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常磐地方の魅力にせまる

 今回の小旅行のねらいは単に常磐に行くことではない。はしがきに述べたように常磐に行くまで、いや

行ってからも国道6号線を走らずにできるだけ旧道や農道を、時には名もない畦道、獣道を通って常磐の

豊かな自然よき田舎の情緒に触れることである。

 東北の中にあってこの地は太平洋岸に面していて、温暖で住みやすいと言われている。東北では比較的

少ない落葉樹の林が多く見られるのも魅力的なところである。落葉樹といえば秋の紅葉が見事だが、今の

季節は紅葉の干渉にはまだ早いが紅葉前の状態を一度見ておかないと紅葉を見ての感動は半減する。それ

があえてこの時期に常磐を散策する今回の理由である。

原野と雑木林が茂る丘陵地帯




 9月21日(土) 昼過ぎに愛車Kawasakiシェルパで仙台を出発した私は太平洋岸の国道6号線を通っ

て、午後1時過ぎには福島県との県境に近い宮城県南部の亘理郡山元町にいた。紅葉にはまだ早いが秋風

が心地よい。人家と林、道路のほどよいアップダウン、そして林の中にたたずむ沼の織り成すアクセント

がすばらしい。それは都会のような合理的な作為のないあるがままの古き良き時代の日本の原風景であ

る。叙情歌「ふるさと」がよく似合う風景である。アップルラインと言われる果樹園の中を通る旧道(農

家の生活道路)を通って、とあるところにさしかかると右手に沼が見えてきた。シェルパを止めて一休み

することにする。

 そこには中学生と思われる3人組が魚釣りに興じていた。秋の午後の穏やかな日差しに照らされた波の

ない水面…時間が止まって感じられる……さりげない風景だが、このゆったりとした感覚は私の経験で言

うと沖縄の離島や奄美大島などの離島の島時間の感覚と似ている。現代人が失いつつある感覚である。

穏やかな秋の休日に沼で釣りに興じる少年たち




なにもしないでぼんやりと自然のなかに時間の経過を意識しないでたたずむ…沼の脇の野道に座ってそ

んな贅沢な時間を私はしばし過ごした。………



この沼のあるところは下の地図の+印の地点です。

詳しい地図で見る
 ……小一時間はこのような初秋の好日を堪能したのだろうか?私はシェルパにまたがるとまたしても道

を決めずに気まぐれに走り出した。

 県境の宮城野ゴルフカントリークラブを左手に見て通過してからアップルラインをわき道にそれた。道

はどんどん細くなっていくがかまわず進む…いつの間にか私は車では入ることのできない畦道のようなと

ころを走っていた。

 前方の林の影から急に視界が開けて白い花びらの花畑が現れた。農家の人が人工的に植えた花なのだろ

うがこれだけ広範囲に咲いているのを見るとうれしくなってしまう。日ごろの仕事のストレスなんかはど

っかに吹き飛んでしまいそうだ。常磐の田舎の空気が一層新鮮に感じられ、自分がここに存在することを

感謝したい気持ちになった。今日は本当にここに来てよかった。

花畑の中で至福の時を過ごす。




花畑を過ぎて農家の散在する林の中を少し行くと、またしても右手に沼が目に入った。土を盛った堤が

沼の水を堰き止めている形状を見ると溜池のようである。その堤に目をやると釣り人と2匹の猫がいた。

野良猫だろうか?のんびりとしゃがんで日向ぼっこしている猫たちを見ると心が和む。

のんびりとたたずむ釣り人



堤の上で日向ぼっこする猫の兄弟






 猫に別れを告げて、そろそろ日も暮れてきたので今日の宿泊予定地の南相馬市の原町区に向かった。午

後4時過ぎに原町火力発電所に予約なしで到着、チェックインする。(素泊まり税込み¥2,600)


エコノミーホテル、マルマンビレッジは下の地図の+印の地点です。


詳しい地図で見る
スーパーで買った持込みの缶ビールと酒の肴で晩酌する。地図で明日の走行ルートを確認してうちに眠

りに着いた。

旅のささやかな楽しみは飲むこと♪



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コメント

No title

のんびり、トコトコと散策するツーリングもいいものですよね。^^

URL | ひろ-Nyan ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

1人で自分のペースで寄り道しながら走るのは楽しいですよね!
私も大好きです (*≧∀≦*)
しかし、目に入るものが次々と気になって距離は稼げませんよね!
楽しみながらいっぱい発見して下さいね (*゚▽゚*)ワクワク

URL | ノス ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

国道6号は僕もまだほとんど走ってないんですよ。

今度、プチツーでもしようと思ってたので、どんな所か
楽しみです!

URL | DRZ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

長閑な時間を楽しんでのツーリングも良いですね^^
ひとりのゆったりとした時間は、自分へのご褒美なのかな・・・^^
ひとつ道を外れて走るのも時にはいいですねぇ~~~。

URL | - ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

Hiroさん、KRではこういう走り方はできないと思います。やはり4ストのシングルやツインあたりはトコトコと低速を楽しむことができるので僕は用途によって使い分けています。VT手に入れたらどうですか?(笑)

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ノスさん、シェルパが本領を発揮するダートがなかなか出てきませんが、面白いものが目に止まってからバイクをそっちゅう止めるとこういう新発見があるんですよね。
シェルパはそういう散策には持ってこいのバイクだと思います。
一度やったらやめられなくなる快感ですね(笑)

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

DRZさん、常磐は海あり、山あり、原野あり…とフルコースで楽しいですよ↗
南相馬市に行くと大𤭖(おおみか)というグルメの店(書庫の常磐探検隊でも紹介)もあるし…(笑)
場所によっては宮城県の内陸部(丸森)や福島方面にも抜けられるのでホントに面白いです。是非今度ご一緒しましょう。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

みぃ~さんの好きな猫、見てくれましたか?かわいいでしょう(笑)

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

これは良いです! 正にさすらいのライダー向きな宿ですね!

URL | yesmac ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

あらぁ~羨ましい旅ですね^^
部屋も結構、広いみたいで(*^^*)

私は毎度、クタクタツーリングなので、こんなのんびり^^いいですね。

URL | みき ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

豊前あまごさん、田舎でこういう安い宿見つけるのって結構大変なんですよね。
このエコノミーホテルは原町火力発電所に働く人向きの宿なんでこの値段で泊まれるんですよ。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

MIKIさん、今回はKROGのミーティングと違って、久しぶりのソロツーリング楽しんできました。のんびりしたツーリングはソロの特権ですよね。
でも一人でビールってもの結構わびしかったかな(笑)

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

この距離でお泊りですか、!
トコトコツーリングもグット、
おぼろげですが将来仕事を引退したら小さなキャンピングカーでも
手にいれて日本中をゆっくり旅したいです。

URL | dsr*s7*0 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

プー太郎さんは僕と気が合いそうだね(笑)
実はブログ友達の九州の豊前あまごさんも同じこと(キャンピングカーで全国行脚)言ってたんだよね(笑)
でも日帰りだったら、1時間も同じところでぼ~っとしてる気になれないから、今回は割り切っての泊りでした。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こういう場所に安くて気軽な宿があることは、関係者以外は知らない情報ですね。
私も遠方出張で一泊三千円少々程度の“木賃宿”に泊まったことは何度かあります。時には窓のない部屋に泊まったことさえあります。

こういった自然を満喫してのツーリング、その場所に気軽な宿があるのは都合がいいですね。

URL | ☆アツ☆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

アツさん、なにを隠そうここが昨年の震災当日、血迷った私が深夜にようやくたどり着いた定宿でした。
停電した凍てつく部屋での意を決してのビパークでした。
しかしながら津波がここまで押し寄せないか?と不安になりました。なぜなら闇に鳴り響くゴ―という不気味な音が余震なのか、津波なのか私には判断が尽かなかったからです。
ここから先は書庫の「震災を越えて」の2011年3月18日投稿の常磐からの生還に描いた通りです。

震災の前の晩に誰もいないまるでプールのような広い風呂を一人占めにした思い出が甦りました。
ここで小説執筆でもと思うほど気に入った宿でした。
木賃宿と言えば作家の林芙美子もよく泊ってましたね。
この宿が今どうなっているかはまだ調べきっていませんが、私の命を救ってくれた宿であるだけに非常に気になるところです。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん☆こんばんは^^

トラックバックありがとうございます。
ミックさんと野良猫は意外な感じがしましたが、釣り人と野良猫の風景がなんとも素朴でふっと肩の力が抜けるような温かさを感じました!

冒頭から知っている亘理郡亘理町逢隈が出て来たので、一瞬岩沼かと思いました・・・中学生時代から馴染みの地名です。文通相手が住んでします。今も・・・
彼女の家の1㍍手前で津波が止まったそうです!
原町もまた一晩泊まったことがあります。
猫繋がりで思いがけない土地を見せていただきました。

URL | 和奴 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

和奴さん、トラックバック先にコメントを頂き感謝しております。この上段の牛柄の猫、髭を蓄えており、ひょっとしてご自身のちゃっぷの逆パターンかな?とも思い因果を感じトラックバックをさせて頂きました。(笑)

ご自身もこのあたりにいろいろな思い出がおありになるのですね。原町(現南相馬市)の宿は震災当日にそれがしが宿泊していた宿で、12日深夜1時半近くに必死の思いでたどり着いた宿です。(震災が起きた時間それがしは福島原発の中で仕事をしていました)
電気もつかない中、不安な一夜を過ごした経緯は別記事(書庫「震災を越えて」)に詳しく綴っております。

コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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