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 6 Nations 2007 Round3 Ireland vs England 2007 02 24 x264 


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2007年にアイルランドの首都ダブリンのクローク・パークでのアイルランド対イングランドのNationシックス・ネーションズcupでの試合である。このスタジアムは今から100年前の1920年に「血の日曜日事件」が発生し、14人のイギリス人、14人のアイルランド人市民、3人のアイルランド共和軍 (IRA) 捕虜が殺害され、合計で31人の犠牲者を出した凄惨な事件があった場所である。従って、このクローク・パークでの試合は、血の日曜日事件」の後の87年ぶりの和解という意味で歴史的な位置づけとなった。


20分過ぎにアイルランドの女性大統領メアリー・パトリシア・マッカリースが入場すると場内から拍手と歓声が上がる。一息してAmhran na bhFiann兵士の歌)のイントロのみの演奏が行われ、観衆は更に盛り上がる。 この後21分過ぎにマッカリース大統領がイングランドとアイルランドの両チームの選手に握手を求める。笑顔で応える両チームの選手たち。大統領の握手はもちろん審判やアシスタント役の子供たちにも行われる。


1女性大統領

最初(24分40秒過ぎ)にイングランド国歌のGod save the Queenが演奏される。両国の人々にとって待ちに待った瞬間が来た。イングランド国歌演奏が終わるとアイルランド共和国国歌のAmhran na bhFiann(兵士の歌)が歌われる。観衆と選手が一体となった感動のシーンである。

2アップ

アイルランド島は南側が首都をダブリンとするアイルランド共和国、北側をイギリス(連合王国)の北アイルランドに分かれてい。この二国間にはアイルランド紛争という長年に渡る戦争の歴史があり、行政を考えると、北アイルランドの人々はアイルランド共和国の国歌「兵士の歌」を歌うことには問題があ


この問題を解決するために95年に造られたのがIreland's Call である。「アイルランズ・コール」はその後ラグビーアイルランド代表の歌として歌われるようになった。 ホームグランドでのゲームでは「兵士の歌」と「アイルランズ・コール」が歌われ、アウェイのゲームでは「アイルランズ・コール」のみが歌われる。


3四つの国

イングランドのキャプテンの案内で一人一人の選手を紹介する。これに笑顔で応えるアイルランド大統領メアリー・マッカリース

4イングランドチーム激励

今度はアイルランドのキャプテンが一人一人の選手を紹介する。一人一人に声を掛けるメアリー・マッカリース。選手にとっては光栄極まるシーンである。

5アイルランド激励その2

兵士の歌が終わると、最後にIreland’s Callが歌われる。アイルランドチームの中にはこのように感極まる表情の選手も見られる。

6感慨深い表情j

横町コメント

北アイルランドはイングランド統治、アイルランド共和国はアイルランド統治の土地ゆえ、このチームはラグビーに限っての統一チームなのです。例え思想は違っていてもラグビーの試合において、彼らは一丸となる。世界広しと言えど、このようなことが他の地域にあるでしょうか?


過去のオリンピックにおいて韓国と北朝鮮が統一チームを作るという案がありましたが実現には至りませんでした。少なくともアイルランド島のラグビーにおけるこのチーム編成に関しては「スポーツは思想と国境を超える」と言っていいのかも知れません。ラグビーでいうノーサイドの精神は、やはり発祥の地であるグレートブリテン島と隣のアイルランド島に深く浸透しているようです。


アイルランドの女性大統領のメアリー・マッカリースがこの試合で果たした両国の平和の架け橋役は大いに評価するべきと考えています。よしんば、この時のアイルランド大統領がもし男性だとしたら、ここまで和らいだ雰囲気とならなかったのかも知れません。(笑)ちなみに彼女は2005年の54歳の時に東京大学の講演のために来日しています。


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7六百横町

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