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今日の仙台は午後から雨模様で、最高気温が10度とやや寒かった。雪が降るまではまだあるが、木枯らしの吹く季節の到来もそう遠くないことだろう。そんな事情もあり本日は今シーズンの初燗酒を嗜むことにした。


実はツインバード工業社製の酒燗器は今年の4月にも紹介した経緯があるが、その時はFC2ブログを知り尽くしてないがゆえに、TOP画面表示に問題を生じてしまった。


FC2ブログのこのテンプレート(bootstrap_cyborg)では、最初に掲載したTOP画像を消して別な画像を再掲載しても、見出し画面に反映されない(FC2ブログのトレードマークのユニコーンのシルエットのみが表示されてしまう)という欠点がある。本日はそのリベンジのつもりで酒燗器を再度紹介したい。


1燗酒

燗酒好きの作家といって思い当たる人物としては太宰治や井伏鱒二、吉田健一らを思い浮かべるが、冬場に飲む燗酒の有難さは格別であり、古今変らないものを感じる。


白楽天(白居易)などは「卯時(ぼうじ:うどき:明け方の4時~5時)の酒」と題して「 仙人は天から降る露を尊ぶ。だが明け方に飲む酒のたちまち効き目が現れるには及ばない。一杯を手に持って三口飲んで腸に至れば内臓を春が通り抜けるように温まり、日の光が背をあぶるように火照ってくる。五体が快く伸び伸びするばかりか心意気まで大きく広がる。即座に世俗のことは忘れて終日宮仕えのうさも心から消えてゆく。 」などと表している。


白楽天が果たして燗酒を好んだのか、それとも常温で飲んだかは定かでないが、仮に「卯時の酒」を冷え込んだ時節に飲む燗酒を仮定するならば、燗酒愛飲家の心情をこれほど見事に表した作品も珍しい。


2ぼうじ

この酒燗器の特徴は❶温度が55度まで調整できる❷適温をずっとキープできる➌素材が極めて洗いやすく衛生的なことである。情報によると燗酒としての適温は上燗(45度くらい)までで、それ以上熱くするとアルコールが飛ぶという。ただ熱くすればいいというわけでないところに、燗酒の奥深さを感ずるが、この酒燗器を使うと難しい温度管理が難なくできるわけで、酒好きには大変有り難い配慮である。


3上燗酒

そうは言っても45度の燗酒は結構ぬるい。厳寒期にはアルコールが飛ぶのを覚悟の上で、熱燗(50度)やはたまた飛切燗もあるのかも知れない。尚、本日燗酒に用いた酒は先日紹介した合成酒「ほろよい倶楽部」である。

4ランク

横町挨拶
燗酒を飲むといつも思い浮かべるのが白楽天の漢詩「卯時の酒」です。朝酒は未だかつて飲んだことがありませんが、完全リタイヤした暁には飲むのかも知れません。それでも自分は燗酒を、働いた後で飲むことにささやかな幸せを感じています。一風呂浴びてから燗酒を飲んだ後は寝つきが抜群にいいのです。

以前は喉が渇いて夜中に起きることが度々ございましたが、今ではチェイサー(和らぎ水)と合わせて飲んで、喉の渇きに対応しています。(このほうが体にもいいようです)燗酒さえあれば、寒くて辛い冬がちっとも辛くなくなる気さえ致します。(笑)本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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5六百横町
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コメント

良い物ですね。

横町利郎様へ
井伏鱒二は晩年徳利を抱いて寝た人ですから。酒も好きだし、徳利も大好きという男です。所でこの酒燗器って便利なものですね。熱燗って意外と難しいのです。これを失敗すると飲む気が薄れます。大昔、日本酒をお袋に熱燗でと頼むと。電子レンジで温めました。これで日本酒を飲む気が失せました。これは確信犯であったと私は思っております。嫌な女でした(笑)。有難うございます。

本日も、貴兄の楽しい燗酒の飲み方を紹介いただき、ありがとうございました…。
私は、最近は、芋焼酎のお湯割りやウイスキーのお湯割りをもっぱら飲んでおります…。暑い時は、これらをロックでおりました…。
ロックに比べると、お湯割りは酔い方が柔らかくて身体に良さそうですね…。また、アルコールの回りが早いので酒量が減り、この点も身体に良いと思っております…。
白楽天の卯時の酒のご紹介ありがとうございました…。この詩の解釈、私はこうです…。
普通は、そんな時間帯にお酒は飲みませんよね…。白楽天、登用されない不遇な時代があったのではないでしょうか…。
鬱々と心が病み、眠れない夜が続く…。そんな時、明け方に酒を飲んで見ると、空きっ腹に酒が染み渡り、たちまちに体が温まってくる…。不遇の憂さも忘れ、希望を持つ力も湧いてくる…。

勝手な解釈の披露、失礼いたしました…。

URL | boubou ID:-

不あがりさん、ありがとうございます。

井伏鱒二は好々爺というイメージがいいですね。敵を作らない秘訣が彼の笑顔と察しております。彼は大変な酒豪でしたが私に走らず、常に周囲に気配りをしていたと聞きます。正に酒飲みの鑑という気が致します。飲まない貴兄にこのような記事をお見せして大変申し訳ございません。

おはからいにより、本日もお志を頂戴しました。コメントを頂きありがとうございます。

boubouさん、ありがとうございます。

白楽天は29歳で科挙の進士科に合格しエリートコースを歩みました。その後は歯に衣を着せぬ風刺もあり、江州(現江西省九江市)の司馬に左遷。その後、中央に呼び戻されますが、まもなく自ら地方の官を願い出て、杭州・蘇州の刺史となり業績をあげたとされます。

この詩は彼が55歳の時のものゆえ、社会風刺を一切止め、新たな境地を開きつつある時期であったと受け止めております。中国の詩人で酒好きなのは陶淵明、李白、杜甫などが挙げられますが、白楽天もそれに負けずに酒好きだったようです。陶淵明や李白はその持前のプライドによって宮仕えがどうしても性に合わなく、宮廷を抜け出し、或いは追われ自由詩人として生きたのですが、この白楽天の場合はまったく異なった人生観(靡かねば務まらない宮仕えに対して悟りのようなものを持っていた)と考えています。

白楽天はその名の通り楽天家であったということですが、彼には現代でも通じる優れたバランス感覚と世渡りの上手さを感じます。ちなみに早朝に酒を飲む習慣は現代とは全く異なる倫理観があった往時、けして違和感のないものだったと察しております。
古今を問わず酒に溺れて人生を見失った者が多い中で、彼はこれを嗜みの範囲に押さえており、煩悩に屈していません。ここが白楽天の非凡なところと認識しております。

白楽天は60歳を過ぎてから飲み友達もでき、二人で詩を作り合うなどして酒を楽しんだとされます。また彼は当時としては異例の75歳という長寿を全うしていますが、けして酒に飲まれず、健康も害さずに酒と上手くつき合い人生の友に位置づけておりました。この白楽天の酒の飲み方には学ぶことが多いような気が致します。

おはからいにより、本日も有意義な御意見を賜りました。コメントを頂きありがとうございます。

こんにちは

熱燗が美味しい季節になりましたね。
自分で作ると確かに熱くなりすぎる時もあり
こんな道具があれば美味しさを生かした飲み方ができますね。白楽天の漢詩、趣がありますね。

URL | Joey rock ID:-

今日は、

南の此方と仙台方面とは大分気温も違うみたいですね、
そろそろ熱燗が恋しい季節になりましたね、
燗酒器とは便利なのがあるのですね、
自分の好みの温度で一杯は格別でしょうね✌️

URL | 雲MARU ID:-

joeyrockさん、ありがとうございます。

酒燗器の容量を記すのを忘れましたが310CCで二合弱です。少し物足りない気も致しますが、健康には適量と捉えています。健康あっての晩酌ゆえ、本分を見失わないよう心して参ります。深酒して破滅に至らない(酒と上手に対峙した)白楽天から学ぶのはそのようなことです。

おはからいにより、本日も格別なる追い風を頂戴しました。コメントを頂きありがとうございます。

雲MARUさん、ありがとうございます。

自分はウォーキングで基礎代謝が下がらないように努めています。年齢との戦いとなりますが、十年以上前にこれを心掛けてから仙台(亘理時代もございましたが)の冬がさほど苦にならなくなりました。これには現役時代に冬場の北東北で仕事をした経験が大きいと捉えています。

それでもこれからの時期の晩酌で嗜む燗酒は有り大変難いものを感じております。今回も格別なるエールを賜りました。おはからいに感謝しております。ありがとうございます。

横町利郎さん

実父は、日本酒は晩酌としてワンカップ。
冬の季節も冷で毎日1本飲んでから夕食。
ダンナもビールと焼酎で焼酎も冷のみです

ですから、わたしは熱燗の知識がまったくありません
アルコールが飛ぶというのは
初めて知りました。

紹介ありがとうございます。(^_^)v

URL | まりっぺ ID:-

まりっぺさん、ありがとうございます。

自分の祖父などもそうでしたが、愛飲家にはそれぞれに拘りがございます。今回は自分の冬場の酒に対する拘りを紹介させて頂きました。昨夜は焼酎のお湯割を嗜みましたが、体にいい飲み方を模索しています。量を弁えるのはもちろんですが、特に冬場では酒を温めることがこれ(多量摂取の抑制)に関わっている気が致します。

一方で飲む時はいい音楽を肴としたいとも考えています。それだけにYOU TUBEは欠かせないですね。おはからいにより、本日も格別なる追い風を頂戴しました。コメントを頂きありがとうございます。

横町利郎様

秋も深まりもう晩秋ですね。
熱燗が美味しい季節到来ですね。
燗酒器こんな道具で呑むと深酒もせず
良いのみ方が出来ますね。白楽天広く
民衆に愛されて「長恨歌」など有名ですね。
秋の夜長味わい深く晩酌も楽しみですね。
明日も元気で頑張れますね。

ボタンとリボンさん、ありがとうございます。

白楽天のようなエリート人生にはほど遠い自分ですが、こよなく酒を愛する心情だけでも触れたい気が致します。明け方から酒を飲むとは意外ですが、往時は今とは全くことなった倫理観があったものと受け止めております。
一時は権力に抗い疎まれた彼でしたが、左遷の後は自らの境地を開きました。その友こそが壮大な中国の大自然であり、酒であったと認識しております。

酒と上手く付き合う。これは逆に酒に飲まれる恐れがあるだけに凡人の自分には難題ですが、そんな時こそ白楽天を思い出し、程よい酒量をキープしたい所存です。

絶世の美女と言われた楊貴妃のことを描いた「長恨歌」はいつしかブログに掲載したいですね。今回はこう断言致します。「その動機を頂戴しました。」と。本日も格別なる追い風を頂戴しました。コメントを頂きありがとうございます。

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