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西郷隆盛と言えば私欲を捨てた人物として名高いが、自分が創った明治政府を敵に廻し逆賊の汚名を被ってしまった人物でもある。本日は明治政府設立後の西郷がどんな生涯を送ったのか?そして彼の生き様が後世に与えた影響について考えてみたい。参考にした資料は
①2000年放映NHK「その時歴史が動いた 西郷隆盛明治に挑む~西南戦争ぼっ発の時~」
②1993年放映日本テレビ「知ってるつもり?! 西郷隆盛
である。

1明治に挑む

西郷と言えば、勝海舟とともに臨んだ江戸城無血開城があまりにも有名であり、薩長では最大の功労者と言える人物である。江戸で戦が起きれば多くの民が巻き込まれて犠牲になる。彼の理論は常に民を殺さぬことであった。その人間的な大きさが勝海舟の申し出(江戸城は明け渡すが、将軍徳川慶喜を切腹させず、徳川家の存続という寛大な措置を願う)を受け入れたのである。この無血開城がなければ、その後の日本はどうなっていたのか?或いは勝海舟の言うように、漁夫の利を活かした欧米列強に侵略を許したのかも知れない。

2江戸無血開城

こうして明治維新の立役者となった西郷は陸軍元帥に就任し参議として政治にも携わるようになった。誰が見ても彼の将来は前途洋洋と思われた。しかし…

3陸軍元帥・参議

教科書などを見る限り、西郷は征韓論に敗れたと言われるが、これは潔癖すぎる彼を嫌った反対勢力の陰謀と言われる。征韓論云々については、西郷を表舞台から降ろす為の単なる口実に使われたに過ぎないと解釈している。

4征韓論

こうして明治政府を追われた彼は故郷の鹿児島に帰って隠居しようとした。時に西郷45歳、彼は狩りをしたり温泉に入ったりしてのんびり暮らしたが、それも束の間のことであった。職に溢れた旧士族たちの面倒を見るために、彼は鹿児島に私学校を設立した。私学校の生徒はここでで近代的な兵器の使い方を教わったり、西郷とともに自給自足の為に農地を開墾した。明治政府はそのような旧薩摩を中央集権が行き届かない独立国家として見るようになり、強く警戒した。

ちょうどそのころ、明治政府は農地に農民の所有権を認めたり、旧士族への家禄の打ち切り、廃刀令などを発令し、各地でそれに不満を持つ旧士族の反乱(新風連の乱、秋月の乱、萩の乱)が相次いだ。そしてその煽りは薩摩にも訪れた。西郷は温泉に立てこもりながら身を潜める策に出たが、事態は思わぬ方向に動いた。明治政府による西郷暗殺の計画が明らかになった(政府からの密偵を捕らえ、拷問にかけたところ西郷暗殺計画があることが判明)のである。血気に逸った生徒たちは県内各地の施設を襲撃し、明治政府が差し押さえしようとした大量の武器弾薬を奪い蜂起したのである。事態を知った西郷は愕然とした。運命の賽は既に振られた後だったからである。

5滞在した民家

西郷に残された道は二つ(政府と戦うか、生徒たちを引き渡すか)、ここで西郷はけして迷わなかった。

6悩む西郷

「おはんらがその気ならオイドンの身体は差し上げ申す。」西郷は最後まで生徒たちを見捨てなかったのである。

7オイの身体は

これはもちろん玉砕を意味していた。西郷は西南戦争に勝とうなどとは夢にも思わず、戦争勃発から8箇月弱で城山で義を貫き散っていった。享年49歳であった。

8銅像

横町利郎挨拶

西郷隆盛は人物が大きいとよく言われます。人物が大きいとは何なのか?私見を述べさせて頂くならば「何事も私に走らず、常に公のことを頭に入れて行動できる人物」と捉えています。自分にはとても及ばぬ領域ですが、もし上司にこのような人物が居れば、この上もないことと感じています。人の為に一肌脱ぐ。時勢と言ってしまえばそれまでですが、二度の大戦を経て個人主義思想の浸透が進む昨今、これが出来る人物が減ってきたのは寂しい限りです。


現代の政治家に目を向ければ、選挙での当選や名声に捉われ私事に走る一方で、公を蔑ろにする人物が増えてきた気が致します。そこに行くと西郷隆盛という人物は食事なども質素そのもので、金欲に走り贅を尽くすなど思いも尽かない人物でした。彼のような無私無欲の人物は非常に稀ですが、日本の一大転換期である幕末だからこそこのような人物が出現したのかも知れません。彼はハングリーな境遇で少年期、青年期を過ごしましたが、その逆境が人の痛みをわかる人物に育てたと感じています。「人の為にひと肌脱ぐ」という言葉がございますが、彼はひと肌どころか、自分の命を公に捧げることで多くの日本の多くの民から慕われる存在になった気が致します。


ところで西郷さんと言えば、肖像(眉毛が太くごつい顔)が気になりますが、彼は写真嫌いの為、本物はこのような人相(上野公園の銅像)でなかったという話も聞きます。例えそれが真実であっても、本当の西郷さんは、内面の人の良さが現れるような人相だったのでは?と察しております。本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。


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9五百六十横町
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