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9月20日に開幕したラグビーワールドカップ日本大会も、いよいよ大詰で、今日は決勝のイングランド対南アフリカ戦が18時(TV放送は17時)から行われる。決勝に進出した南アフリカの応援に、何とラマポーザ大統領が来日したという。

本日はキックオフを前に、大変な盛り上がりを見せるこの試合を一般メディアとは異なった角度でスポットを当ててみたい。

6月末に来日して安倍首相と握手を交わす南アフリカ大統領・ラマポーザ氏。笑顔が素晴らしい大統領である。

1ラマポーザ大統領

或るブロ友様からラグビーのポジションが今一つわからないと指摘されたので下図で説明したい。大きく分けて8人のフォワード(スクラムを組む選手)と7人のバックスから成り立っているが、その中でも更に呼び名がある。

一般的にフォワードはスクラムで押し合うので重量級の選手(最低でも100キロ以上、平均で110キロ以上)が多く、バックスは細身でも俊足の選手が多い。特にフロントローと言われる最前列の3人はスクラムで掛かった力を全て首で受けるので、首が太く特別な訓練を積んだ選手でないと務まらないと言う。セカンドローはロックとも言われ2メートル前後の大男が多い。そのロックの後ろはバックローと言われる3人は屈強な肉体が要求されるという。

そのバックローのセンターに位置するのがナンバーエイトと言われるポジションで、攻撃の要でもあり「花形」と言われるポジションである。ナンバーエイトは攻撃の司令塔でもあり、ウエイトが重く、かつ俊敏な動きが求められ、正にスペシャリティーなポジションである。

2ポジション

さて、両チームの注目選手の紹介に入りたい。南アフリカの選手ではスクラムハーフのフレデリック・ウイリアム・デクラークは172センチと小柄ながら、素早い動きと正確なキックでイングランドからもマークされているプレイヤーである。長髪で一見愛嬌たっぷりの彼だが、いざとなると相手がどんな大男だろうが気後れせずに食って掛かるファイターでもある。

3デクラーク

南アフリカのファイターと言えば何と言ってもこの人、ロックのエベン・エツベスである。来日する前の8月末に人種差別の事件で訴えられ、帰国を懸念されたプレイヤーであるが、本日は先発で出場するものと見られる。

実は彼は乱闘の常習者だが、今大会に限って大人しい(一回も反則なし)のは、この事件のことが絡んでいるのかも知れない。(本人はフェイスブックで無実を主張しているとのこと)エツベスの鍛え抜かれた上半身に着目。ベンチプレスで175キロを上げる怪物である。

4エベン・エツベス

これは4年前のW杯の3位決定戦でのシーンである。ラグビープレイヤーで最も凶暴とされるアルゼンチンのロック、トマス・ラバニーニに掴みかかるエベン・エツベス

YOU TUBEで検索すると彼に関わる乱闘シーンが次々に登場する。トマス・ラバニーニのタックルは危険なタックルが多いが、今大会の一次リーグでもハイタックルでレッドカード(一発退場)を喰らっている。

5エベン・エツベスのファイト

左は南アフリカでは黒人初のキャプテンであるシヤ・コリシ、右がナンバーエイトのドウェイン・フェルミューレンである。

6シヤ・コリシとドウェイン・フェルミューレン

南アフリカは強いフィジカルが特徴のチームであるが、ドウェイン・フェルミューレンは南アフリカのナンバーエイトを務めるのに相応しい体格と運動能力を備えたプレイヤーである。南アフリカは陽気な選手が多いが、彼の笑顔を見ていると、気は優しくて力持ちといったキャラクターに見える。

7南アフリカナンバー8

さて、イングランドのプレイヤー紹介に入りたい。キャプテンのオーエン・ファレルは準決勝のニュージーランド戦のハカの最中、不敵な笑みを浮かべていたが、文字通り快進撃のイングランドを支えた立役者であり、リーダーシップにおいても、正確なキックにおいても高い評価を得ている。今日の試合でも勝敗の行方に大きな鍵を握るのは間違いない。

一部ではこの時のイングランドの態度(審判の指示を無視して、数人のイングランド選手がセンターラインをはみ出していた為罰金処分が課せられた)が不遜(相手方に敬意を欠いている)と言われているが、強かな彼にとってはこのあたりは計算済みだったのかも知れない。

8オーウェン・ファレル不敵な笑み

フランカーを務めるサム・アンダーヒルは23歳の若さであるが、パワーとスピードと相手の裏をつく頭脳プレーが売り物である。

9サム・アンダーヒル

イングランドのナンバーエイトのビリー・ヴニポラは重戦車級の迫力でスクラムの要を担う。

10ビリー・ヴニポラ

横町挨拶
記事中には挙げませんでしたが、南アフリカでは快速のウイングのチェスリン・コルビ(170センチと小柄ながら素早い動きで相手を翻弄しトライを狙う能力が高い)選手の怪我が治り、南アフリカとしてはほぼベストメンバーで臨む試合になりそうです。一方のイングランドではロックを務めるマロ・イトジェ(195センチ110キロとロックにしてはやや小柄)の高い運動能力に着目しています。身長では2メートルを超えるフォワードを3人擁する南アフリカですが、イトジェ選手の素早い動きがどれだけ通じるかも見どころの一つと受け止めております。

昨日の3位決定戦のTV解説を務めた五郎丸氏が「黒人の主将を擁する南アフリカが勝てば歴史的な試合となるだろう」と言っていたことが強く印象に残っています。そういえばラグビーは元々南アフリカでは白人のスポーツであり、黒人はサッカーというセオリーがありました。それがアパルトヘイト撤廃後に人種を問わないスポーツとして徐々に浸透してきたのです。明日の決勝で優勝をもぎ取り、その概念を一層強めるのか?それともイングランドが意地を見せて立ちはだかるのか?勝敗の行方を確と見守りたい所存です。本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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5六百横町
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