fc2ブログ
 A側、D側のどちらにも偏り過ぎない処世術 
 現代は若年になるほどパソコンが使えて当たり前の世の中になった。私もサラリーマン人生を送る中、OA化が進むにつれそれについて来れない人間が何人か淘汰されていくのを目撃してきた。一部の分野を除き、もはやビジネス界におけるアナログ時代は過去の遺産となりつつある。

 会社から、或いは取引先から要求される成果物がOAのデータである以上、パソコンが使えなければいくら資格を持っていようともペケである。こういう人は仕事を頼みたくても頼めないのだ。なにを隠そう。そういう私も十数年前に覚えたCAD以外、数年前まではOAが苦手で急激に変動していく職場環境についていけるかどうか危機感さえ感じていた。
 
 だが4年前に始めたブログをきっかけに徐々に苦手意識を返上、若手になんとかついていけるレベルにまでなった。趣味で始めたブログと仕事、一見なんの関係もないような感じを受けるが私にとっては両者は密接な関係にあり、ブログは今の私のOA力を培う原動力にもなったと言ってもいい。
 
 ここでOAやモバイル、メールなどのツールを広義に解釈し、一括してデジタルと呼ぶことにしよう。言うまでもなく、アナログ時代に生きた中高年サラリーマンにとってデジタル時代についていけるかどうかは現役を続けられるかどうかの大きな分かれ目である。
 
 しかし、デジタルをマスターしたからと言ってアナログ(実際に人と会って打ち合わせをしたり、電話で話したりする行為)をおろそかにはできないものであり、生身の人間同士である以上、相手の顔色を見ながら対話という名のキャッチボールをすることは社会人として欠くことのできないものである。
 
 ゆえにデジタルとアナログはどちらに偏っても良くないような気がする。アナログだけの弊害はさきほど述べたが、これから昨今問題になりつつあるデジタル面のもたらす弊害に対して述べてみたい。
 
 一昨日のことであるが、NHK総合TVで今流行のピークを向えつつあるSNS(ソーシャルネットワークサービス)の功罪が取り上げられていた。SNSを一言で言えば、趣味嗜好、居住地、出身校などの共通のものを通して、或いは友人の紹介という形で人間関係が波状的に構築されていくシステムである。
 
 わが国では当初mixiやGREEが有名だったが、現在は多様化し様々なものへと発展していった。最近流行のツイッターやフェイスブック、広義には各社運営のブログ(もちろんヤフーも)も含まれる。
 
 この番組ではSNSにはまり、スマートホン操作で多くの時間を取られ、自分の時間が取れなくなった事例が取り上げられていた。友人との交信に夢中になって食事中もスマートホンから手が離せなくなった高校生、SNSで知り合った昔の同級生と交信するために夜遅くまでスマートホンをいじり続け、睡眠不足気味の中年男性…。

 これらの人はいずれもSNSを媒体とし人との交流に気を取られているうちに、生活の多くの時間をそれに奪われ、知らず知らずのうちに家族や知人との実際の対話が無くなるという憂慮すべき状況に置かれていたのだ。
 
 ある学者によると一人の人間が交信できる人間の数は150人が限度であるという。この数字はともかく、メル友、ブロ友が限度を超え、その情報交信に要する時間が極端に増すと、実生活に問題を来たすということである。
 
 この日の番組のゲスト出演者はそれに警告を発しながら、時間や交信する人数など、自分なりのガイドラインを決めながら、のめりこむことなく節度を守って行うのが大切であると唱えている。デジタル社会は人間に大いなる便利さをもたらしたが、その利便性は節度を持ち合わせてのものと言える。
 
 現代は非常に便利な時代であるが、アナログ側に寄り過ぎず、デジタル側にも寄り過ぎず、自分という主体を失うことなくこれらを時と場合によって使い分け、うまくコントロールしてゆきたいものである。
関連記事

コメント

No title

ライトさん、確かにSNSは質を吟味すべきだと思います。
SNSはコントロールするものであり、されるべきものではないということですね。

実はこういう私も以前は趣味人倶楽部と2本立てでしたが、こういう懸念があったため、かなり前にヤフーブログ1本にしました。
ブログをやるといろいろなかたと知りあえ、いろいろな知識を得られるという大きな魅力がありますが、一歩間違うとこのTVの実例のようになりかねないですね。
ヤフーBLOGはあくまで自分なりのリミッターを設けて運営しています。

なんのためのSNSなのか、多くの人にその主旨を考えさせる機会を投げかけた好番組だったと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ひがにゃんさん、最初は顔が見えないので全体像が一気に把握できない。
しかしながら何度かコメントをやり取りしていく間に相手の全体像が少しずつ見えてくる。
この不思議な感覚はSNSならではのものでしょうね。

それと単なる情報交換のみならず、様々な趣味や異なる性格を持った人とのつき合い…。
最近思うのですが、私にはブログがまるで実社会の縮図にも見えるのです。
この辺になまりやすい理由があるのではないでしょうか?

ある意味で、SNSは人間の深層心理にうまくマッチした極めて知的な社交の場とも言えますが、一歩間違えるといろいろな弊害ももたらします。
番組では自分が望まない人との突き合いも問題点として挙げられていました。
こういうリスクを全て理解したうえで、それに飲まれることなく落ち着いて向き合いたいものです。
確かにSNSはいいスパイスにしたいですね。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

gt_yosshyさん、情報網の構築によって昔なら再び会うことのなかった人と再び会えるようになる。また様々な趣味を持った人と随時交流ができる。

これはアナログ的感覚では考えられないことであり画期的なことでもありますが反面極めて不自然でもあり、これでいいのかと思います。

私は2011年の冬、津軽半島出張でインターネットを1週間絶ったときのことを思い出しました。
意外とインターネットを絶った時はまるで座禅をしているかのような感覚であり、古き良き時代に戻ったようでもあり心地の良いものでした。

この番組もこの出張も果たしてSNSの本質とは何なのかということを考えさせるものだったと思います。

私もyosshyさんと同じくヤフー一本で行きたいと思います!

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

joeyrockさん、相手の目を見ながら話す人との直接対話はコミニケーションの基本でもあり大切にしたいですね。
AもDもビジネスシーンの場合はやはりバランスが大切と思いますがプライベートシーンは格個人の考え方なのでA派も尊重したいですね。

私は老後に離島や田舎に行って俗世間から解放され、デジタルなしというものありだと思っています。(笑)

PS:スマートホンは正直欲しいですが、仕事に影響が出る懸念があるのでサラリーマン生活現役の今は自重して購入しておりません。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

好日写真さん、ブログを通じてのいろいろなかたとの交流は実に楽しいですね。
ブログ自体立派なデジタルですが、これは単なる媒体ですので、現実主義を大切にしたいですね。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

行雲流水さん、本記事は前半はビジネスシーンを前提としてのA、D論、後半はプライベートシーンにおけるDの産物であるSNSの利便性の奥に潜む懸念についての理論を書かせて頂きました。

私もサラリーマン現役を貫くうちはどうしてもAとDにつきあわさざるを得ませんが、定年後のプライベートシーンで考えた場合はAオンリーもけして悪くないと思っています。
少し前までは老後沖縄に渡ってのんびりと暮すことも考えたくらいです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

私もバランス悪いです!

完全にアナログなマッハに傾いているせいでしょうねぇ~(笑)物事に触れて、考えて、実感する。デジタルで得た情報をもとに、風景でも食べ物でも、行動して自分で感じたいですよね!そう考えていると、人間自体がアナログなんですかね(笑)

URL | mako ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

makoさん、そのほうがデジタルに傾くよりもよっぽど健全だと思います。

D:Aの比率は人それぞれのライフスタイルや職業があるので様々だと思いますが、プライベートシーンで考えた場合は「Dを少し取り込みながらもAの占める部分が大きくなる」のが理想ですね。

とにかく自分を見失わないようにするのが第一だと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

おはようございます。
どちらかといえばアナログ的な私にも、いつしかデジタル世界が浸透し、広がりつつあるのを感じています。
やはり適度なところで留めておく注意が必要でしょうね。
それでも、こうしていろんな方々の日頃のお考えを拝聴きできるのは大きな収穫ですね。
意義深い記事にMN!

URL | はぐれ雲 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

はぐれ雲さん、確かにいろんなかたの意見が聞けて参考になりますね。
実は私も元来アナログ派でしたが、近年はデジタルの利便性に魅せられてしまった感があります。
そんな折にSNSのありかたを考えさせるこの番組放映はタイミング的にドンピシャでした。

私は現在スマートホンを持っていませんが、この番組を見てスマートホンの購入を少し控えようと思いました。

その理由としては、まだサラリーマン現役ということと、もう一つの理由としてはアナログの良さをもう一度見直したいということです。
従って今のデジタル媒体はあえてパソコンと携帯メールのみで自粛しています。
MNに感謝致します。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん こんばんはぁ~☆!

正に、今やPCを扱えない人は「世間について行ってない人」
になってしまって、PCが出来て当たり前の世の中に
なってしまってますよね・・・
仕事で、必要なのは、仕方ないとして、プライベートで
機械に振り回される事態は避けたいですよね・・・

便利な社会になるのはいいですが、自分のスタイルを
崩すことなく、上手く付き合っていかないと
いけないですよね!!

ナイス☆!

URL | Maya ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

Mayaさん、この日は人からは聞くことのできない処世術についてあえてメスを入れ、本記事掲載に至りました。
皆さんからの忌憚のないご意見を頂き非常に参考になりました。

仕事ではOAとのつき合いは不可欠ですが、プライベートでのあり方はもう一度見つめ直してみたいと思いました。
確かに機械、アイテムは人間が使うものであり、使われたり振りまわされてはいけない。主体性を強く持ちたいところです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

生活レベルの話でいえば、デジタルで人間同士の付き合いのきっかけが生まれ、本当の付き合いはアナログで、といった感じですかね~。。。

私もブログのおかげで、日本全国に何人かの特に親しい(と自分が思っている)知り合いが生まれましたよ…。。。その中で、実際にお会いした方は、まだ2人ですが、これから時間的余裕が出来てくるにつれて実際に(アナログで)お会いする方は増えて行くと思っています…。。。これを楽しみにしているのですよ…。。。

URL | boubou ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

boubouさん、素晴らしいお話をお聞かせ頂きました。
boubouさんの人徳を感じます。
これが文明の利器デジタルと昔ながらの人間同士のつき合いアナログの究極の使い分けかたと言えそうですね。
PS:トラックバックありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミック様へ
言い訳をさせて下さい(笑)。私は今、世間の方々とはお付き合いがありません。おそらく皆無と言って良いかと思います。PCのブログの仮想空間の中だけで生きています。またそれで良いと思っています。世間との柵を絶った私ですから。私はPCが壊れると。そこで築かれた。ありとあらゆるものが無くなるのが。不安です。人との付き合いはもちろん。それより膨大な知識を得られなくなる不安が大きいです。PCによりあらゆる事を検索して教えて貰っています。海外の情報もこれに頼っています。生活のための道具もこれから調達しています。映画、音楽、芸術など全てこれから取り入れています。それが一瞬で無くなる。それが不安なのです。買い換えれば良いという事になりますが。その資金すら無い状況です。それをどうやりくりするか。それが一番の悩みとなります。それさえクリアできれば、次のPCを手に入れていつもどうりにブログも更新できます。それが出来る状況に少し足らない。それが私の辛い所でもあります(笑)。ナイスです。有難うございます。

URL | 不あがり ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

不あがりさん、よしんばPCが駄目になっても携帯電話があります。
その節はお話しましょう。それとネットカフェという手もあります。
要は媒体は二の次でハートが肝心なのでないでしょうか?
私は仮に不あがりさんとPCで連絡がつかなくなっても焦りません。
何故なら心の奥底で繋がっているからです。どうか心配なさらないでください。
こちらこそありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミック様へ
嬉しいそのお言葉が。有難うございます。実は超アナログの私は携帯を持っていません。それだけアナログという事です。いつかはお会い出来る事がある。そんな気がします。その時はゆっくり話したいものですね。有難うございます。

URL | 不あがり ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

不あがりさん、いつしか会える日が来るのを心待ちにしています。
その節は宜しくお願い致します。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ナイスエッセイですね、とても共感します。
バランス、また、それを決める主体性、
これらは本当に大切だと感じます。

デジタル化の高波にのまれ舵を奪われる事は
あってはならないと、強く感じます。
早いうちに、中でも影響を受けやすい子供達に向けて、
「多様性の中で、環境を、自分で選ぶ」という教育を
もっと行って欲しいな~ナンテ思う近年です・・・

URL | 5 3 8 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> 5 3 8さん
主体性とは如何にも。デジタルは便利なアイテムにごさいますが、これに振り回されてはいけないと感じ、このようなエッセイ執筆に相成りました。
文中ではSNSを例に取りましたが、あくまでもこうした利便性に溢れたものを制御するのは人間であり、使いこなさねばならないものにごさいます。
また、明日を担う子供達にこうした方向性を教えるも大人の役割と存じております。
過去の記事へコメントを頂き大変感謝しています。本日はありがとうございました。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)