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 人生の通過点に過ぎない今を尊ぶ 

 あなたは人生の行きつくところにこだわり過ぎるあまりに、今現在のことをなおざりにしてないだろうか?ここに哲学者フリードリヒ・ニーチェが生前親交の深かったワーグナーの名曲「タイホンザー入場行進曲」を披露するとともに、極めて印象に残る彼の言葉をお伝えする。

         以下ニーチェの言葉より「漂泊者とその影」を基にミックが要約
 
 山登りをしたとしよう。たゆまず獣のように、汗にまみれ、一心不乱に頂上を目指すことだろう。途中にいくつもの美しい眺望があるのにほとんどの人はそれを見ず、ただ次の高みへと登っていくことしか考えない。
 
 これは旅行でも仕事でも同じことが言える。合理的に先を急ぐことだけが優先され、残念ながら、人間が本来持つべきゆとり、人生が人々にもたらす実りの豊かさを逸しているのだ。

                 ミックコメント
 
 この曲のよさはさわりの部分を聞いただけではわからないのかも知れない。前奏が終わるあたりの1分23秒まで聞いてみて少し考えが変わる。2分56秒まで聞いてこの曲の奥深さ、スケールの大きさがやっと伝わるのかも知れない。
 
 山登りにおいてふもとでは全くピンと来なかった山が登るに連れて、ところどころに垣間見る下界の景色に感動し、徐々にその壮大さと気高さを増していく…この感覚に似ているのかも知れない。そしてこの曲を理解するに連れてワーグナーという作曲家の思慮深く重厚な作風も徐々に掴めることだろう。
 
 我々は人生の経過地点の現在に生きている。でもいきつく結果にだけが気になり、今現在のことをなおざりにしてないだろうか?ただの通過点の如く軽視されがちな現状だが、あえて現状の眺望に目を向けることはやがて訪れる人生のクライマックスを更に高めることに繋がるのではないだろうか?否或いは意外とクライマックスは今現在なのかも知れない…
 
 登山の醍醐味はけして山頂の大パノラマだけではない。時としてところどころで立ち止まり、途中の素晴らしい眺望に目を向けることも必要なのではないのだろうか?これと同じように人生も途中の通過点をより深く味わい、いろいろなものを大いに讃え、楽しむものとしたい。
 
KR500レプリカの部屋「ニーチェの哲学」シリーズ
※「ニーチェが我々にもたらしたもの」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31059393.html
※「あなたはなぜ注目されないか」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31090631.html
※「あなたは喜び方がまだ足りない」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31115923.html
※「黙っていることは難しい」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31155643.html
※「互いに同情しない友達関係」へのリンクhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31241731.html
※「苦境にあっても仮面舞踏者のように舞う」へhttp://blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/31331856.html
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コメント

No title

うちの会社の若い人の中には、老後にそなえ、節約節約で一生懸命お金を貯めてる人がいますが、老後に楽することが人生の目的みたいでちょっとさみしいですね。

URL | gt_yosshy ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

今の時間を大切にするからこそ、後から体験できる楽しみにも
繋がるのかも知れませんね。
先の事も勿論、大切ですが今の瞬間を大事に生きる喜びも
噛みしめたいと感じています。

>途中の素晴らしい眺望に目を向ける余裕

これは忙しい中でも忘れてはいけない気持ちだと思います♪

URL | joeyrock ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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gt_yossyさん、会社の若いかたのお気持ちはよくわかります。
実は私もその一人ですので。
でもちっともたまりませんが(笑)

ツーリングであれば通過途中でも素晴らしい景色を発見したらバイクを止め、缶コーヒーを飲みながら絶景否何気ない田舎の景色を味わう…私は人生もこのようにありたいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

おはようございます。
自分も、早く無事に今の仕事を勤めあげて引退したい、といつも考えています。もっとその通過点を味わう余裕を持たないと駄目ですね。きっといざ引退する時には後悔するだろう、とは薄々感じてはいます。
ワグナーのタンホイザー行進曲、大好きな曲です。

URL | ひがにゃん ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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joeyrockさん、昨夜の荒削りの文章を今朝改めて見直しました。
その結果「人生は一寸先はわからない。或いは今現在がクライマックス(頂上)なのかも知れない」という大事な言葉が抜けているのに気付きました。

今現在を尊びその存在を自他に感謝する気持ち。
ここであえて「自」という文字を入れたのは自分を愛しながら…というニュアンスもお伝えしたかったからです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ひがにゃんさん、ニーチェの言葉は現代人が失いかけている大切な気持ちにメスを入れ、ヒントを与えてくれるものが多いような気がしております。

儒教的な論語もいいですが、私は少し角度を変えてニーチェの言葉に耳を傾けるようにしています。
当時あまり脚光を浴びなかったものが後になって脚光を浴びるのは世の常なのかも知れません。

ワーグナーはニーチェつながりで最近興味を持ちだしました。
曲を何度も深く聴くに連れ、ワーグナーを「古代ギリシャ精神を当時のドイツとヨ―ロッパにもたらす文化改革者」と絶賛した彼の気持ちがわかるような気がします。
彼の歌劇には是非もっと親しんでみたいと思います。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

小生は幾つかの標語を書いて部屋に貼ってありますが、
その一番目が「今を大切に!」なのです。いろんな方からいろいろ教わりましたが、その標語に行き着きました。

URL | 行雲流水 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん、おはようございます。

人生を今、振り返ってみると、長かった様で、短かかったですね。
子育てに追われ、孫は4人ですが、もう一番上が高校2年です。
70歳を過ぎると、残りの人生をどう生きるかです。

今は、皆さんとブログで楽しませて頂いています、感謝の一言です。

いつも、余り、イイコメント書けなくて恥ずかしいですね。

URL | 好日写真 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんにちは。
登山途中の坂道の険しさを思えば、ただ登ることのみに集中しがちです。
ただ顧みすれば、足跡が作った道が今に通じていて、また新たな出発点となるような気がしています。
振り返り、振り返り、周囲を確かめながら、また進む・・・ほんとうに何処が頂上なのか解りませんね。
その行程こそが大切なのでしょうね。MN

URL | はぐれ雲 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんにちは(#^.^#)

題名も、今現在私が取り組むところのもので、タンホイザーも中学の吹奏楽で演奏していてとても懐かしく、ミックさんに私の人生を読まれてるのかしらん?笑と思ってしまいそうでした。

大事なお話ありがとうございます(#^.^#)

URL | mamiya ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

行雲流水さん、単なる通過地点の今こそが人生の絶景と言えるのかも知れません。
私はこの言葉の持つ重みを心に命じて今を大切にしたいと思います。
どうぞ、お気をつけて行ってらしてください。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

好日写真さん、いつも素晴らしい写真で癒しを頂いております。
そして感謝しております。
お孫さんが4人とは、豊かな人生を送られてきたのですね!

私も皆さんとのブログでの対話を楽しませて頂いております。
この素晴らしい出会い、そして触れ合いこそがクライマックスなのかも知れません。
ブログ運営は皆さんとの接点があってのことであることを改めて認識したいと思います。
今後もけして感謝の気持ちを忘れずにブログを運営して参ります。
改めまして今後とも宜しくお願い致します。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

はぐれ雲さん、MNありがとうございます。
人生地道な努力の積み重ねも大切ですが、時折雲の合間に見え隠れする下界の眺望にも目を向けたいものですね。

下界の眺望に目を奪われ感動に浸り足を止める至福のひと時。
5合目、7合目…登山の途中で素晴らしい景色に出会って感動すれば、頂上がどこなのかはニの次なのかも知れません。

私は人生をそのような概念で捉えております。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

mamiyaさん、奥の深いコメントを頂きありがとうございます。
今、ニーチェの言葉を一つ一つ味わいながら、自己の生き方との接点を模索しております。
彼の今現在を大切にする気持ちはダイレクトに伝わりました。

タンホイザーは深く聴けば聴くほど感動を呼ぶ曲だと思います。
ワーグナーとニーチェの関わり、これは歴史的な出会いだったのかも知れません。
哲学と音楽、一見全く違った分野に思えますが、私はこれをけしてかけ離れたものとは思っていません。
口ではいい表し難いことですが、その中に潜む共通の感性が天才同志を引きあわせたのかも知れません。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん こんばんはぁ~♪!

ホントにそうですよね・・・どうしても向かっている先
のことだけを考えて、今をおろそかにしがちですね・・・
今を真剣に、大切に生きてこそ、今後があるのかも
知れないと、今日のミックさんの記事を見て、
改めて感じました!!

どんな些細と思われることでも、それが、自分を
磨いてくれる出来ごとだったり、将来に繋がる
出来ごとだったりする様に思います。
もっと毎日の出来事を楽しまないといけない
ですね!!

ナイス!☆

URL | Maya ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

Mayaさん、「人生の経過点に過ぎない今現在を尊ぶ。」この言葉はニーチェの言葉の一節を要約したものですが、ニーチェの知人であり良き理解者であったワーグナーのタンホイザーからもれを感じました。

この曲はエンディングも素晴らしいのですが、曲の節目、節目にそれぞれ見せ場があり、格調のあります。
これを山に例えれば、独立した峰が連なる美しい山々、いわゆる連峰というものになりましょう。
これらの美しい連峰を見入る時、各々の峰の存在感が素晴らしく、最高峰がどこにあるのかなどということは二の次になります。

これが人生の通過点を楽しむということだと思います。
何気ない平穏なひと時を当たり前とせず楽しみ、感動する気持ちを失わないようにこれからも生きていきたいものです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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