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500トンの巨大木造船とは言え、嵐に遭遇すると船は木の葉のように揺れた。大シケの中、幾度も大波を受けて船が転覆しそうになったとき、船長ビスカイノは「船が沈むから積荷を捨てろ!」と叫んだ。これに対して支倉は「積荷を捨てることは殿(政宗)に対しての反逆とみなす。そういう者はこの場で成敗いたす」と刀を抜いた。

宣教師のルイス・ソテロが「支倉様、血を流すのはおやめください」と言ってなだめたため、支倉は刀を鞘に納めた。支倉にとって主君政宗の命令は自分の命より大事なものであった。積荷を捨てるくらいなら死んだほうがましだと考えた。支倉は忠義深い、そして誇り高い侍であった。…続く

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