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ニーチェ、ツァラストラはかく語りきより、「人々とともに生きるのは難しい。それは黙っていることが難しいからなのだ。」

 沈黙を徳として掲げた人物はもちろんニーチェだけでない。アメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリンもその一人だった。以下新潮選書「人生を考えるヒント」(木原武一著)から引用。
 
 ベンジャミン・フランクリンは自己の倫理観を更に高めるため、13にも及ぶ道徳的目標を掲げている。その中に「沈黙」が含まれているるが、他には節制、規律、節約、勤勉、正義、中庸、清潔、平静、純潔、謙譲などがあり、論語に見られる儒教思想との共通点が見られ興味深い。
 
 またベンジャミン・フランクリンはその一つ一つの目標を週ごとに掲げ、実行できたかどうかをチェックするという念の入れようだったようだ。また彼はこのようにも言っている。「自他共に益なきことは駄弁なり。」と。すなわち言っても言わなくてもいいことは話すなと言っているのである。

                       ミックコメント 
 
 皆さんはこんなことはないだろうか?言わなくてもいい一言が波及し人間関係に支障をきたしたことが。この際発言の不条理が自分にあったにしろ、他人にあったにしろ理由はどうでもいい。結果的にその一言が他人を不快にさせ、つまらないことになっているのである。
 
 人の感性は千差万別である。このくらいなら問題ないだろう。冗談で済むだろうと思うのは自分だけであり、相手には深刻なものとなって伝わることがある。これは人生においてけして珍しくなく頻繁に起こり得ることと言ってもいいだろう。

人生においての人づきあいとは何をどうj話すかではなく、どう我慢して沈黙を保てるかのほうが大切な場面もある。もちろんこれは時と場合によりけりである。いざとなったら、沈黙すべきか否かの的確な判断ができるように常日ごろから自分の感性を磨きたいものである。
KR500レプリカの部屋「ニーチェの哲学」シリーズ
※「ニーチェが我々にもたらしたもの」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31059393.html
※「あなたはなぜ注目されないか」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31090631.html
※「人生の通過点に過ぎない現在を重視する」へhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31096723.html
※「あなたは喜び方がまだ足りない」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31115923.html
※「互いに同情しない友達関係」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31241731.html
※「苦境にあっても仮面舞踏者のように舞う」へhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31331856.html
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コメント

No title

こんばんは。
沈黙すべきか、雄弁であるべきか、悩む場面はあります。しかし、頭に血が昇っていると、冷静な判断が出来なくて困ります。自分は、まず常に冷静であることを心がけています。全く上手くいきませんが(苦笑)。

URL | ひがにゃん ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんばんわ
僕は軽薄な人間なので
沈黙は死ぬほど苦しい修行です
黙っているのと息しないのとどっちがいいか聞かれたら
息しないほうを取っちゃいますよ

URL | - ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

頭では理解できても中々、難しいですね。
言葉を選ぶ、という事と沈黙を守るという事は自分で考えている事と
相手にとっての受け止め方と違う場合もあるので
普段の接し方や相手を良く理解していないと知らずに傷つけて
しまう事もありそうです。
自分がまず冷静な目で物事を受けとめなければいけないのかも
知れませんね。

URL | joeyrock ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

長年の仲良しも、たった一言で失われたのをこの眼で見て来ました! 口は災いのもと、まさにその通りですよね!
小生も知らず知らず、人を傷つけている可能性もあり、
仰るとおり余計な事は言わないのが良いのでしょうね。

URL | 行雲流水 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん、こんにちは。

私も「黙って居られないほうです。」白鳥を撮影に行くと多くの
カメラマンがいます、隣の人につい話かけてしまいます、快く
話してくれる方はいいのですが、なかにはそうでない方もいます。

難しいですね。

写真談義は面白いのですが。

ナイス!です。

URL | 好日写真 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

偉人の皆さんは、なるほどそのようにおっしゃっているのですね・・・
直ぐ口に出してしまう方です。。。https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_a351.gif">
的確な判断できるように、、、https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_a420.gif">磨きたいと思います。

URL | M.ROSSO ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ひがにゃんさん、ニーチェの言葉は独創性に富んだ哲学者らしく、物事をずばりと言ってのけるところがあり、多くは反論を伴うのが常です。
中には私自身もう少し表現を変えたほううがいいのにと思うものもあります。

ところで人間のサガとして、相手に自分の欠点を鋭く言い当てられた場合、反射的に反抗心が沸くものですが、最初私も彼の言葉を読んでそう感じ、反抗したくなりました。
でも後日頭が冷えてからもう一度この言葉を読み返すと図星であり、受け入れられるようになったのです。
前々回に紹介した「注目されない理由」などはまさにこのパターンでした(笑)

今回のこの言葉「沈黙の徳」はすんなり受け入れられました。
私もこの言葉の主旨は実行できていないのです。
今回の彼の言葉は自分への戒めという意味を含めて紹介させて頂きました。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

あぶさん、私も全く実行出来ていません。
いろんな言葉を残しているニーチェですが、東洋の儒教的思想と共通するようなことも言っているとなると、やはりただ者でないという感じがします。

ニーチェに関してはまだまだお伝えしたいこともいっぱいあるので「ニーチェの哲学」コーナーの中で紹介していきたいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

joeyrockさん、家族や気の合う仲間同志ならまだしも、赤の他人の場合は特に気を使わなければならないと思います。
同じことを言っても人によって受けとめ方が違う以上、そこに気を遣うのが人の道だと思います。

私自身もこの言葉は身に滲みるところがありますので、もう一度主旨をよく考えて鏡に映った己をよく見つめ、到らない部分を改めて今後の人生への糧としてゆきたいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

行雲流水さん、いろんな言葉を残しているニーチェですが、この言葉を聞いてこんなことも言っていたのかと思いました。
難解で抽象的な言い回しも多い彼ですが、こういうしっかりした成果物を残したのはやはり並みの哲学者ではないようです。
これからも彼の言葉にスポットを当ててゆきたいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

好日写真さん、この主旨は私も実行出来ていませんが、これからは少しでも実践できればという思いはあります。
一見、きさくさ、ざっくばらんさと対立しそうなこの言葉ですが、人づきあいの極意としては非常に的を得た言葉であると思います。

ナイスありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ロッソさん、人づきあいとは難しいものですね。
「沈黙は徳なり」は私も実行出来てませんのでこれからはこの言葉を肝に命じて真摯に取り組んでいきたいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんばんは。
沈黙は見方によっては寂しいですね。
人の言葉を右から左へ受け流す術を身につければ、人の饒舌ぶりも楽しめますが、要は受け止め方ですね。
人はやはり言葉で繋がらなければとの思いがありますが、なかなか難しいものですね。
沈黙の徳・・・今後の反省材料にさせて頂きます。MN

URL | はぐれ雲 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

はぐれ雲さん、ニーチェは哲学者ですので物事を実際論としてというより普遍的に捉えているのでしょうね。
その前提としては「多くの人々は多弁に走る傾向がある」という分析を通しての言葉であると解釈しています。

求められる沈黙を満たした上での饒舌は多弁と区別しなければならないものであり、徳にも繋がることだと思います。
MN、ありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん こんばんはぁ~♪!

沈黙は金なりと言う言葉がありますが、
人間関係において、実感することが多々ありますよね。
それにしても、ベンジャミン・フランクリンが
「謙譲」を挙げていることに、驚きと興味を
おぼえました。
何事も、つきつめて行くと、同じ結論が
導き出されるのかも知れないですねぇ!!

私も全部の項目を書き留めて、自分を
戒め様と思います。

ナイス☆!

URL | Maya ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

Mayaさん、時代こそ違いますが、東西の思想家の考えが結果的に酷似するのは意外ですね。

ベンジャミン・フランクリンの思想(13訓)は論語顔負けの素晴らしい内容ですが、非常に独創的で自己主張の強いニーチェの思想にもこういう慎みの考えがあるのは非常に意外であり、驚きました。

私はこの言葉を単なる多弁と区別し「人は例え饒舌ではあっても、発言を控えるべき時を適宜わきまえるべきである。」と解釈したいと思います。

ナイスを頂き、ありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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