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本日は私が精神的不調を脱し転機を向かえるきっかけとなった或る本を紹介したい。この本『うつ病からの生還 うつ病とは、こうして闘え』がいつの間にか消えたと思ったのは私の思い違いで、今でもインターネットで求められるようだ。これを買い求めたのは東京勤務時代の2006年で、今思い起こせば回復の兆しの見えない沈んだ状態に業を煮やしてのことだった。

私にとっての東京生活を例えるのならば、恥ずかしながら「魔境」という表現になる。その境地を誘発した要素として、愛する家族と離れ離れになったという寂寥感があった。だが、上司を含めた他の社員はそれに気付く由もない。他の社員に務まる単身赴任生活が何故横町には務まらないのか?少なくとも会社の上層部の大多数の考えはそうだった。これは企業や人のせいだと言っているのではなく、自分の精神面の弱さが露呈したものと自覚している。


家族との別離だけでも辛かったが、東京本社に在籍しながらも勤務の多くは他の地方(九州、八王子…)への出張が多かった。今なら休日に武蔵野丘陵の散策など、単身赴任生活を謳歌する余裕があるのだろうが、この時はとてもそんな感情を持つ余裕すらなかった。ほんの一年だけの東京転勤だったが、今語るならば精神的な不調に悩まされ、何事に於いても自分のことで精一杯であり、周囲を見渡す視線すらままならなかったのである。


九州の佐賀で欝を発症した私は3週間ほど休んだ後、病状を伏せて出社に及んだ。これ以上休めば首になる。(これに関しては自分の妄想を認める)会社を首になれば家族と離散することになる…自分は常にそのような焦燥感に追われていた。一日のサークルで言うなら早朝から午前中にかけてが不安のピークだった。朝は午前2時には目が覚め頭の中が不安でいっぱいになる。何とか眠らなければと思っている間に3時半過ぎになると京浜国道のトラックの轟音が私が眠りにつくのを妨げた。

そして毎日のように不安に駆られながら朝を迎えた。テンションの低さは私から食欲をも奪った。どんなに詰め込んでも好調時の半分ほどしか喉を通らないのである。それでも食べなければ本当に参ってしまう。私は無理やりまずい朝食を口に詰め込むと、いつもと同じような重い足取りで会社に出社していた。努めて平常を装っていたが、社員の誰かれとなく、顔を合わせるのが辛かった。


そんな折に、藁にも縋る思いで東京の某書店で買い求めたのがこの本『うつ病からの生還 うつ病とは、こうして闘え』だった。 
うつ病からの生還 
著者井口英治氏略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
昭和23年生まれ。昭和46年に運輸省(現国土交通省)に入り、航空交通管制部や空港に勤務。平成6年から2年間にわたり、国際空港近代化の専門家としてネパールに派遣される。帰国後、航空事故調査官、その後次世代航空保安システムを担当する。入省23年目にうつ病を発症し、以後5年間の闘病ののちに回復。現在、国土交通技官として北九州空港事務所に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

内容(「BOOK」データベースより)
現在、日本にはうつ病患者とその予備軍が200万人いると言われています。本書では、激務とストレスのなかでうつ病にかかった著者が、その発症から闘病、回復のプロセスを、医師のアドバイスを交えながら公開。ひと口にうつ病と言っても、原因や症状、治療法、治癒にかかる期間などは人それぞれですが、その人の「こころ」が大きく関わっているという点は共通しています。したがって、本書では性格やものの考え方を中心に、予防策や回復のポイント、再発防止策を提案します。ある日突然、つまずき、転んでしまったあなたが、再び立ち上がって歩いていくのを助ける「杖」となる本です。

はじめに3

第1章 うつ病の前兆――忍び寄る足音19
 1 気持ちが引けて,うつむきがちに歩く20
 2 人の顔を見ることができない30
 3 声が小さくなる33
 4 通勤時,駅のホームで電車を見送ってしまう37
 5 駅の売店でガムを買うのが習慣になっている41
 6 昼食の時間をずらして,一人で食堂に向かう45
 【前兆の段階での注意点】48

第2章 うつ病の進行――止まらない悪循環51
 1 仕事をするふりをする自分が卑屈に思える52
 2 おびえた犬のような目になる56
 3 周囲に迷惑をかけていることを自覚し,不甲斐なさを感じる61
 4 遅れを取り戻そうと,休日に仕事をする67
 5 人の話に耳を傾けることができない71
 6 自殺を思いつく75
 【進行中の注意点】80

第3章 治療の長期化の分かれ目81
 1 うつ病が治るとはどういうことか?82
 2 うつ病は「環境」を変えて「投薬治療」をすれば治るのか?85
 3 いつまでも続く「回想」と「反省」91
 4 「後悔」と「自己否定」がつきまとう95
 【治療の長期化を防ぐポイント】97

第4章 苦しみの正体を知れ99
 1 無理に力む100
 2 「苦しみ」の中に何かがいる103
 3 がんばって治る病気ではない106
 4 同僚との再会も苦痛の一因に108
 5 うつ病患者が栄養ドリンクを飲み続ける理由111
 6 うつ病になりやすい性格115
 7 気の小ささが災いする117
 8 気が小さい理由を突き止める120
 9 自分の内面が回復を妨げていないか123
10 私を救った一冊の本127

第5章 うつ病にはこう対処しよう131
 1 これが回復軌道に乗るためのノウハウだ132
 2 嫌なものから遠ざかろう136
 3 過去はすべて肯定して,反省しない141
 4 「よい答え」など探さない144
 5 「バカでけっこう」という度量を持とう147
 6 「負けるが勝ち」の姿勢でいこう150
 7 「こころの回転数」を三割以下に下げよう153
 8 人に自分をよく見せようなどと思わない156
 9 絶対に怒らない158
10 「なるようにしかならない」と考えて主張しない161
11 飾らない,慌てない164
12 信念を曲げない167
13 神経過敏にならない.鈍感ぐらいでちょうどよい170
14 感情を表に出さず,ごまかす術を身につけよう172

ちょっと休憩***楽に生きるための性格改造講座175

第6章 うつ病が治るまで183
 1 薬とのつきあい方184
 2 悩みの袋が空になる187
 3 自分が変わって「憑き物」が取れる190
 4 木々の緑が美しく感じられる193
 5 よい人間関係を期待しなくなる196
 6 自然な笑顔を身につけよう199
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[タグ] 鬱脱出

コメント

初コメント

お早うございます、

先ずは無事な御引越しおめでとうございます、

プロフィールもお得意ポーズで決まっています、
FC2ブログには訪問者数とかナイスは無いのですか?

メールアドレスもURLもパスワードも書かずに投稿してみます、

URL | 雲MARU ID:-

雲MARUさんへの返しコメント

>雲MARUさん
返答が送れ大変申し訳ございません。訪問者数についてはアクセス解析ソフトを入れないと表示されないようです。
これについては、今から取り組みたいと思っています。

今回も格別なる追い風を頂戴しました。コメントを頂きありがとうございます。

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