尊敬を集める所以ではないのかと考えました。
最近慶長遣欧使節団が慶長の大津波(今回の311震災とほぼ同規模と推定)からの復興を目指して派遣されたという新説のような内容が去る2日NHKで放映されましたが、政宗公の民への思いとして注目するとともにこの木の植樹との類似点を感じます。

ナッツと一ノ蔵の組み合わせはMayaさんのおっしゃる通りです;
えびみそは珍味で蟹みそにひけをとりませんでした。
今まで様々な肴を試しましたが、日本酒の肴には最高と思います。

ナイスを頂きありがとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)