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 夜間飛行のジェット機に見る人の世の儚さ 
 今は亡き城卓也がナレーターを演じるジェットストリーム、若かりしころ、仕事に追われ残業は深夜までに及んだ。その時に夜な夜な聴いたのがこのジェットストリームだった。

あの日も知らず知らずのうちに遅くなり、すっかり夜が更けていた。
そして時刻が午前1時を回ると、いつものようにジェットストリームが始まった。
深夜に聴く名曲の数々は私の心を癒し、翌日の頑張りにもつながった。
更に時間が経ち、午前2時を過ぎるとエンディングとともにこんな音楽と彼のセリフが流れた。
「夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは遠ざかるにつれ、次第に星のまたたきと区別がつかなくなります。お送りしておりますこの音楽が美しくあなたの夢に溶け込んでいきますように…」

ジェット機の点滅を現世の人生に例えるなら、星のまたたきは来世での残像になるのだろう。
そしてその残像は現世の生きざまを伝えるが如く来世で輝き、またたき続けることだろう。

 年始にある知人が亡くなった。五十台半ばになるとこういった訃報はけして珍しくない。昨年は長年世話になった元上司が、そしてバイク仲間がニ名が…気がつくといつの間にか多くの肉親や知人がその夜間飛行を終え、夜空の星となっていった。
 
 夜間飛行のランプの点滅の余韻は亡くなった後もしばらくは残るだろう。だがしばらく経つと、やがてその点滅は星のまたたきと区別がつかなくなるのかも知れない…

 私の脳裏に故人一人一人への思いが、ジェット機の点滅とも星のまたたきとも判別つかないものとなり浮かび上がってきた。人生とはなんとはかなく、哀しいのだろう。でも人間はそんな哀しい営みを限りなく繰り返してきたはずだ。
 
 今宵はこの夢幻飛行の城達也のセリフにあるように私は祈りたい。
 
「その人の面影が美しく追憶の中に溶け込んでいきますように…」
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