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THE BLUE DANUBE - STRAUSS II - JONATHAN SCOTT (ORGAN) - THE BRIDGEWATER HALL, MANCHESTER


リンク曲について
今宵私が選んだにはヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ曲「美しき青きドナウ」である。人が好きになるのに理由などないが、曲を好きになるにも理由はない。ただそれだけではあまりにも味気ないので、もう少し噛み砕いて話してみたい。

北上川という東北一の大河(流域面積では全国4位)のほとりに生まれ育った自分にとって、この優雅なメロディーは生まれ故郷の石巻の風情を彷彿とさせるに余りある曲である。大変有難いことに川の流れはあらゆるものを浄化してくれる。過去のわだかまりもすっかり減じた昨今の自分にとって、流して欲しいものはだいぶなくなったが、今のそんな自分の耳によく馴染む曲が「美しき青きドナウ」である。

なかなか思うように行かないのが世の定めだが、その摂理を学べば意外とこの世は棲みやすい。これを教えてくれたのが或るブロ友様であった。別な言葉で現わせば「風に靡く柳は強い」ということになる。その理屈は至って簡単である。

風に靡く柳は自分を倒そうとする力をまともに受けないからである。柔よく剛を制するとはよく言ったものである。自分を顧みるに、自分の壮年時代は大変恥ずかしいことに「剛を以って柔を倒そう」とばかりしていたのである。

気づいた時は後の祭りだったわけだが、まだ自分は人生の終局を迎えるには早い。然らばこの苦い経験を活かして、実のあるセカンドライフを送りたい。有体に言えば、生涯学習に勤しむことである。

今は朝カフェで疋田啓佑著『儒者』という本を読んでいる。儒者とはもちろん儒教の教えに身を投じた学者のことである。儒者』には我が国における、朱子学と陽明学の大家二十名(吉田松陰も含む)が名を連ねており、両者の違いを知るのに、大変いい本である。

江戸時代、徳川幕府は組織を儒教という名のイデオロギー(儒教の支派と位置付けられる朱子学)をもって統制しようとした。但し、これが副産物として招からざる陽明学をも招いてしまった。幕府が禁止した陽明学という名のパンドラの箱を儒者たちがこじ開けてしまった感がある。

陽明学は王陽明が唱えた論理で、自己を犠牲にしてまで世の為に人事を尽くそうという思想であるが、幕府側から見れば極めて危険な思想であり、これが幕末の尊王攘夷へと繋がっていった。

今の自分にとって、この名著を朝カフェで読むのは至極の喜びである。今宵は週末の美酒を嗜みながら、このような取り留めもないことを考えている。「美しき青きドナウ」は、ここ数年の間に減じた自分のわだかまりを更に浄化させ、カタルシスの域に近づけてくれるものとなることだろう。

1ヨハン

今週も一週間が終わった。我が宮城では新たな新型コロナウイルス感染者が数名出たが、これは自粛を止め、経済を再開した結果のことなので、止むを得ないことと言わざるを得ない。

2一番町

今は梅雨の真っ最中である。宮城県は昨日と本日、天気がぐずついた。但し明日は天気が回復するようで、これにはひと安心である。

3定禅寺

横町コメント
夏至を過ぎ、これからは一日一日と日が短くなりますが、今はまだその度合いがごく緩やかであり、晴れた日(梅雨の中休み)には期待を抱いています。明日は晴れるようなので、その恩恵に存分に浸りたいと考えています。本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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4六百横町
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コメント

こんばんは

今週もお疲れさまでした。
週末の晩酌を楽しまれていることと
思います。
次週もいつものように有益なブログを
期待しています。
良い週末をお過ごし下さい。

URL | ichan ID:-

こんばんは~♬

お仕事お疲れさまでした。
お仕事終えて、仙台のきれいな街を歩くのは爽快でしょうね。
わたしも、図書館開館し、好きな本を好きな場所で読むのも楽しみの一つです。
今は、図書館も対策とっているので、
二波が来ても、閉館にならなくて済むでしょうかねぇ。

URL | 布遊 ID:-

ichanさん、ありがとうございます。

そうおっしゃって頂き、モチベーションが高揚します。自分はブログを自己鍛錬の場と位置付け、数年前から新聞のコラムのようなことを書きたいと思い、ひたすら文字と格闘しています。朝カフェ通い、図書館通いもその一環です。その中で自分はブログで何を書きたいか?だけを追求するのではなく、個々の人様と如何によく噛み合うかを視野に入れています。言葉を換えれば「誼を貫く」ことです。

これからもアイデンティティをキープしながらも、ichan様のおっしゃったことと噛み合う返しコメントを心掛けたい所存です。ご配慮に感謝申し上げます。コメントを頂きありがとうございます。

布遊さん、ありがとうございます。

自分のブログライフを客観に及べば、夕刻から晩にかけては彫刻で言うチョウナでの粗削りの行程であり、酒を飲んだ際は細部の仕上げまで手が回らないのが実情で、大変恥ずかしながら、酔いの冷めた翌朝にあわてて手直しすることが多いのです;昨晩も粗削りな乱文をお見せしたことにお詫び申し上げます。

それでもこれを何年も繰り返すうちに昨日よりも今日、今日よりは明日…という具合に光の見える度合いが増して参ります。『儒者』という本を読み、大変感銘を受けています。儒者と言えば普通は紳士然とした人物を思い浮かべますが、中には型破りな儒者が居て論敵を抱えながら教え子を多く抱えた人物も居て、これにはカルチャーショックさえ感じています。

この感動を綴り、熱が冷めないうちに随筆にしたいと考えています。ご配慮により、本日も格別なる追い風を頂戴しました。おはからいに感謝しております。ありがとうございます。

お早うございます、

過ぎれば一週間が早く感じます、
だいぶ落ち着いて来たように見えたコロナも
東京では50人超えが続いていますね、
我が兵庫県は一昨日に数十日振りに1人が感染が出ました、
街通りに賑わいが出て来た事は良いのですが
三密は避けて感染防止を心がけて居ます、

雲MARUさん、ありがとうございます。

三密という言葉は実は舌足らずな表現で専門家委員会が言った文言を繰り返しているだけと捉えています。コロナ系ウイスルスの場合は多くがエアゾール(唾による飛沫感染)でなく、接触感染(物から人へ、人から物へという経路で感染)が多いのです。

従って三密は過去のものとし、4M(三密に対して「物からの感染に注意」を加える)など、新しいキャッチフレーズを設けるべきと考えています。経済を再開することはリスクとベネフィットの両面が常に付きまとうことを意味します。自分はこれも止むを得なしと認識しております。

本日も有意義な話題を提起して頂きました。ありがとうございます。

PS:ところで私の返しコメントは読んで頂いておられますでしょうか?

横町利郎さん

 以前、この「美しく青きドナウ」をアップ
した時、CS放送映画「2001年宇宙の旅」で
人類の夜明けから一転し宇宙船に切り替わった
その時、流れるのはこの曲ですね、

それまで、首筋を硬くして観ていたのですが
映画のシーンとこの曲が、合っていて
いいなぁと思えた曲です

紹介ありがとうございます。(^_^)v

URL | まりっぺ ID:-

こんにちは
 『美しき青きドナウ』思い出します中学時代に
 踊ったことがありますよ。
 石巻は今年は梅雨らしからぬ天気が続いていま
 す。26日に雨らしい雨が降ったきりです。もう
 少し降ってもらわないと我が家の植木がかわい
 そうに思います。

URL | こだぬき ID:-

まりっぺさん、ありがとうございます。

このクラシックが映画音楽に使われたのは恥ずかしながら知りませんでした。ドナウ川にちなんだ曲は他にも「ドナウ川のさざ波」がありますね。「美しく青きドナウ」は賛歌という印象が強く「ドナウ川のさざ波」はややセンチメンタルを含んでいる気が致します。自分は甲乙つけ難いほど、どちらも好きです、

パイプオルガンは曲によっては演奏が難しそうなだけに、興味が湧いて参ります。ザウバー・バーナスの「弦楽とオルガンの為のアダージョ」を皮切りに一気にはまってきた感があります(笑)本日もお励ましを頂戴しました。ご配慮に感謝申し上げます。ありがとうございます。

こだぬきさん、ありがとうございます。

リンクした音楽(YOU TUBE)に触れて頂くのはブロガーとして栄誉なことです。苦労して選んだだけに、そうおっしゃって頂くと救われます。今年の梅雨はどちからというと空梅雨傾向と認識しています。

そうですね。たまにはまとまった雨も必要ですね。街角に四季を感じての通勤でモチベーションを得ています。おはからいにより、今回も格別なる追い風を頂戴しました。ご配慮に感謝申し上げます。ありがとうございます。

川の流れも、よく考えてみると流れを遮ろうとする岩にぶち当たっても、さらりと横にかわして、流れやすいところを流れて行きますね…。しかし、長い年月の間には、その岩をも少しずつ削り、自らが流れたい方向に変えていきます…。
 
リンク曲を聴きながら、また雄大な北上川の流れを思い浮かべながら、そんなことを考えました…。

URL | boubou ID:-

boubouさん、ありがとうございます。

良薬口に苦しと申しますが、四五年前に貴兄より「風に靡く柳は強い」との進言を頂き、その場で飲み込めなかった自分の未熟を恥じています。

格言的な文言を飲み込むには相応の時間と修養を要する気が致します。今の若い方に際し、自分が蘊蓄を述べるとよほど良好な人間関係(師弟関係のような関係)がないと煙たがられます。困難を乗り越え、今度は自分が他人にアドバイスする立場になりましたが、やはりその前に来るのが人間関係の構築です。

川の浄化作用をここ数年の拙人生に重ねてみました。記事は音楽との相乗を利して書きました。本日も有意義な御意見を賜りました。おはからいに感謝しております。ありがとうございます。

ヨハンシュトラウスのワルツ曲「美しき青きドナウ」
久しぶりに聞きました。優雅なメロディー心が自然に晴れやかに~
とても心地よく元気が出る曲ですね。
リンクに貼っていただき感謝です。

「風に靡く柳は強い」なるほどその通りですね。
私は風に吹かれて折れてしまうかも知れません。
柔軟性をもってこれからも利口な柳になれます様学びます。
まだ学びの途中ですよ。お仕事お疲れさまでした。

ボタンとリボンさん、ありがとうございます。

リンク曲への感想を頂き感謝申し上げます。パイプオルガンでの演奏は弾き手の技量が大きくものを言うだけに、ジョナサン・スコットの見事な演奏には唸ります。原曲の醸し出す優雅な趣と歴史の重みを少しも損じない演奏。その陰には計り知れない彼の才能と努力を重ねます。何よりも奇をてらわずといった身なりと背筋をピンと張った姿勢にシンパシーを感じています。

風に靡く柳にまだまだ程遠い自分ですが、数年前より目指すべき領域が朧げに見えてきた気が致します。持つべきは良き隣人と申しますが、ブログを通じてこうした教訓を頂くのはブロガー冥利に尽きます。それだけにブロ友様は大事にしたいですね。
世に名言格言は数えきれないほど存在しますが、「真の良薬ほど即効性は少ない」気が致します。即ち、自分が進んで吸収しようという気持ちがない限り、その効果は見込めない所以です。

但し例外もあり、その言葉を発した人物を心から尊敬することで、吸収の速度が増すという傾向がある気が致しております。本日も有意義な御意見を賜りました。おはからいに感謝しております。ありがとうございます。

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