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今私が読んでいる本を紹介する。仙台市企画『仙台の歴史』である。仙台市が企画した平成元年7月発行の書籍だが、その中の一つの章を成す『仙台の自然環境』に書かれた仙台の気候風土について述べて行きたい。尚、画像への引用は全て仙台の自然環境』からである。


1仙台の歴史

仙台の自然環境』を執筆したのは設楽寛氏である。1980年代のデータを基に書かれた古い資料だが、扱うものが気候なので、現在の仙台の気候とさほど変わっていないものと判断し、掲載に至った次第である。

2執筆者名

・仙台市の一年の気候を三つに分けるならば

暖候期(7月下旬~8月中旬)

中間期(6月下旬~7月中旬、8月下旬~9月下旬)

寒冷期(10月初旬~6月中旬)

となる。寒冷期が圧倒的に長いが、これは「やませ」と言う北東風(青森県沿岸~三陸海岸~仙台平野の地域に深刻な冷害をもたらす風)の影響だが、これにはオホーツク海高気圧や親潮(寒流)が大きく関わっている。


4八月以降


・見方を変えれば、東北地方の中で仙台の夏は涼しくて凌ぎやすいとも言える。8月の日中の最高気温は東北南部の県庁所在地である山形市や福島市より2度前後低い。


・仙台の夏は概ね多雨だが、細かく分類すると7月末~8月中頃までの盛夏は雨が少なく、天気の良い独立した季節と言える。この盛夏の気候の安定は小笠原高気圧によってもたらされる。南方気団から緩やかに南東の季節風が吹くのがその理由である。但しこれは仙台湾岸での海陸風を阻害するほどの要素ではない。(梅雨明け後の夏の涼しさは海風によってもたらされる)


・海風のピークはPM2時~3時くらいで、PM9時頃からは陸風に変わる。海風(冷気)は広瀬川に沿って上流に上ってきて、影響を受ける地域は仙台市中心部の川沿いの辺り(川内地区)までである。


・8月も下旬になると秋雨に見舞われる。これは東北の上空に秋雨前線が現れるためである。こうした気候は一箇月近く続くことになる。時折台風のため、暴風や豪雨に見舞われるころでもある。


・10月に入ると移動性高気圧に覆われことが多く安定期に入る。空が澄み渡り、秋晴れや名月を楽しめる。但しこの頃はシベリア大陸の寒気団に覆われ、既に寒冷期に入っている。木枯らしが吹き始めるのは11月に入ってからである。晴天が多く空気が乾燥する日が続く。冬の季節風は強いが遠くの西方を南北に奥羽山脈が走っているため雪は少ない。


・仙台の冬は概ね天気が良く、空っ風は強いが日射に恵まれるため、日が差し込む部屋は暖かい。まとまった降雪が見られるのは春先だが、降っても20~30センチほどで湿ったぼた雪が多い。稀に太平洋沿岸沖を台湾坊主と言われる低気圧が通ると真冬にもぼた雪が降ることがある。これは暖冬に多い現象である。


3七月まで


・2月も中旬に差し掛かると寒さが緩んでくる。3月に入ると日増しに暖かさを増して寒さが緩んでくる。そのあたりから梅雨に入るまでの3、4、5月が春である。冬の延長で天気がいいのが特徴である。


・八十八夜を過ぎると夜に冷え込むこともなくなり陽気もよく、年間でも最良の季節となる。


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本の概要は下記の通りとなっている。

5宝文堂

横町コメント
本日から、新たなカテゴリーとして「仙台の気候風土」を設けました。これは限りない郷土愛からくるものです。私は先日『石巻人気質』という随筆を書きましたが、近いうちに第二弾として『仙台人気質』というものも書きたいと考えています。

その前に仙台の気候について書かせて頂きました。仙台の気候は典型的な太平洋側気候で石巻の気候に近いですが、城下町ということも手伝い、住人の気質は結構違います。そのあたりをさりげなく書き表せればと考えています。本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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6七百横町
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