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本日は十年前の2009年に撮影した石巻の中瀬の画像を再掲載したい。中瀬は文字通り北上川河口の近くに出来た中州の島である。この島の多くは謎に包まれているが普請によって造られた(流量の割り振りとして、右岸側7割、左岸側3割の狙い)人工(天然の中州に出来た島に盛り土などを施したと思われる)の島で、宝暦年間(1751~1764)の普請でも意図的に残されたとされる。

※本町(右岸)側から上流部に向かって撮影

1本町側より

震災に遭遇する前の中瀬には家屋が処狭しと建っており、過去の繁栄の面影を垣間見ることだ出来る。昔は山西造船いう老舗の造船企業があった。また7月末の川開きに於いては花火を見ようと群集が欄干にもたれかかっていたシーン等様々な想い出が交錯するスポットでもある。大変残念ながら、2011年の大震災では壊滅的な被害を受け、惨状を呈するに至ったが、その後石ノ森章太郎記念館が再開するなど、復興の兆しを見せてきている。

2中瀬方面

中瀬には岡田座と言う遊興施設(だいぶ前に映画館になったが、その前は様々な芸能興行が誘致され、娯楽の殿堂として賑わった)があった。その岡田座も震災で被害を受け、その後取り壊されるに至った。

3岡田座1

看板に登場する人物が興味深い。ジャイアント馬場、三波春夫、由利徹…既に鬼籍に入られたかたばかりだが、懐かしい顔ぶれである。

4岡田座2

1953年製の映写機、サイボ―グ009などの名作を生んだ漫画家石ノ森章太郎が少年時代に岡田座で映画を見ていた頃のものである。石ノ森少年は宮城県北部の中田町というところから2時間も自転車をこいで、岡田座に映画を見に来ていたということで、多感な少年時代に岡田座で見た映画がその後の彼の漫画の作風に現われているのかも知れない。

2001年7月に岡田座の西隣には「石ノ森章太郎漫画館」が建てられ、主に親子連れでにぎわっていた。震災で大きな被害を受けたが1年8箇月の閉館を経て、2012年に再オープンし、現在に至っている。

5映写機

中瀬を第二内海橋(左岸の湊地区)側から撮影したアングルである。大変残念ながら、長閑な風情は二度と返って来ない。

6第二内海橋より

小舟で釣り人が糸を垂れるシーン。古き良き時代はこのようなシーンもけして珍しくなかったのである。

7小舟と釣り人

横町挨拶
石巻人にとってはどれも懐かしい写真ばかりと察しております。本日は古い画像の陰干しのつもりで再度スポットを照射致しました。諸行無常、或いは十年ひと昔と申しますが、その一語で片付けるには余りにも忍びない気が致します。ブロ友様に於いても一名様を除いて初公開と察し、FC2ブログへの掲載を決定致しました。どんな感想を持たれたでしょうか?本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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8六百横町
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