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 今回、常磐の魅力を伝えるのにいろいろと考えたが、単なるバイクツーリング形式の記事にしないであえて分類別(野原、阿武隈山地、屋敷と林…)に取り上げることにする。その理由は常磐の情景に対して大きな感銘を受けたため、通り過ぎた順に紹介するのは少し味気ないと考えたからである。
第二節では常磐の野原について紹介していきたい。その前に私は第一節でも紹介した通り、4輪車ではけして通れない道を複雑にジグザグに(同じ走行ルートを二度と走れないくらいに)常磐の古い道を走った。どれくらいの寄り道かというと仙台~大熊町間往復で220キロしかないところを二日間で約300キロ走ったのである。実に80キロ近くを遠回りして走ったのである。その80キロの中にはまともに国道だけを走ったのでは得られないいろいろな発見があった。その発見の一つが常磐の野原のすばらしさだった。

軽トラックがやっと通れるくらいの道をどこまでも行くシェルパ




 この写真は相馬市内で撮影したものだが、井戸らしきものが中央にあって右手には柿の木が植えられている。この野原は人工的に開墾した人里のなかにあってそれなりの趣があるが、草原とは違う。

相馬市内の人里近くの野原




 9月22日の朝、浪江町の西側の阿武隈山地のふもとに美しい草原を見つけた。この草原は牛の放牧のためのものかも知れないが、人里に近い野原とは違って野性味がある。

うねった草原




 この草原のすぐ東隣であるがまん中に林の離れ小島がある草原も珍しい。一見どこかのゴルフ場に見えるがただの草原である。好奇心旺盛に草原を意のままに走り回りたくなるような景観である。

中央に林がある美しい草原



離れ小島のような林は牛をぐるぐると回らせるためにあるのか?



 浪江町は意外と牧場の多い町である。もう少し南へ行くと牛の牧場があった。バックに見える山は阿武隈山地のなだらかな山岳地帯である。この山地は北は宮城県南部の亘理町まで延びているが、北に行くにしたがい標高が低くなる。この浪江町のあたりの標高は500~600メートルくらいである。東北の山は奥羽山脈、北上山地を始め険しい山が多いがこの阿武隈山地はなだらかなことで有名である。なだらかなために牧場に向いているのかも知れない。

阿武隈山地ふもとに広がる緑豊かな牧場




 この距離まで牛に近寄ってみたが逃げる気配がない。外見からすると肉牛なのだろうが、彼らの行く末を考えると少しかわいそうになってくる。心なしか手前の大きな牛がこちらをにらんでいるような気がした。

こちらをにらむ牛



この牧場の場所は下の地図で+印のところにあります。

詳しい地図で見る
牧場に行ったあとで相馬といわきを結ぶ県道でまたしても美しい草原を見つけた。向こうに見える建物は牛舎だろうか?草原と自然林、屋敷林のバランスが絶妙に取れていてすばらしい。思わずバイクを止めてシャッターを切ってしまった。

自然林と屋敷林が織りなす絶妙のバランス




次の写真は浪江町から南隣の双葉町に向かう途中のものである。手前の濃い緑色の草原とすっかり黄色くなった水田の色のコントラストが印象的だった。これらの常磐の野原を見ると東北北部特有の寒冷地の厳しさをあまり感じない。むしろ北関東地方の田舎の延長といったほうが適切なのかも知れない。

草原の緑と黄色く色づいた水田の見せるコントラスト



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