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 人生にはどうしても避けがたい宿命がある…
 五十にして天命を知る…これは論語に謳われた孔子を示す有名な言葉である。五十をとうに過ぎ反骨精神あふれる私が無念にもその言葉を受け入れなければならない出来事が本日あったのだ…

 所詮人間には限界があるが、それを易々と認めたくないのは強情っぱりの真骨頂でもある。しかしながらどんな人間にも老いが公平に訪れるが如く、地球と隕石の衝突を避けるのが不可能であるが如く、その条理を悟らざるを得ないのである。
 
 それ(読者のかたには想像に任せる)は結果はそうなるとわかっていても避けきれないことだった。若いころなら悔しくてじたばたを踏んだことだろう。でも今は違う。それも天命として受け入れられるようになってきたのだ。
 
 年季が入ってくれば懸命の努力により、大気圏に入ってくる隕石の衝突の角度を変え衝撃のダメージを減らすべく技も身につけられよう。或いは大気との摩擦を最小限度にとどめるよう、隕石の形を流星型にも変えられよう。そしてそのわずかな違いでなんとか粉砕を免れ生き延びられるだろう。
 
 これは駆け引きとは違う。一種の処世術とも言えるのかも知れない。「柔良く剛を制す。」という言葉があるが、武士にとって武道一点張りでなく他に情けが必要なように現代社会の荒波を越えるには緩急の妙を駆使しなければならないのだ。
 
 きょうの私は薄氷を踏む思いだった。否或いは既に地の底まで落ちたのかも知れない。

しかしながら地の底まで落ちればあとは這い上がるだけである。「どん底から這い上がりたい…」

これだけ落ちればあとは浮上するしかあるまい…
今宵は今が谷底であることを実感したかった。
私は家に帰ると秋田清酒(坑道熟成大吟醸)「地底の神秘」の栓を抜いた。
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