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 LUDWIG VAN BEETHOVEN: MOONLIGHT SONATA - XAVER VARNUS (ORGAN) 


リンク曲について
本日も一昨日に続いてXAVER VARNUS演奏の宗教音楽である。全体的に重々しく荘厳な曲である。この曲を聞いて思い浮かべるのは、ちょうど400年前に仙台に帰ってきた支倉常長である。支倉が180名の従者を従えメキシコに向かったのは1613年のことだった。折しも徳川幕府によるキリシタン弾圧が一層厳しくなり、それが逆風となっての貿易交渉失敗であったが、伊達政宗の狙いはそれだけに留まらなかった。当時最強と言われたエスパニア(スペイン)を味方につけ、あわよくば天下を奪おうというとてつもない野望があったのである。

これが幕府にばれれば間違いなく仙台藩は取り潰しとなり、伊達政宗は首をはねられたことだろう。支倉のメキシコ~ヨーロッパ渡航はそのような大きなリスクとの隣り合わせであった。並大抵の者ならその重圧に潰されたことだろう。だが彼は違った。自ら巡礼を受けキリシタンになり、スペインとの交渉の成就に命を懸けたのである。実は渡航前の支倉は伊達政宗にとって特攻隊的な立場であった。彼の実父が素行不良で政宗から切腹を申し付けられたのである。本来なら支倉も父と同じ道をたどるところだが、政宗は彼の隠れた資質(抜群の実行力と思慮深さ)に目をつけたのである。

彼にとっての欧州行きは父の汚名を取り戻すために、また武士としての真価を示す場を与えられた絶好の機会だったのである。この男なら絶対に裏切らない。政宗は自分より4歳年下の支倉に対して、そんな思いを抱いていたに違いない。だが運命は過酷だった。スペインとの交渉が失敗に終わった支倉が仙台に戻ったのは1620年8月のことだった。「それがしの力及ばず…」仙台城で7年ぶりに主君に対面した彼の落胆の気持ちは計り知れない。自分はこの曲を聞く度に、この重々しい旋律とともに、往時の彼の心情が重なってくるのである。

0ザウバーだ

インターネットでBOOKOFF仙台泉古内店が再オープンしたという情報を得た。思い起こせば連休のころ、このショッピング街を訪ね、同店が休店しているのを知った際は落胆を抱いた記憶があった。新型コロナウイルスの正体がはっきりせず、いずれは自分も罹患するのでは?と思っていた頃の話である。

往時の気風は感染防止一辺倒と言っても間違いでなかった。最近言われる半自粛などはとんでもない、とにかく各所で頻発するクラスターを押さえ込むのに国と行政が必死になっていた頃の話である。今はそんなネガティブな指向もだいぶ弱まり、以前の生活を取り戻しつつある。もちろん油断はできないが、すっかり落ち込んだ経済を少しずつでも取り戻さないとどうにもならないという心境である。

1ブックオフ古内店

BOOKOFF仙台泉古内店で購入した著物は山内昌之著『歴史の作法』である。自分は儒教思想の習得でサラリーマン生活でどん底から蘇った経験を有するが、何事においても「作法」を殊の外重んじている。その作法はこれまで人類が歩んできた歴史から学ぶことが多い。哲学者の三木清は『人生論ノート』の中で「歴史を軽視することは思慮に欠けることである」という類のことを述べているが、自分も全く同感である。

歴史が絶対とまでは言わないが、歴史を知らずして人生航路の舵取りは甚だ難しい。よく歴史と哲学は兄弟と言われるが、自分は哲学と同等に歴史を重んじている。その極意は成功例より失敗例による史実のほうが得るものが多いということである。即ち、この世の物事の多くは失敗したことの逆を履行することで成功に転じることが圧倒的に多いのである。

この普遍的法則を掴めばあとは応用あるのみである。「備えあれば憂いなし」と言うが、危険予知として人間が犯しやすい過ちを事前に把握してさえおけば、戦場に赴く戦士が極めて堅固な甲冑を身に着けていることに酷似している気がしてくるのである。

2表紙

著者の山内昌之氏は自分より年上だが、今からどんなことが書かれているのか知るのが楽しみである。彼はカイロ大学の客員教授を経て東大教授に就任していて、宗教にも詳しいようである。

3著者

横町コメント
もし人様から唐突に「あなたにとっての人生の喜びとは何ですか?」と聞かれたなら、自分は「ものを知ることの連鎖です」とお答えすることでしょう。元NHKアナウンサーの鈴木健二氏は「知るは楽しみなり」という言葉を口癖のように述べておられましたが、今の自分もその言葉の真意を強く感じています。ものを知ることは、新たな疑問の出発点に立つことでもあります。これを繰り返すことで、昨日よりは今日、今日よりは明日というふうに人間は進歩することが可能となります。

自分はその極意を改めて噛みしめ、「生涯学習」という目標に向かって労を惜しまずに邁進して参りたいと考えています。その為には儒教を通して学んだ礼節と誠と謙虚を本分と心得、真摯に人様に接して行きたいと考えております。いわんや「少年老い易く学成り難し…」本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。ブログランキング・地域情報・東北地区に参加しています。宜しければクリックをお願い致します。
  

4六百横町
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